起業家として、無駄なことを「どれだけたくさんできるか」は、とても大切だと思っている。

今は効率さ重視、無駄はなるべく省こうとする流れが強いが、その流れに抵抗することに一石を投じたい。

もちろんプロとして、仕事として、やるべきことはしっかりとやる。例えば家族を養っているぼくは、お金をしっかりと稼ぐことができずに余裕がなければ、無駄なことをすることは、意味のないことになってしまう。

だから仕事として、そこはしっかりと結果を出す。その上で今の仕事には、直接関係がないようなことを深めてみるのだ。

といっても、なんだかんだ言って仕事にはつながってしまうのだけど、はじめはその目的を必ずしも持っている必要はない。

たとえば以前、恋愛の心理テストを深めていた時期があった。よく友達同士でやるような心理テストなのだが、一見、仕事とはなんの関係もなく無駄を深めていた。

だけどその心理テストの問題が後に、強みを見つけるためのワークを作る際に役立つこととなった。

そのワークはその後、約９００人以上の人に受けてもらい、喜んでもらう結果とになった。

「無駄」は決して無駄にはならない。
むしろ、必要なこと、やるべきことばかりでは、何も新たな発見がない気がしている。無駄や遠回りもときにしてみるものだ。

旅の醍醐味は迷うことからはじまると、昔誰かから教わった。その考え方が今、無駄を楽しむという考え方の元になっているのかもしれない。