見出し画像

日光へ向かう⑩菖蒲ヶ浜-湯元温泉

※独自のバスガイド台本をまとめたものです。
バスガイドの皆様と共有してみたいと思い投稿しております。
表現や情報の誤り、新しい情報を見つけましたらご指導ご鞭撻ください。

菖蒲ヶ浜(しょうぶがはま)

男体山と赤城山の戦いの勝負がついたところ
湯の川が地獄川と合流し中禅寺湖にそそぐあたり砂浜が開けており
夏になるとキャンプ場が開設されます。

さかなと森の観察園

明治23(1890)年に開設された日光養魚場がルーツでサケやマスの養殖などの研究が行われております
現在は水産研究・教育機構日光庁舎となっております。

昭和天皇休憩所

敷地内には旧帝国ホテル設計者の弟子(案と人・レーモンド)が設計した昭和天皇の休憩所が資料館となっております。
冬期以外は一般公開されており見学する事が出来ます


竜頭の滝

奥日光三名瀑のひとつです。
長さ:210m
幅:10m
標高:1350m

名前の由来

名前の由来はいくつかあります。
①竜頭神社がある事から名前が付けられました
②岩が竜の頭の様に見え、その横を流れる水が髭の様に見えるところから
③水の流れによって削られた岩の中に龍の頭に似ている物があった
④竜の様に長いという事から

春は新緑がとても美しくヤシオツツジが綺麗です
秋は紅葉が美しく奥日光で一番早く色が変わるといわれます
標高1000m以上にのみ生息すると言われるカラマツはここまでと言われます。

茶屋の雰囲気もいい☕

男体山と赤城山の伝説

栃木の男体山と群馬の赤城山にはこのような伝説がございます。
2つのお山はお互いの間にある高原、湖、沼、温泉を巡って争いを起こします。

ある夜赤城の神様は仁王に中禅寺の水を盗んでくるように命じます。
そこでは日光の仁王が待ち構えており取っ組み合いになりました
その時赤城の仁王が左手ですくって投げたのが大沼、右手ですくって投げたのが小沼と言われています。

日光の神様はお水を取り返すべく白蛇に姿を変え赤城に攻め込みますと
赤城山の神様は大ムカデに姿を変えており迎え撃ちにされてしまいました。

日光の神様は白鹿に姿を変え奥州の猿麻呂(さるまろ)という弓の名手に助けを求めました。
親戚である日光の神の頼みに猿麻呂は加勢する事にします。
翌朝猿麻呂は中禅寺湖に攻めてくるムカデの大群に向かって弓を放ちました。

すると弓は大ムカデの左目に命中しすごすごと退散していきました

この戦いが行われた場所が戦場ヶ原、
勝負がついたのは菖蒲ヶ浜、
血が流れて出来たのが赤沼と言われています。

この出来事より毎年1月5日に二荒山神社で行われる武者祭りの時に赤城山方面に矢を射る儀式を行います。

また同じ日に赤城山の赤城神社では神社の扉を閉めるのです。

赤池

男体山と赤城山の戦いで流した血で赤く染まったため
この前が付けれれたそうです。

山あげイチゴ🍓

この辺りではイチゴが栽培されています。
通常イチゴは冬に“休眠期”をすごし4月に咲いて5~6月に身を付けますが
11~12月に実を付けさせるために8月頃にこの地に持ってきて
イチゴに冬だと勘違いさせるのです。
クリスマスシーズンに市場に出回る日光いちごが重宝されました。
現在は品種改良などで戦場ヶ原での山上げ栽培は減少しました。
Mt.Berry奥日光では「天空のいちご狩り」をすることもできるみたいです

戦場ヶ原

中禅寺湖をめぐって男体山の神と赤城山の神が争った戦場とされる展望ポイントです。
日光火山群を見渡せます。

三本松

かつて三本の松が生えていた為この辺りの地名になっており茶屋やバス停の名前になっております。

記念撮影スポット!


光徳牧場(こうとくぼくじょう)

明治30年に吉田徳三郎が厳しい自然の中で原生林を切りひらきこの地に「光徳」と名付けました。
アイス、牛乳は絶品です!

湯滝

奥日光三名瀑の一つ
高さ75m
幅25m
この上の湯の湖から流れ落ちる滝です。
滝壺の目の前に観瀑台があるので迫力満点の滝を楽しむことができます

湯の湖

標高は 1478mまであがって参りました。
湖の周囲は 2.8m
最大水深は14.5mの湖です
といっても、、、実は湖の規定は周囲3mとされていて湯の湖は2.8㎞。
名前こそ湖が付いていますが国の定める湖とは認定されておりません
また日光の水の流れは日光白根山、湯元温泉のお湯が流れ込み溜まったこの湯の湖からはじまり
湯の湖→湯滝→湯川→竜頭の滝→中禅寺湖→大谷川→華厳の滝→大谷川
と流れております

日光湯元温泉

今から1200年前に勝道上人により発見されました。
昭和初期までは夏の湯治場(とうじば)として親しまれてきました。
湯治:温泉地に長期間滞在(最短1週間)して特定の疾病の温泉療養を行う事

日光山温泉寺

こちらも輪王寺の別院でございます。
788年勝道上人がこの温泉を発見し病苦を救う薬師瑠璃光如来(やくしるるいこうにょらい)様をお祀りしたのがはじまりです。
その後庶民の療養の名湯として知られるようになり江戸時代には輪王寺直轄の寺院として名が広がっていきました。

当時は中禅寺上人と日光奉行の許可が無いと入湯する事ができませんでした。
現在はどなたでも入浴する事が出来ます。
全国でも珍しい温泉に入れるお寺です。

泉質

硫黄の香りがしております通り硫黄が含まれております。
中性~弱酸性の硫化水素泉で温度は49~78℃と高めです。
源泉はエメラルドグリーンですが地上で空気に触れ加水すると乳白色に色が変わります。


#元バスガイドがおしえる #バスガイド #バスガイド台本 #線地図 #旅行 #ドライブ #おでかけ #東北道 #東北自動車道 #日光 #日光宇都宮有料 #日光観光 #栃木 #栃木県 #日光市   #男体山 #赤城山 #菖蒲ヶ浜 #さかなと森の観察園 #竜頭の滝 #赤池 #戦場ヶ原 #猿麻呂 #男体山の伝説 #ムカデと大蛇



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?