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小学校受験 厳しくするべきところはどこなのか

こんにちは。コキア受験教室の桜井です。

小学校受験をしていると、「きちんと言うべきところは言わないと」という場面がたくさんあります。今日は、その「言うべきところ」をハッキリさせよう、という話を書きたいと思います。

私としては、小学校受験で「言うべきところ」は3つで全てだと思っています。なぜなら、他は厳しく言えばどうにかなる問題ではないからです。

まず、その1つ目は、姿勢です。これは、私自身も個別指導などをしていて一番気になるところです。

座って取り組む課題は、背中を伸ばして手はお膝が基本姿勢です。始まる前はもちろん、作業を終えたらその姿勢に戻ります。それで初めて「はじめていいよ」「終わったよ」という合図になります。

立って取り組む課題は、待っている間は起立の姿勢を維持します。指先までしっかりと。それは、保護者の方の目の行き届かないところでも完璧にできている子は恐らく10%いるかいないかです。親の目がある時にだけきちんとやるお子様は、実は結構います。ですから、これが一人の時でもできるといい意味で目立ちます。できないお子様・怪しいお子様は、せめて並んでいる時には列を乱して横から覗くような姿勢はしないように指導しましょう。

もし、本人がしっかりと自覚しているのに何故かフラフラしている気がする方は、体幹が育っていない可能性があります。しっかり体幹トレーニングをしていきましょう。「幼児 体幹トレーニング」で検索すれば、然るべき本や動画が出てきます!

2つ目は、物の扱い方です。クーピーやクレヨンは、使ったら元に戻していますか?糊は使ったら蓋をし、ハサミは閉じて刃を奥に。工作で切り終わったゴミなどは、小さく纏めて右上(左上)に。(ゴミ袋に入れる学校もありますね。)そもそも必要なものとゴミが混じらないように、切った時点で分けているでしょうか。使い終わった道具も、ゴミと同じ場所に綺麗に配置します。(容れ物があればその中に綺麗に並べる。)そこまでできて、そのあと姿勢も正して、初めて「終わった」の合図です。もちろん、指示を聞く間「手はお膝」でなくてはなりません。

3つ目は、切り替えです。メリハリですね。何度も書いている通り、小学校受験で「メリハリをつけられる」ということは本当に大切な要素です。ずっと緊張しっぱなしという必要はありませんが、試験会場の門に入ってから門を出るまで、せめて大声を出したり、勝手に歩き回るなどの行動はしないように躾けておかなくてはなりません。

「待っててください」と言われた時に、周囲のお子様と遊び始めるお子様が大半なんです。少しの間は黙って待っていても、一人が遊び始め、二人が遊び始め、そして自分も遊び始めます。特に試験が終わって、保護者に引き渡されるまでの間に気が緩むお子様が非常に多いんですよ。

「ママと離れてから、ママと次に会うまでがずっと試験だ」ということをしっかり模試の時などにも言い聞かせておきましょう。目の届くところなら制御できますが、自分の知らないところで大騒ぎされてしまっては、親にはどうすることもできませんからね!

模試では、開始〜終了の合図までしかチェックされませんが、果たして志望校ではどうでしょうか。いずれにしても、試験を受けにいく身として、試験会場で好き勝手に遊ばせないように躾けてから出向くというのは最低限のマナーではないかと私は思っています。ご自身のお子様にとっては前受校でも、他のご家庭にとっては第一志望かもしれません。ご自身のお子様だけでなく、他のご家庭のことも考えられるように育てることも、受験生の親としての大切なお仕事ですよ。

点数や技術や成績ばかりに気を取られているご家庭が本当に多いです。それ以前の問題にならないよう、まずは厳しく指導すべきところをしっかり躾けていただけたらと思います。


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