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リスト(2020年6月~11月)

リスト(2020年3月~5月)はこちら
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いわなあろわな - コモド大真面目
(6月5日発表)

松本のイベントスペース、give me little more. が発表したコンピレーションアルバム「そこにいる」に参加しました。総勢25組、ジャケの通り盛り沢山ワンダーランドな内容です、詳細はこちらに。
店主の新美さんがこのコンピやコロナ禍での経営、活動について話しているインタビュー記事(6月下旬公開)も必読です。

コモド大真面目は中学からの友人と組んでいる弾き語りのユニットで、去年、結成14年目(推定)で初めてライブをした場所がギブミーでした。今後は2つ出演が決まっています、12月19日にgive me little more. 、2021年1月25日に水道橋ftarriです。

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1330m 25ºC
(6月28日発表)

飯縄山での録音第二弾(内容に関連性があるわけではないですが)、6月頭に登った時のものです。春蝉を始めとした音猛と蚋❲ブユ❳に囲まれてました。

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August 31st 2020 (free improvisation)

よくデュオで演奏しているサックス奏者の奥住大輔くんと、スタジオで練習の最後に録った即興演奏です。早い感じで、と言った覚えがあります。

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Trio September 26th 2020 (excerpt)

前のリストで成り立ちを紹介した阿部真武氏、遠藤ふみ氏とのトリオで水道橋のftarriに出演しました。
遠隔セッションをしながら3人で即興について話をしてましたが、今回は初現実空間演奏ということで互いに手放しのまま演奏していたと思われます(主観)。店主の鈴木さんから「静かなフリージャズ」と形容されたのはそういうことだったと捉えてます。
次回は2021年1月23日(土)に再びftarriに出演します、それまでに内実はだいぶ変わっていそうです。

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Shoomy and 縄もん sessions
(10月5日公開)

コントラバス奏者の落合康介さんとサックス奏者のかみむら泰一さんが企画している縄もんセッション(+バンドネオン奏者の南ちほさんと僕)に、ピアニスト/ボーカリストのShoomyさんを迎えた特別版を埼玉越生の山猫軒でライブ配信しました。この動画は落合さんが編集したトレイラー版で、全編を観たい方はメールくださいとのことです(動画説明欄参照)。
1部は〈Shoomyさんとデュオ + 縄もんセッションズ〉×4 →〈合奏〉、2部はShoomyさんと落合さんのデュオから始めてあとは自由という構成でした。

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Remote Logos performs Luc Ferrari's Tautologos Ⅲ
(10月11日公開)

フランスの作曲家Luc Ferrariの作品「Tautologos Ⅲ」をリモートで演奏しました。一度ライブ配信という形で8月末に演奏したのですがネット回線が不安定で上手くいかず、このパフォーマンスは9月に改めて収録したものです。出演者、作品の詳細については動画の頭と説明欄をご覧ください。
渡辺さんとこの作品はリモート演奏との相性が良いのではないかと話していたのが事の発端で、結果として自分が予想していた以上に多角的?な内容になっていたのではないかと感じています。
2部構成(どちらもTautologos Ⅲの演奏)で、1部は楽器を演奏するという行為、2部はそれ以外の発音行為や行為それ自体、という様に分けることができます。
動画はLuc Ferrariの誕生日である2月5日まで公開されています。また、paypalを通して投げ銭が可能になっています、ご支援よろしくお願いします。

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1330m 12ºC
(11月6日発表)

飯縄山での録音第三弾、10月中旬に登った時の録音です。
ギターも結構弾いてたのですが、途中で気分転換に吹いたハーモニカがわくわくする方向へいったのでそれも採用しました。前回と同じ地点での演奏です、驚くほど静かですね。

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エビラ対メカオチアイ~柳沢大決戦~
(11月6日公開)

9月に富山の魚津で開催されたピアニストの中村真さんが主宰するワークショップAir Splashにて、落合さん、ギタリストえびらさん、僕の3人が行ったパフォーマンスを落合さんが編集して映画風に仕上げてくださいました(知らぬ間に出来上がっていました)。落合さんのイメージと文章の走りっぷりに置いていかれる気持ち良さがあります。

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Trio for electric guitar, piano & computer (2020)
(11月24日公開)


作曲家/コンピュータ音楽家の池田拓実さんの作品を、作曲家/ピアノ奏者のしばてつさんと3人で演奏しました(11月22日水道橋ftarriにて、フライヤー以下)。その録音を池田さんが早々にsoundcloudに上げてくださいました。
また、許可を頂いたのでギターとピアノの譜面一部をそれぞれ公開します。この譜面と演奏の関係を簡単に説明すると、ギターは押さえる弦、ピアノは押さえる指が決まっており、小節ごとに押さえ方を変える、というものです。エレクトロニクスについては、演奏前に池田さんが「普通にやります」と言っていました。

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この日のライブは3人で自作自演をするというものでした。(夏のとあるコンサートで3人鉢合わせた際に、しばてつさんから〈一緒にライブどうですか〉、池田さんから〈それなら曲を持ち寄りましょう〉、と提案がありました。目の前を特急が通過するようなスリリングな展開でした。)
結果として揃った新作3編は、似ても似つかない内容ながら「このような」作曲ならではの_____がありました。
池田さんは以下のようにコメントされています。

「自分(達)で演奏するための譜面書き」は演奏家に向けて書く作曲作品とはかなり様相が異なりますが(まず自分で弾けることが前提)、同じく積極的に取り組みたい分野であり、これまでも何度か発表してきました。Ftarri周辺ではメインである即興演奏に対置して「作曲もの」と呼び慣らわされているみたいですが、私見では狭義の作曲とも即興とも異なる方角を向いた第三極と考えられます。
直ちにそれっぽい名称が見当たらないのが些かもどかしいですが(既知の例を御存知でしたらご教示頂けますと幸い)、逆に決まった看板なく、ガチ作曲とも即興とも違う何かという怪しげな立ち位置ゆえに、ジャンル無用かつ今後とも迂闊に跋扈する場合がある。以前に「ゆる作曲」と言ったことがあったが、内容は別にゆるくも何ともなく、むしろ作者の問題系がまる出しでやばいという見方さえも(語彙力)。

池田さんの言う「第三極」と僕が思う〈「このような」作曲〉がどこまで一致しているかはわかりませんが、「怪しげな立ち位置」「ジャンル無用」という印象は同じであり、上の空欄下線部には「作者の問題系がまる出しでやばい」がぴったり入るように思います。前のリストの最後に上げた遠隔合奏のためのインストラクションは正にこの類ですし、Luc FerrariのTautologosⅢにもこのような性格があると思います。

しばてつさんの『Trio for ikeda yanagisawa shibatetsu』は、「前テーマ、後テーマ、もしくは曲のアイデンティティとなるメロディー」の代わりに断片的な数個の「中テーマ」がある裏返ったフリー(ジャズ)をピアノとギターが演奏し、その時間的区切りとずれた周期で電子音が満ち引きするというものでした。
僕は、音に反応してビンゴの数を決定するビンゴプログラムを池田さんに組んで頂き、即興演奏と平行して来場者にビンゴをしてもらう曲を作りました。こちらの記事にてスコアとビンゴプログラムを公開していますので、どなたでも演奏ができます。

最後に、ライブが終わった後でも見たくなるしばてつさんの告知ツイートを載せておきます。
いち にい さん

リストは一旦ここまで。(2020.12.31現在)

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