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「休職」という道中で私は何を見つけられるのだろう

4年前の春。
私は、小学校の先生を辞めました。

小学校の先生をすることは、私にとってとても楽しいことでした。
やりがいもありました。

でも
その時の私には、「新しい学校をゼロからつくってみたい」という新たな夢がありました。

一度きりの人生、やりたいことは全部やってみたい

やらずにする後悔より
やって後悔する方が、ずっといい

そう思った私は、学校を飛び出し、ゼロから学校をつくる道を選びました。

「学校をつくりたい」という同志の二人と奇跡的に出会い、
場所探し、場所づくり、生徒集め、カリキュラム作り……

そして何より一人ひとりの子どもたちとの心の通わせ合いに
一生懸命取り組んできました。


脇目も振らず、必死で学校づくりをする横で
夫の支えもありながら
息子たちはすくすく育ってくれました。

一年目、二年目、三年目……

年数を重ね、ここのね自由な学校の認知度は高まり、子どもたちも保護者さんもどんどん元気になり、

「ここのねがあって良かった」
「ここのねをつくってくれてありがとう」
「子どもたちの好きとやりたいで溢れる素晴らしい学校だ」

そんな風に
たくさんの人に言ってもらえる学校になりました。


私が学校づくりをしたいと思った根底にあった願いは

「大人も子どももわくわくしながら学び合える場所をつくりたい」

という想いでした。

今のここのねを見ていると、
そんな学校になってきているな〜と感じています。


何もかも、順風満帆。

だけど、なぜか私の心が悲鳴をあげていました。

「もうこれ以上頑張れない」
「休みたい」

そんな心の声はずいぶん前から本当は聞こえていました。

だけど

学校を始めた責任
子どもたちを預かっているということ
保護者さんからの期待
これまで支えてくれた方々への感謝

色んなものが私の身体と心を覆っていて
決して「休む」なんて選択肢は生まれなかったのです。


私は、心の声を無視し続けました。

「まだ大丈夫」
「あれが終わればこの忙しさにも終わりが来るはず」
「他のスタッフも頑張っているのに、自分だけ休むわけにはいかない」

そんな風に思い込み、自分に言い聞かせ、自分の声を聞かないことを続けていたんだと、今になって思います。

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