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大学生、チェーンソーで木を倒す!!

2023年4月29日~5月7日に村おこしボランティアECOFFで高知県に滞在した様子をまとめています。

四万十・林業体験記①:~2日目の様子はこちら!

3日目

玉切り練習

この日の午前中はひたすら玉切りの練習をしました。伐木して枝を払った後の丸太をちょうど良い長さにカットしていくことを玉切りといいます。

初めは細めの丸太をチェーンソーの自重で切る練習をし、その後太い丸太を切ることに。太い丸太の場合は支点の数や重力のかかり方によって切り方を考える必要があります。太い丸太だと切り離すまでにチェーンソーの刃が挟まって抜けなくなることがあるからです。

この時点では安定した地面の上で教えてもらいながら作業できているしチェーンソーの刃が挟まってしまったとしても丸太を動かすこともできます。この場合はどっちから切るんだっけ?と考えていても挟まってしまう💦
林業に限らず他のことでも言えますが、机上の学びで終わらせるのではなく実践して学んでいくことって本当に大事なことで、危険が伴う作業だからこそこうして練習の機会をいただけてるのが凄くありがたいなと感じました。

ロープワーク

ロープワークも教えていただきました。林業を行なうにあたり、チェーンソー以外に良く使う道具の一つがロープです。木を倒す際にロープで引っ張ったり、木を回転させるのに使用します。

トラック結び。教え合いながら何度も練習…!

今回は基本であるもやい結びとトラック結びを教えていただきました。めちゃめちゃ難しかったです😇
枝先にロープを投げて引っかけるのが永遠にできなくて違うところに引っかけたり絡ませたりで大変でした…。あれを山の中でやったら木を切る段階まで行くのに時間がかかりそうだ…。

どれだけ枝があっても狙った枝にかける。
さすが菊池さん…!

知っていることを増やす意義

この日の朝、菊池さんと話していて「知っていることが多いほど、良い判断が出来るようになるよね。危険なことを自分の判断で避けれるようになるし」とおっしゃっていて、確かにその通りだなぁと。

林業のコースを選んだことでチェーンソーの扱い方や自伐林業に関する知識を吸収することが必然的に多くなりますが、もちろん他の場面に適用できることや点だった知識が線になってより良い選択をできる場面もある。だからこそ、自分が吸収できることはちゃんと理解して持ち帰ろう。と思った瞬間でした。

自分からできることを探す

この日もう一つ、はっとさせられたこと。
ECOFFメンバーのだいごと林業を学びに来られていたいくさんが、どの場面でも「なんかできることないですか?」と聞いていました。
自分にもこうした姿勢がないわけではないけど、この時はなんとなく「やることがあったら言ってくれるだろう」と思っていた自分がいたことに気づかされました。都合良く受け身になっていたというか…。

こういう気持ちの良い気遣いができる人になりたいな。

4日目

受け口・追い口練習

伐木の際には、受け口・追い口と呼ばれる切り込みを入れて倒します。この受け口・追い口の角度や大きさ、向きによって安全に狙った位置に倒せるかが決まるため受け口・追い口作りはとても重要な工程。

ぱっくり開いてるのが受け口、
受け口の後ろから入っている切り込みが追い口。

この日は丸太を立ててそこに受け口と追い口をひたすら作って練習しました。
倒す方向に目印を設け、チェーンソーの刃を細かく使って目印の方向に倒すための受け口と追い口を作っていきます。黙々と切り進め、もうちょいこっち!と互いに修正しながら進めます。

聖さんに「ここちゃん上手いね!」と褒めていただいて楽しく練習できました。

突っ込み切り練習

受け口、追い口を作って伐木する方法に加えて教えていただいたのが突っ込み切りです。

大木を伐木する際に、追い口を切って勢いよく倒れると跳ね返りが起こって危険だったり木が裂けてしまい価値が下がる原因になります。そこで使えるのが突っ込み切り。

受け口を作った後、チェーンソーを大木に突っ込むように切り進めます。
前ヅルと後ヅルの2つを残すことで、木が倒れるまでの時間の猶予を作ることができます。

安全性を高め、木の価値を下げない切り方ですが、キックバック(刃の先端が当たった際に跳ね返る現象)が起こりやすい切り方でもあります。

この日の夜はみんなでバーベキュー!ECOFFメンバーとお互いの話をしたり、猫ちゃんたちと戯れたりと楽しく過ごしました!

5日目

山に入って伐木!

この日は実際に聖さんの山に入って1人1本ずつ伐木させていただきました。

順番を決め(私はまさかのラスト…)、木の生え方やどこにどう倒すべきか、かかり木(倒した木の枝などが他の木にひっかかってしまうこと)の可能性はあるか、倒すときに自分がどこに逃げるかなどを聖さんと話して進めました。

これまでは平地で練習していたため、足場の安定しない、立っている木にチェーンソーを入れるのはこれが初めて。部分的に練習したり、テキストで習ったりしてきたものの、やはりこれまでとは違う緊張感でした。

ECOFFメンバーは私を含め5人で、4人が伐木し終わり私が伐木したら終わり!というところでちょうどお昼の時間になってしまいました。
みんな切り終わってお腹空いてるかな〜と思いつつ、この勢いで自分も終わらせてしまった方が良い気がしていざ自分も切ることに。

なかなかの斜面で踏ん張るのが難しく焦ってしまった場面もありましたが、狙った位置に倒すことができました!

実際に1本伐木させてもらったことで、テキストやチェーンソーを使った平地での練習のひとつひとつが線になり、理解することができたように思います。

四万十川でカヌー体験!

この日の午後は聖さんがカヌー体験をさせてくださいました!

日本最後の清流と呼ばれる四万十川。
カヌーでゆったりと進みながら川底が見えるほどのとても綺麗な水と綺麗な山々に癒されました…!

聖さんのお知り合いの方が飼われている馬も見せてもらいました!自由にくつろいでて可愛かった😊

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