休学期間を経て、行動範囲や関わる人が変わり、世界が以前より広く感じられるようになった。

もっともっとかっこいい生き方やユニークな考え方をしている人に出会いたい。
その人達から色んな話を聞きたい。

そういった自分の私利私欲をインタビューという形を通して正当化しつつ、他の人にも影響を与えられるかも知れない。

そんな経緯で生まれたインタビュー企画。

過去・現在・未来について話を聞いているので、その人らしさを感じていただける内容になっていたら嬉しいです！

＜ゆうかってこんな人＞

・名前：山﨑悠花
・年齢：21
・職業：琉球大学・国際地域創造学部・3年生

インタビューの企画を練ったものの誰から始めようか迷い、いざやろうと思うと謎のハードルを感じてなかなか腰が重い…などと話していたら「え～！いいじゃん、面白そう！ぜんぜんゆうかやるよ！」という救世主が現れたため、記念すべき第一回目はゆうかにインタビュー！

ゆうかと私は北海道・奥尻島で出会い、9泊10日の村おこしボランティアに一緒に取り組んだ仲間。

底抜けに明るい笑顔と真似したくなるギャルマインドで一緒にいるとこっちまで自然と笑顔になれる。インタビューしているというより、普段のようにわちゃわちゃ話しながらゆうかの話を聞いていたらこれまでの選択が今につながっているな～と納得できる内容になりました！

＜過去＞

コロナ禍で気づかされた「やりたいこと」

ーーまず過去のことを聞いていきたいんやけど、これまでの人生の中でここがターニングポイントやったなと思うことはある？

大学受験で沖縄の大学を受験したことかな。

ーーうんうん。なんで沖縄やったん？

別に将来の夢もやりたいこともないし、一人暮らししたいって言うのは一応あって。でもそれ以外ほんとやりたいこととか無かったから、(福岡出身だし)やっぱ九州かなーとか思って適当に九州の大学を書いてみたいな。で、高校3年生の時にコロナが出てきたの。

ーーそっか、そのタイミングか！

そう。対面授業が再開した時にも大学とかなんもきめてなくて、面談で「あなた、何が好きなの」って聞かれて。コロナ前に家族で旅行行ってたってこともあって「私旅行好きかも知れないです」って言ったの。そしたら「観光学部だったら静岡大学か琉球大学だね」って言われたの。そのときの私は琉球大学ってどこってなって、調べて「うわ、私ここ行こう」って思って。

ーーへ～！静岡の方は調べたけど違ったみたいな？

私本当に典型的な「定期テストはできるけど模試が出来ない」タイプの人間で。高3なったときに一般で行くの無理だって思って推薦でいこうかなって考えてたの。で、静岡行ったことなかったし沖縄はその時点で3回行ったことあったの。だから沖縄のほうが話のネタが作りやすいんじゃないかなって思って。…やばいよね(笑)。だから静岡大は正直調べてないかも。
しかもなんて言うの、それまで夢とか無くて適当に毎回違う大学書いてたのに急に「琉球大学に行きたい」ってお母さんに言ったら｢あんたばかじゃないの。｣って言われたの(笑)。
そりゃそうだよね普通に。でもお母さんになんて言われようとも沖縄に魅力しか感じなくて。

ーーなるほどな。元々定期的に家族旅行とか行ってたん？

あ、そう。親が学校の先生ってこともあって長期休みは毎回旅行に行ってました。コロナで行けなくなって、『あ、旅行好きかも。」みたいな。

ーー確かに。出来ないってなったら「あ、やっぱこれ好きやったんやな」みたいな。それがゆうかにとっては旅行やったってことね。

そうそうそう。

＜現在＞

「すごいよね。ほんと娘みたいに可愛がってくれて。」

ーーゆうかが大事にしてる価値観とか、迷った時の判断基準って何かある？

モノ消費よりもコト消費を取るっていうのと、迷ったら不安要素がない方を選ぶってことかな。

ーーうんうん。モノ消費よりコト消費が好きっていうのは旅行が好きっていうのがでかい？

そうかもね。お金がもったいなくて旅行行かないとはならないかも。

ーーなるほどね。1人旅は何回くらい行ってる？

大1の頃はコロナのまっただ中でお母さんももう外に出るなって感じだったのね。だから夏と冬に１回ずつ帰省したくらい。春休みは県外の友達に会いに行った。で、大2の夏に一人でカナダ行ったわけよ。

ーーえ、ちょっとまってその話聞いたことないんやけど。なんで行こうと思ったん？

まず大1(コロナ禍で)何もできてないじゃん。で大2の夏ほんと何しようって思って、うちの両親は勉強面に関しては惜しまずに投資しようっていう家庭なの。留学とかも全然行って！って感じで、あんたほんと夏休み海外とか行けば？って言われてめっちゃモチベ高まって行くことにした。

ーーへ～！それはどういう目的で行ったん？

今まで旅行で海外行ったとしても一週間とかで、現地の生活には触れてないわけ。だからどんな生活してるんだろうって思って気になって。

ーーなるほど、じゃあ英語を学びたいとかっていうよりそこに住んだらどういう生活になるんやろうっていうのを自分で実際体験して知るために行ったってことか。

そう。これまじさ、1つ面白い話あって(笑)

ーーえ、して？(笑)

行ったのがカナダのトロントって言うところなんだけど、めっちゃ遠いのね、普通に。

ーー遠いな、確かに。

だから1回バンクーバーで乗り換えてカナダに行ったの。

ーーすご(笑)。

1人で海外とか乗り継ぎとか初めてよ。夕方の飛行機乗って、深夜の2時くらいにバンクーバー着くのね。そっから乗り継いでカナダの国内線に移動してトロント。みたいな。けど乗り継ぎ時間が2時間くらいしか元々取れてなくて。そんなん無理やん普通に。しかも出発が1時間遅れたのね。

ーーえ、こわいやん。

こわいでしょ？遅れたし、(バンクーバーに)着いても日曜日だったから国内線激混みで普通に間に合わなくて。

ーーえ。

で、行っちゃったのね飛行機が。

ーー笑

飛行機行っちゃった！？と思って。国内線のどこで行列できてたかって言ったら荷物検査のとこで。てことは並んでいる人達はみんな乗り遅れてるんじゃないかって思って別に焦りとかもなかったの。けど英語話せるわけでもないしどうしようと思って。で後ろにならんでたおじちゃんに(ほぼ全部ジェスチャーで)｢私、これ｣みたいな感じで言ったら｢あ～！｣みたいな。

ーー笑

その人もチケット見せてくれて同じくらいの時間帯の飛行機で。｢一緒！せいむせいむ！｣とか言って(笑)。そのおじちゃんがめっちゃ優しくて、荷物検査するときも｢おれの後ろに付いてきて！｣みたいな。「一緒に荷物検査しよう」って言ってくれて、その後のチケットの手続きとかもそのおじちゃんが全部してくれて。

ーーすごい。

すごいよね。ほんと娘みたいに可愛がってくれて、行き先は全然違ったんだけど一緒に取ってくれてやさし～と思って。

ーーじゃあ結局その取り直したチケットで無事行けたってこと？

そうそう。で、飛行機乗ってトロント着いたのはいいんだけど、勝手に荷物だけ送られててどこにあるか分かんなくて。案内所みたいなところに行ってまたチケット見せて。

ーーほぼジェスチャーでな(笑)

そう(笑)。で「This lane.」って言われたんだけど全然来なくて。結局一時間くらい待ってやっと来たみたいな。全然日本人いなくて1人でぼーっと「いつかな～。」って。今思えば激やばだよね。まじ凄いと思う。

ーーでもなんて言うの、ちゃんとそのハプニングを経験できたのはいいよね。私はそうなったときに｢ネタできたわ｣って思うタイプやからさ。

うわ、強い。関西人だね(笑)。

ーー(笑)。でもゆうかもそう思わん？

そうかも。そのときはほんとに焦るけど「どう話そう。周りに」って思う(笑)。

ーーその感じ一緒な気がして(笑)。

ワクワクしないものは選ばない

ーーさっき迷った時の判断基準で不安要素がない方を選ぶっていうのも言ってたけど。

ん～普通に周りの人に聞くかも。聞くときは後押ししてもらうくらいのレベル。

ーー本気でAとBのどっちにしようって聞いてるんじゃなくて、気持ち的にはBでほぼ決まってるんやけど、聞いてみて「いいやん！」って言ってもらえたら迷わずB取れるみたいな。

あ～そうそう！ちょっとでも嫌だなとおもったらそっちは選ばないかな。

ーー私は結局やり始める前にほんまにこれ面白そう！って思ったものじゃないと続かんなっていうのをやっと最近分かり始めたんやけど。

そうかも。ワクワクしないとその選択はしないかも。だからそれが、不安要素の少ないものなんだよね。

ーーなるほど。自分がこっちやりたい！とか、こっちにときめく！ってものを選ぶ方が「それを楽しんでそうな自分」が見えるから不安が少ないみたいな？

そうそうそう！あたってます。

＜未来＞

少数派の、自慢したくなる道を選んでいたい

ーー未来のところで、こういう人になりたいなとかこういう生き方したいなみたいなのはある？

人とは違う生き方したいっていうのはあるかな。元々少数派の道に進むの大好きで。

ーーうんうん、実際少数派な選択取ったエピソードとかってある？

大きな決断しか覚えてないんだけど、高校受験と大学受験かな。高校もちょっと面白くて、家の周りにチャリだったら30分以内に行けるところが5個以上あるみたいなところに住んでたのね。

ーー選びたい放題やん。

そう。なのに、私はそこを選ばなかったんですよ。で、「家から遠いとこいーこう ♪」って思って。

ーーえ、それはなんで(笑)。

いや、これにも理由があって。家から近いとさ、すぐ家に帰れちゃうじゃん。けど家から遠いとマックとかに寄り道できるじゃん。「学校が遠いと帰りに寄り道して遊べるんじゃないか」っていうワクワク(笑)。

ーーあ～…すごい素敵な選択。ちなみにどれくらいかかるん？

行きが家から高速バスのバスターミナルまで親に送って貰ってバス乗って、山登って50分かけて行ってました。帰りが時間的に高速バスが通って無くて2時間くらい。

ーー2時間電車？

公共バスで。2回くらい乗り換えて(笑)。けど元々そういうへんぴなところに建ってる高校だったから来る人は基本困るみたいなところだったのね。

ーーそこに通ってる子たちにとってはそれが普通みたいな。

そう。もっとやばい人だと舟で通ってたの。バス停まで車で30分とか。

ーー私はまだ楽な方なんやみたいな。

周りの人のを聞いてたらそう思えた。けど普通に考えたら少数派の選択じゃんね。近くにあるのに遠いところを選んだって言う。けどそういう変わった道って惹かれるのよ。ありきたりじゃないというか。

ーー人生の節目というか、何か大きい決断をするときに、どうせならこっちの方がワクワクするしみたいな考え方ってことか。

そう！マジそれ！ほんとにそう。

ーーいいね、おもろ(笑)。

確かに、おもろいかも(笑)。あと、人と違うから「良いでしょ！」って自慢したいの。

ーー「人と違う」っていうことがプラスに捉えられるんやな。それこそ高校進学の時とかって友達がどこに進学するとかも話すわけやん？

それに関しては、友達増えるくね？って思って。

ーー同じ考えしてる私と(笑)。

わかるよね(笑)。新しい友達作りたくね？っていう。

ーーめっちゃ分かる(笑)。

「離島に住む」という選択

やっぱり今までの話しの流れからして決断するときは「ワクワクする」っていうのが私の中にあって、今は離島に住むっていうことに興味がある。ここ！ってところは決めれてないんだけど人とは違うようなところに住むのかなっていう。

ーー過去の流れから行くと離島に住むって言うのは人からしたらびっくりされるかもしれんけどゆうか的にはそうなるべくして興味を持ってる感じあるよな。

そうかもね。

ーー全然離島に興味があるっていうのが違和感ない。

そうなの。あと花粉症ないところに住みたい。

ーー(笑)。ゆうか花粉症やっけ？

うん。沖縄は花粉がなくて、めっちゃ住みやすい。

実際に行って、自分で見て、ワクワクする場所を見つける

ーーやりたいこととか理想像に向けてやってることはありますか？

就活はしてなくて、ワクワクするところに住みたいから、その場所決めをしてる。島もあんまり分からんから自分で実際に行ってみたりとか、沖縄で離島イベントとか物産展みたいなのも開催されること多くて、まだ1回しか参加したことないけど機会があれば参加したいなっていうのと、あとはzoomで与那国島で出会った地域おこしの人から話聞いてみたりとかはしてて。

ーーなるほど。私も実際やってみなわからんやんって思うタイプで、人のレビューとかって見れるけど自分が実際行ったらどう思うかはまた別みたいなとこあるよね。

そう！だから行ってみないと分かんないよねって。最近は与那国島・石垣島・波照間島に1人で行った！春休みは友達と奄美群島を巡って観光じゃなく人に会いに行く旅をする予定だから、色々な方との出会いを大切にしたいな。

＜あとがき＞

奥尻島で知り合った時から「就活はしないかな」と言っていたゆうか。自分の心に従って行動するフットワークの軽さがにじみ出る明るさや楽しそうな雰囲気につながっているんだなと思いました。ゆうかが一人旅に行っている様子をInstagramのストーリーズで見ていても、旅先で出会った人に観光に連れて行ってもらったりしていて娘のように可愛がられる才能がある人なんだよね。ゆうかいつも元気をありがとう！

そして、インタビューさせてくれてありがとう！！
また私とも一緒に旅しようね～！