さわやかに晴れた日の午後、私と妻は鳥見山公園に行った。
　私たちは、国道から鳥見山公園の駐車場を目指した。駐車場までの急な上り道は、途中からは、山の中の、暗い狭い道になっていた。
　私たちは駐車場の横にある階段を上り、鳥見山の見晴台に向かった。急な階段を上るだけで精一杯だった。オスの雉が木に止まっていた。
　１０分ほど上ると、見晴台についた。
眼下には宇陀の山々にに囲まれるように集落があった。

その向こうには、奈良盆地が広がり、盆地の中に畝傍山・耳成山・香久山の大和三山が小さく見えた。遠くには、西のほうから、二上山から葛城山地・南には紀伊山地の大台ケ原・東には大和富士の額井岳が見えた。
　私たちは、見晴台の鳥瞰図と遠くの山を重ね合わせて、遠くまで広がる眺めを見てひと時を過ごした。

　下のほうから山頂に向かって、吹き上がる風は爽やかだった。
　帰り道は、ゆるやかな道を下山した。つつじの花が咲き始めていた。

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