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怒りの感情は悪者ではなく役立つもの

人と口論になった時、感情を抑えて話しなさいとか感情的になってはいけないと言われることがある。確かに感情的になると話の論点がずれたり、話が個人攻撃(人格攻撃)に進んでしまったり、後になって振り返って後悔することもある。ではなぜこのような問題を起こす怒りという感情が人には備わっているのか。怒りの感情とはどういうものなのかについて考えてみる。

・怒りは集中力を高め、行動力が上がる。

人は怒りの感情を抱くと集中力が高まり、行動力や問題解決能力が非常に上がるというメリットがある。誰かに対して怒りの感情が湧いたときにその怒りのエネルギーを対象の人物に向けて消費するのはもったいない。「怒りのエネルギーを怒りの対象の人物になど使ってたまるか」と覚悟を決めて、集中力のかかる作業ややったことのない新たなことにチャレンジするなど、役に立つ方向に怒りのエネルギーを向ける。怒っている時はそのエネルギーを正しい方向に向けると思考はクリアになり、仕事も捗る。

・感情は自然に湧いてくる生理現象のようなもの

怒りの感情を持つこと自体を悪いとみなし、罪の意識を持つ人がいる。しかし、感情は自然に湧いて出てくるものなので罪の意識を持つ必要はない。

感情は自動的に湧き上がってくる生理現象であり、湧き上がってくることに対しては責任はない。しかし表に出すとか相手に怒りをぶつけるとかそういった行動の選択には責任があるので注意が必要である。

・感情を表に出さないことと感情を抑えることは別物

「感情的になるな」とか「感情を抑えろ」という意見は感情を感じるなとか湧き上がらせるなという意味ではなく感情を表に出すなという意味であり、感情を感じてもいいけど感情を表に出さずに振る舞いや言動を調節することだと解釈するのが妥当だと考えられる。

・まとめ

怒りの感情は悪いものではないし、消し去るべきものでもない。むしろ集中力が高まったり、行動力が上がるというメリットがあるのでうまく活用したい。

怒りの感情が湧いてくることは生理現象なので罪はないが、怒りを感じたときにどう振る舞うか、どう行動するかについては責任をもって選択することが大事だろう。

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