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「アナと雪の女王」のモデルの地ーロフォーテン諸島への旅行の記録

人生でやりたいことは?と聞かれると、唯一もう一度この場所へ行きたいと思う。
数年経っても記憶が色褪せず、人生で一番幸せだったと思える時間。
5日間宿泊先は同じ、移動は徒歩のみで味わいつくしたロフォーテン諸島。

世の中がお盆で休みの中、大学の夏休みを利用して、憧れだった場所へ一人旅。
世界的にも有名な絶景のロフォーテン諸島。険しい山と海のコントラストが美しいこの土地に、魅了されました。
この場所は北極圏より少し下の場所で、冬はオーロラが見え、夏は多くの登山客が訪れます。雪に慣れていない私は夏を選択。

ロフォーテン諸島のSørvågenに泊まり、隣町のオーやレイネを訪れました。
レイネは「アナと雪の女王」のモデルとなった土地です。

初めてこの場所に行きたいと思い調べた時は、情報がほとんどなくとても苦労しました。参考になればと思い、記録します。


目的地まで

いくつか経路があるのですが、お金と時間がかからない方法で行きました。
全日程9日間。移動に片道2日ずつかかります。

日本からノルウェーの首都、オスロ空港まではフィンエアーを利用。
航空機代は片道9万円ほど。7,8月は人気のため、航空機代が少し値上がりします。
その後、オスロ空港(OSL)→ボードー空港(BOO)→徒歩またはタクシーなどでボードーのフェリーのターミナル(bode fergekai)へ→高速船でロフォーテン諸島のモスケネス港に到着です。
移動費は23万ぐらいでした。

ボード―空港からフェリーターミナルまでは2~3km。住宅街とショッピングセンターのある港町を通るので、道は舗装されています。
Torghatten Nord ASという会社のフェリーを利用するのですが、ボードーには港が2つあり、現地で迷いました。

ここじゃない!!??
こんな風にならないために、フェリー名で調べていくのがおススメです。

島は公共交通がバスのみなので、港からの移動は工夫したほうがいいかもしれません。
私はたまたまフェリー内で出会った西洋人の女性たちに、車で宿泊先近くまで送ってもらいました。彼女たちも学生旅行のようです。旅の親切は一人旅の醍醐味ですね。

宿

泊まれるロルブーという小屋

ロルブー 
以前は魚小屋として使われていたロルブー。ベットなど整備され立派な宿泊先になっています。4人まで泊まれるため人数が多いのであれば、1泊1~2万ほどでかなり安く泊まれます。
人数当たりの値段ではなく、1日当たりの値段のため、一人旅でなければ泊まりたかったです。
予約が早く埋まるため、1年以上先に予約する必要あります。

airbnb
民泊の紹介サイト”airbnb”です。
安い宿から、人があまり行かないような少し奥まったところにある宿の貸し切りまであります。

宿の前の湖 奥の山には雪が残っている

私は5000円ほど宿を5日間予約。
宿の前は湖で、その奥には険しい岩肌の山が覆うように立っています。湖は一周でき、散歩コースのようになっていました。途中から山の方角へ進むとトレッキングコースになります。

島内のホテルの数は多い訳ではありません。夏場は人気で予約が埋まりやすいため、早めに準備したほうがいいと思います。

現地の情報

物価

レイネの港にあるハンバーガー屋さん

世界でトップクラスの物価。
現地で会った日本人の方が値段を見ずにランチを軽くすると、3000円ほどだったと言っていました。今から5年前の情報なので、もっと物価が上がっているかもしれません。

私は当時学生でお金があまりなかったので、自炊やパンを購入していました。

外食はレイネのハンバーガー屋さんと、オーという島先端の町にパン屋があり、チョコパンを購入。少しパサパサした生地に甘いチョコチップ。口の水分が持っていかれる。

Sørvågenからの徒歩移動

・宿泊先のSørvågenから島先端のオーまで
徒歩で1時間~1時間半ほど。

のどかなオーの景色

・Sørvågenからレイネまで
徒歩1時間半ぐらい
途中で車用のトンネルがありますが、トンネル内ではなく海沿いの歩道を通ります。

レイネの町。レイネに行く途中の橋から撮ることができる。

バス・車・自転車

バス
島にはフェリー以外にバスが運行しています。便数が少ないため、時刻はしっかり確認したほうがよさそう。


ボード―内で車を借り、フェリーで一緒に来ることもできるみたいです。

自転車
数少ないですが、自転車をレンタルするお店もあります。自由に移動ができるのでこちらもおすすめ。

夏の風景

野イチゴ

トレッキングのため歩いていると、近所の母子が植物で編んだ籠を持って野イチゴを収穫していました。
北極圏近くの土地柄、蛇なども生息していないため、子供でも安全に草むらを歩くことができるのかな?

野ウサギと野良猫

トレッキング中に野兎に遭遇。野生動物も健在です。

2,3匹ほど野良猫を見かけました。近寄ってみると足にすりすり。

冬はどこで過ごしているのかな?

白夜

貴重な晴れ間

ノルウェーの夏は白夜を体験できます。完全な白夜ではなかったのですが、太陽が沈むまでの時間も長く、2時間ほど夕方を味わいました。

写真はレイネのロルブーから撮影したものです。
ロフォーテンは天気が変わりやすく、雨が多く降ります。5日間滞在しましたが、晴れたのはこの日だけでした。

誰かの思い出に繋がる

日本で有名な観光名所ではない場所は、現地のホームページなどを利用して情報を集めるしかありません。
よくて英語。英語への翻訳がされない場合は、ノルウェー語のフェリーの時刻表を解読することもありました。

初めてこの場所に行きたいと思ったときは、あまりの情報の少なさに、不慣れな初海外一人旅には難易度が高く断念しました。

人生で時間の余裕があるときは限られています。
ここぞというときは、勇気が必要。
その先には、何十年も思い出を胸にした人生があります。

誰かの思い出に繋がりますように。


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