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子どもが幸せになることば

医師で臨床心理士でもある田中茂樹さん著の本。

子どもはもともと、元気な存在です。元気でいさせてあげるだけで「幸せになるためにどうするか」を自分で探して、動き始めます。

ほーなるほどなるほど。
子どもが元気に過ごすために注力したらいいってことか。

確かに親がしてあげられることって少ないのかもなーと思っていた今日この頃でした。

最近いわゆるワンオペ(子供小学3年生と年長。夫椎間板ヘルニア手術にて入院中)で、おまけに妊娠34週ということで、周囲には「大変だねぇ、大丈夫?」なんて言われることも多いけど、当の本人はあまり大変とは感じていませんでした。

私が最近子ども達にしていることといえばご飯作りとその片付け、保育園の送り迎えぐらいだから。

そしてヘルニアであまり動けない夫と妊婦であまり動けない私を見かねて、年末年始で洗濯物畳みやゴミ出し、お風呂掃除などを兄弟で分担してやってくれるようになりました。
あとはサンタさんが持ってきたSwitchに夢中。(私もあまりうるさくは言わず20:45まで。それまでに寝る準備もお手伝いも終わらせるってことぐらいは決めてます。)

育児ってなんだっけ??、ってくらい手がスッと離れた感じがする今日この頃。
勿論、今の我が家がラッキーなことにたまたまこうなだけで、子供さんや家の状況によって、はたまた思春期の子供さんをお持ちの方からすると、そんな甘くないでって思われそうではありますが。


子どもが赤ん坊の時期から高校生ぐらいまで、日常でよく見かける29の場面を取り上げて、「言いがちなことば」と「信じることば」を対比させて紹介していきます。
「言いがちなことば」は、子どものためを思って言ってしまいがちだけど、実は親が目先の安心を得ようとしていて、子どもの元気を奪う言葉です。
「信じることば」は、子どもの元気を引き出し、親自身の気持ちもぐっと楽になる言葉です、子どもの幸せな自立につながる言葉でもあります。


と“はじめに”の中で紹介されています。


「いまの良くない状態を、どうやって目標の状態に変えていけばいいのか」とか、「子育てを成功させなければならない」というような姿勢で子どもに向き合うのは、しんどいし、楽しくないと思います。
 育児がずっと辛抱の時間、課題をこなすような時間になってしまいかねません。子どもがどんな大人になるかという、その「結果」だけがすべてであるかのように。苦しみに耐えるかのように毎日を過ごしている親がとても多い…

さらに、”はじめに”の中で上記のようにも書かれていて、一気に引き込まれました。まさに自分のことでした。長男の妊娠中からずっと考えてきたような気がします。やっと少しずつ肩の力が抜けてきた感じです。

親がイライラしているのは、子どもにはつらいことです。
逆に、親がいつも楽しそうにしていることは、子どもを安心させます。

  1. 0〜3歳 子どもが世界と出会う時期

  2. 3〜5歳 「その子らしさ」が出てくる時期

  3. 6〜8歳 学校生活が始まる時期

  4. 9〜12歳 思春期が始まる時期

  5. 13歳以上 親子の別れが始まる時期

の項目で書かれています。
他にも

◯育児本を読むべきか
  
どう育てることが子どもの幸せのために良いかを、全て科学的に検討することは不可能。それより、どうやって子どもを笑わせようか、喜ばせようかとそれだけお考えてのんきに育児したほうが、子どもは幸せになるし、親も育児の時間を楽しめるのではないか。

「親の言うことをよく聞く子」のも問題あり
 
親の言うことを聞かない生意気さも、友達関係の中で自己主張する時に必要になる。押さえつけてばかりでも学校や仲間との関係で自分を守ることが苦手だったりすることがある。

◯言いたいことが言える子どもの特徴は親に向かってズケズケとものが言えること
◯学校では勉強やスポーツを頑張る。でも家ではリラックスすることが大事。

など、親はできるだけそのまんまの子どもを受け入れることが大切なんだなあと改めて思わされました。
読み返したい本が1冊増えました。

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