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【読書】「人生とはそういうもの」という大きな”肯定”が心を満たす

先日の記事で、やや興奮気味に紹介した本『反応しない練習』を少しずつ読み進めている。「なるほど、そうか。そう考えれば良いのか……」と思う一方で、数十年慣れ親しんだ「思考の癖」はなかなかしぶとい。

本を読むだけでは、自分の中に落とし込んでいけないと感じたので、noteに少しずつアウトプットをすることにした。

第一章 反応する前に「まず、理解する」

ページを開けてすぐに飛び込んできた文字に驚いた。

悩みをなくそうとしない。「理解」する

あれ? 私はいつも悩みをなくそうなくそうと頑張っていたかもしれない。ブッダの考え方の特色は、「人生には悩み・問題がつきものだ」という現実を、最初に受け入れてしまうところにあるという。

それは、現実を「受け入れる」のではなく、「ある」ものを「ある」と理解するだけで良いそうです。「私には悩みがある。未解決の問題がある」とはっきりと自覚し、でもそれをきっと解決できると考えることが大切なのです。

では、人はなぜ悩み、苦しむのでしょうか?

実は、悩みを作り出しているのは、”心の反応”であることが明らかになっています。私たちが日々の仕事・生活の中で何かを考えたり、腹を立てたり、思い通りに行かない現実に焦ったりします。他人の目を感じて「何か悪いことをしてしまったかも」と疑ったり不安になったりする……これらは全て「心の反応」だそうです。

自分によく当てはまるなと感じた「心の反応」は、忌まわしい過去を思い出して、「あのときああしていれば」と苦い後悔に沈んでしまうことや、つい考えすぎて「やっぱり自分はダメな人間だ」と落ち込んでしまうことでした。

筆者は、だとすると私たちが日々心がけないといけないことは、「ムダに反応しないこと」だとはっきりと述べております。

自分自身の「思考の癖」が「ムダな反応」だとハッキリバッサリと切ってもらえたことで、「そうなんだ!」となんだか爽快感すら感じました。


人は悩みに直面したときに、つい反応して「闘おう」としてしまいます。


猪突猛進型の性格で熱血な考え寄りの私にとって、悩みとは「闘って、向き合って、解決していくもの」でした。でも、本文の中では「人生には苦しみが伴う」と言うことは永久の真理で、この現実は「闘う」という発想だけでは、決して乗り越えることはできないといいます。

じゃあどうすれば良いのよーーー(心の声)

それはズバリ。その問題の「理由」に着目すること

苦しみが何ゆえに起こるのかを、理解するがよい。苦しみがもたらしているものは、快(喜び)を求めてやまない”求める心”なのだ。

ブッダが発見した”求める心”とは、いわば「反応しつづける心のエネルギー」。人の心の底に、生きている間ずっと流れている意識のことです。

”求める心”は発生後に以下の”七つの欲求”に枝分かれします。
①生存欲
②睡眠欲
③食欲
④性欲
⑤怠惰欲
⑥快楽欲
⑦承認欲

まず”求める心”があり、それが”七つの欲求”を生み出し、その欲求に突き動かされて、人は「反応」する。ときには欲求を満たす喜びが、ときには欲求が叶わない不満が生まれる。そういうのを繰り返しているのが、人間の人生であるーー。

”求める心”は「求め続けて、いつまでも渇いている、満たされない心」のことです。大切なのは、「心とはそういうものだ」と理解しておくことだと筆者は言います。そうすると、「このままではいけない」「何かが足りない」という得体の知れない欠落感や焦り、心の渇きが収まって、「人生はそういうもの」ともっと大きな”肯定”が可能になるのです。


「得体の知れない欠落感や焦り」という言葉に私はドキッとしました。「何かが足りない」「もっとやることがあるのでは……」日々の中でそんな焦燥感に包まれることが何度もあったからです。


「悩みはなくすものではない。そもそもあるもの」と理解する。そして、「求める心」は誰にでもあり、心とはそういうものだと理解する。理解した上で、「ムダに反応しない」こと……。


うーむ。まだまだ自分の中に落とし込むには時間がかかりそうです。でも、こうして本の内容をもとに自分の考えを整理していくのって良いですね!

noteでは「音声配信」や「詩」、「写真」や「読書記録」など様々な方向からアウトプットができるからとても楽しいです。

また本を読み進めていき、書きたいと思ったら続きを書こうと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました🌱



#読書の秋2022

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