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【映画感想】『いつかの君にもわかること』

現実世界でショックを受ける出来事に遭遇しましたが、そんなことを忘れてしまうほどの感動を自分に届けてくれましたよこの作品は….。

150字あらすじ

33歳窓拭き清掃員ジョンの余命はあとわずか。そんな彼の生前最後の使命は、一人で育ててきた4歳の息子マイケルの新しい“家族”を探すことだった。息子とのありふれながらも楽しい日常を過ごす中、答えの無い問いに頭を悩ませるジョン。周囲の支えに助けられながら家族候補の声に真摯に向き合った彼が選んだ選択とは……。

以降作品についてのネタバレを含むので、これから鑑賞なさる方はここでSTOP!!


はい、予告だけでウルっときてしまうやつじゃないですかこれは…
だけども、お涙頂戴要素を全面に押し出すなんてことは一切なかったと個人的には思います。

就寝前の本の読み聞かせはもちろんのこと、スーパーマーケットで一緒に買い物をしたり、公園で一緒に遊んだり、さらには一緒に手を繋いで信号を渡る、ごく普通の何気ない日常のシーンでさえも、この親子が置かれている状況においては全てがかけがえのない思い出なんですよね…

わずか4歳のマイケルが、”死”という概念を子供ながらに理解していく様子がまた何とも言えない。でもきっとマイケルは、ジョンのブドウの話を聞いて、”死”が永遠の別れではないということ(どこかでジョンという”父親の存在”を感じることはできる)も感じ取っているのではないかな。

自分が死んだ後に答えがわかるような里親探しに正解は絶対にないだろうけど、ジョンの人生最大の決断はいつかのマイケルにも分かってくれるだろうし、きっと良い方向に向かっていってくれるはず。

この親子と自分が置かれた環境は全く違うんだけど、自分は父親とそんなにコミュニケーションをとるわけでもないし、大して幼少期に何かを一緒にした思い出もないけど、父親も密かに自分のことを大事に思っていてくれているのかもな~なんて思ったりもした。(親子ってやっぱりなかなか切っても切り離せない関係だし)

この作品を特に見てほしい人

性別や年齢、置かれている状況にかかわらず見てほしい作品ですが、以下に列挙した方達は、鑑賞後に何か感じることがきっとあるはず……。

  • 生まれたばかり、または、まだ小さいお子さんをもつ世のお父さん
    →今しか作れない思い出がきっとあるはず…!

  • 日常生活がちっとも楽しくない人
    →ありふれた出来事でも、一緒に体験する人によっては、それがかけがえのないものに変貌することもあるかも…!

  • 都合の良いように作られたストーリーに飽き飽きしている人
    →実話ベースなので、これからの自分の人生に様々な形で影響を及ぼしてくれるかも…!

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