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主食のおはなし

わたしたち日本人の主食は、言わずもがな「お米」です。今はパンや麺類など、お米以外の穀物が主食として食卓に登場することも多いかもしれませんが、今日は民族食としての主食、お米のお話をしたいと思っています。

先日の記事「歯とごはんのお話」でも、日本人の歯列から主食の割合は食事全体の57%が理想的だと書きました。

1回の食事の半分以上をお米にするって、お米の量多くない?って感じますか?

確かに、栄養学の観点からみて、バランスよく栄養素を取るために、1日30品目食べようと言われたりしています。食事の半分以上をお米にしたら30品目取るってなかなか難しいですよね。

それ以前に、子育て世代のお父さんやお母さんは、仕事に家事に育児に追われていて、できるだけ食事の準備に時間をかけたくないだろうし、年配の方たちは食べる量も少なくなってきて、準備する量も少なくていいから、実際に、そんなにたくさんの食材をそろえることも少ないと思います。

じゃあ、体に必要な栄養素はどうやって体に取り入れたらいいのか。そこにお米が登場するんです!

聞いたことがあるかもしれませんが、分つき米や胚芽米には現代人に欠けていると言われているビタミン、ミネラル、食物繊維が含まれています。

だから、分つき米や胚芽米を食べることで、おかずを増やさなくても必要な栄養素を取る事ができると言われています。日本古来からの食事、一汁一菜や一汁三菜はまさにそのことを表しているように思います。

残念ながら白米だとその栄養素がほとんど残らないので、白米を食べる時には雑穀を加えるのがよいとされています。もちろん分つき米や胚芽米に雑穀を加えてもおいしいので好んでそうする時もあります。

白米は粕という漢字に通ずるように栄養素が抜け落ちちゃってるのですが、白米は白米でとってもおいしいので、時と場合によって使い分けることも大切かなと思います。特にわが家の男子たちはやっぱり白米が好きなので(笑)、まずは「楽しく、おいしく食べる」ことを大切にしています。

玄米にもふれておきます。玄米はよく噛んでから胃に送ってあげることが大切です。せっかく栄養がたくさん含まれているものを取り入れてもよく噛まないことで消化不良を起こしてしまったら吸収されずに出ていってしまいます。なので、よく噛む自信がない場合は、分つき米や胚芽米、雑穀などで十分だと思います。

わたしもおかずの量を減らしてごはんの量を増やした時には、なんとなく物足りないような気持ちになりました。わたしは胚芽米を好んで食べることが多いのですが、胚芽米ってそれ自体にしっかりと味がついているので、それだけで食べてもとってもおいしいんですよね。だから胚芽米を食べ始めてからは必然的におかずがたくさんいらなくなっていきました。

日本の食料自給率は低いと言われていますが、お米に限ってみると、その自給率はほぼ100%です。日本が誇るお米文化。でもその消費は減少し続けているようですし、お米を作る農家さんも高齢化が進んでその後継者問題も深刻です。わたしたちが日々の暮らしのなかでもっとお米を食べることで日本のお米文化を守っていきたいですね。

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