シティリーグ2024 S4 応募状況と当選率
前置き
シティリーグS4の当選結果が2024年3月21日に発表されました。
シティリーグS4は、S3との変更点は特にございませんでした。
一方で、開催期間中に「CL愛知と札幌の2回開催」「開催期間中に新弾の発売」と、環境に大幅な影響を与えるイベントが複数あり、当選率等にばらつきが生じると仮説立てました。
またCLの2回開催もあり、これまでと比較をすると開催数が減少をしております。
追記:27日18時
3月27日18時より追加応募が始まりました。
その際に4件の追加開催があることが判明いたしました。
東京で1件、首都圏で3件、関西で1件の追加開催です。
S3と比較をすると、全体的に8割ほど、愛知・中部地方では6割前後に減少をしており、当選率に大きく影響すると仮説が立てられました。
補足ですが、2024年シーズンのS1では「開催が定員64名に固定」が、2024年シーズンのS2では「リザーバー当選の廃止」、S3では「予選形式の変更(全勝者2名まで→1名まで)」が変更点でした。
前回に引き続き、今回も応募状況と当選結果を集計することにより、今後の応募の参考になると思いました。
↓前回の集計記事はこちら
集計方法
Googleフォームにてアンケートを作成。
X(旧Twitter)にて告知・拡散。
集計期間:3月21日12時半(シティ当落結果発表時)〜 3月27日14時
総回答数:1032件(マスター854件、シニア111件、ジュニア67件)
RT数:40件
インプレッション:3.6万
1000件超もの回答数と、これだけのRT数・インプレッション数による回答者のバラケ具合(筆者の身内に固まらない)ことから、ある程度参考になる集計結果が拾えるかと思います。
設問
今回からの変更点
今回から第一希望日が「シーズン最速日」「シーズン最終日」「CL開催日前後」「新弾発売直後」によって当選率が左右されるかを集計するために、設問⑦や付随する③〜⑥のような質問を追加いたしました。
また、前回と比較ができる数字については、今回から比較も併せて掲載することにいたしました。
「シーズン最速日」
前シーズンで煮詰まった状況で最速でシティリーグを終わらせたい人は狙いたい日程。CLを控えている人は、CLにも集中をしたいため、シティは早く終わらせたい人もいるのではと予想。今回はS3最終日からS4開始日の間に「クリムゾンヘイズ」の発売があり、S3との環境での乖離もあるため、実質新弾環境最速日でもある。
「シーズン最終日」
シーズン最速日とは対照的に、シーズン環境が煮詰まったタイミングで十分な練習をした後に参加したい人はこの付近を狙うと予想。一方で万が一都合が悪くなったり体調等の問題で参加が難しくなった際に、後ろの日程に変更ができないリスクもある。
「CL開催日前後」
原則としてCL開催当日はシティリーグの開催はないため、前後の日程。
CL愛知(4月13日,14日開催)であれば4月12日(金),4月14日(月)、
CL札幌(5月3日,4日開催)であれば5月2日(木),5月5日(日)が該当。
CL参加者は前乗りを行うため前日の参加は困難、Day2進出者も原則翌日参加は難しいため、CL不参加者にとっては穴場の日程である。
「新弾発売直後」
ポケモンカードの新弾は原則金曜日に発売されるため、当日を含む直後の金土日の3日間を指す。
今回はシーズン中に「変幻の仮面」が4月26日に発売されるため、今回は4月26日・27日・28日が該当。
毎年4月弾は今後の環境にも大きく影響を与えるカードの収録が多い。
新弾発売直後は当然ながら環境が不明で、「この日は避けたい」というプレイヤーの声も少なくないはず。一方で環境ヨミやプレイングに自信のあるプレイヤーは、初見では対応が難しいデッキで勝負をしかけることもできるため、穴場の日程でもある。
仮説
上記のような理由から、各日程ごとの当選率や応募数は、今後シティリーグへ応募する際の指標になりうると思います。
こちらの数字にも着目をしていきたいです。
集計・分析結果:マスター
第一希望当選率は約65%、当選率(第一希望+第一希望以外)は約81%でした。
S3のときの当選率(第一希望+第一希望以外)(独自集計結果)が約87%だったことを踏まえると、当選率は約6.5pt減少していることになります。
マスターカテゴリ内の応募者全体のうち、約2割の人数が落選しているというのは、厳しい印象にあります。
各設問に対しての当選率
次に応募件数ごとの当選率を見てみましょう。
多少のばらつきはありますが、第一希望での当選率は概ね7割以下というのが伺えます。一方で応募件数が多いと第一希望の当選率が下がっている傾向にあることが、意外な結果でした。(こちらはたまたま....?)
全体的にS3と比較をして当選率が下がっていることが伺えますが、第一希望以外での当選もあわせると、6件以上の応募があると安心であることが伺えます。過去の傾向からも6件以上の応募では当選率が80%を超えるため、基本的には6件以上応募をした方が良さそうです….!
次にCL愛知を基準とした応募比率を見てみます。
こちらも多少のばらつきはありますが、CL愛知以前に集中させた際の当選率は低い傾向にあります。当然開催日数が少ないこともありますが、シーズン前半に開催されるCL以前の応募に集中させるのは、リスクかもしれません。
次に新弾発売日を基準とした応募比率をみてみます。
こちらは面白いくらいに新弾発売日を境に当選率に大きな差が見られました。
やはり皆さん、新弾後の環境は予想がつかないことが多いからか、応募数は減少する(=当選率は上がる)傾向にあるようです。
S1でも開催期間中の10月27日に「古代の咆哮」「未来の一閃」の発売がありました。このときも発売日以前と以降で当選率に大きな差がありました。(リザーバー当選とか懐かしい…)
これらから、「シーズン開催中に新弾が発売される場合は、新弾発売以降の方が当選率が高い傾向にある」ということは概ね断言できそうです。
CL札幌の開催日を基準とした当選率の差を見てみます。
CL札幌以降(5月5日、6日)での開催では、当選率がほとんど100%になりました。今回のCL札幌開催はイレギュラー(追加開催)ということもありますが、当選率にここまで如実に差があらわれるというのは意外な結果でした。
各期間ごとの第一希望当選率を比較してみると、CL札幌以降が圧倒的に当選率が高く、CL愛知以降〜新弾発売前が当選率が極端に低いことが確認できました。
CL愛知での結果や強いデッキタイプを参考にしながら、新弾環境に突入するまでの間に出場をしようと考えるプレイヤーが多いことがうかがえます。
また、節目となりそうな開催日別での第一希望当選率を調べてみました。
最終日である5月6日の当選率がほとんど100%を示していた一方で、CL愛知の開催日前後が極めて当選率が低いことが確認できました。
新弾発売日直後も平均値と比較をすると当選率は高いものの、想定よりは当選率は高くありませんでした。
平日と土日祝日による差については、やはり平日の方が当選率は高いです。
また今回はCL開催が2回ある(=土日開催が少ない)こともあり、土日祝の当選率が前回に比べて減少傾向にあることがわかります。
地域別集計については、愛知県内ならびに大阪府内の当選率が著しく低いことがわかります。特に大阪府内のみの応募については、S3と比較をすると20ptも減少しております。
北海道・東北地方や大阪以外の近畿地方でもS3と比較をした際の当選率は極端に下がっており、地域ごとでの当選率の格差が目立ちました。
一方で神奈川県および中国・四国地方は当選率が比較的高いことが伺えます。第一希望以外での当選率も見ると、東京都での当選確率も非常に高いです。今後の応募の際のご参考までに。
集計・分析結果:シニア
第1希望当選率は約41%、当選率(第1希望+第1希望以外)は約60%でしたと非常に低い当選率でした。
S3のときの当選率(第1希望+第1希望以外)(独自集計結果)が約70%だったことを踏まえると、当選率は約10.5pt減少していることになります。
シニアリーグ所属の選手はオープンリーグでの応募と、ポケモンセンターでの応募が可能です。
それぞれの応募状況によって、当選率に影響を与えているのか見てみます。
シニアリーグのポケモンセンター開催分のみ応募をした選手は当選率が約40%でした。集計母数が少なかったこともあり、偏った結果ではありますが、やはりポケモンセンターでの開催分は高いCSPが狙えるため、非常に激戦区になります。
一方オープンリーグのみで応募した選手は当選率81.5%でした。
条件としてはマスターカテゴリの選手と変わらないため、当選率もほぼ等しくなりました。
ポケモンセンターとオープンリーグの両方で応募した選手の合算した当選率は約50%でした。
ポケモンセンター開催分のみの当選率が著しく低く、まずはシティリーグへの参加権確保という点では、オープンリーグでの応募もすべきということが伺えます。
ポケセンでの当選率は相変わらず低い傾向にありますが、今回はオープンリーグとポケセンとの両方での応募での当選率の低さが目立ちました。
各設問に対しての当選率
母数のかねあいもあり、多少のばらつきはありますが、概ねマスターカテゴリと同様の傾向が伺えます。一方で、CL愛知以前の当選率が高いことが伺えます。
また東京、愛知、大阪の当選率の低さと平日の当選率の高さも伺えました。
集計・分析結果:ジュニア
第1希望当選率は約36%、当選率(第1希望+第1希望以外)は約42%でしたと非常に低い当選率でした。
S3のときの当選率(第1希望+第1希望以外)(独自集計結果)が約45%だったことを踏まえると、当選率は約3pt減少していることになります。
当選率が半分を大きく下回っていることを考えると、ジュニアリーグのプレイヤーのシティ参加は非常にハードルが高いことが伺えます。
ジュニアリーグ所属の選手はオープンリーグでの応募と、ポケモンセンターでの応募が可能です。
それぞれの応募状況によって、当選率に影響を与えているのか見てみます。
ポケセンのみでの応募が6割を占めていましたが、意外なことにオープンリーグでの当選率が著しく低いことが確認できました。
母数が少ないため偏った結果の可能性も高いですが、こちらについてはかなり意外な結果となりました。
各設問に対しての当選率
ジュニアリーグでの各項目については、全体的なばらつきがあり、各回答母数が少なかったこともあって、あまり参考になる結果は残念ながら得ることはできませんでした。
ただし、やはり全体を通して当選率が著しく低く、なかなか参加へのハードルが高いように伺えます。
まとめ
前回同様、この結果はあくまで集計であり、母数としても一部足りないところがあったため、これ以上の分析は行わず純粋な数字として参考にしていただければと思います。
S3からの改善として、全体的な当選率が減少されてしまいました。
開催数の減少もありますが、参加希望者の8割しか当選できない現状には、改善点が必要に感じます。
2024年シーズンでのシティリーグは、エクストラシーズン(S5)がない限り、今回で終了です。
優勝者にJCSへの参加権利が付与される以上、S5の開催はほとんど厳しいでしょう。
2025年シーズン以降もこの集計はシーズンごとに行う予定ですので、その際はご投票いただけますと幸いです。
また、より良い集計や分析にしていくため、「こんな要素も設問に加えてほしい」「もっとこの要素とこの要素をかけあわせて分析してほしい」など、なにかご意見がございましたら、ぜひ筆者までご連絡いただけますと幸いでございます。
ご覧いただきありがとうございました!!!!
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