#28 りこのジャガイモ畑

春の彼岸をはさむ連休の時に、りこはきた。午後から、ジャガイモを植えるために、りこと畑に行った。遠くでうぐいすが鳴いていた。あらかじめ作ってあった畝に30センチほどの間隔に小さなジャガイモの種芋を置いていった。大きなジャガイモも、小さく切り分け草木灰をつけて、等間隔に置いていった。

その後、鍬で種芋の植える穴を掘り、りこは移植ごてで握りこぶしが入るぐらいのあなに整えた。その後りこは、芽が出るところが上になるように種芋を穴にいれた。私はその種芋に土をかぶせていった。こうして30個ほどの種芋を、私とりこは楽しく植えることができた。

「おじいちゃん、じゃがいもっていつできるの?」「6月頃かな~。それまで、じゃがいもが大きくなるために、芽かきや土寄せや肥料をやったりもするで~。」「ふ~ん。またおじいちゃんの家に来た時、私も手伝うわ。」

「出来たじゃがいもは、みんなりこがとって、持ってかえってもええで~」と私が言った。「そしたらここは、りこのじゃがいも畑やな~。」芋を植えて、鍬などを作業小屋に持って帰ったころにぽつぽつと雨が降ってきた


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