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Original Play®︎を学んでみて

御年82歳のフレッド博士がオーストリアから来日してくださり、30年以上の時間をかけて、オオカミや熊などの野生動物や発達障がい、貧困地域、ギャング子どもたちと一緒に遊びながら

「相手がどんなに攻撃的・挑発的であったとしても、調和するあり方」を法則としてプログラムにまとめた「オリジナルプレイ」を学んできました。

それはそれは素晴らしい時間で、自分のあり方から恐怖を手放し、愛を持って関わることを触れたり遊んだりしながら体感をすることができました。

3日間学んできたのですが、今回備忘録として書くのは2日目の実践編です。


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実践会の前半はここのねの子どもたちと、後半は一般公募の子どもたち(小学校低学年)と遊びました。


最初は「遊ぶぞ!」という大人の想いが強すぎて、その気持ちが子どもたちの緊張を作ってしまいました。


「師匠は全ての子どもと野生動物です」とフレッド博士は言いましたが、まず寄ってこない、いやわたしはいいですとやんわり断る、その姿が子どもたちが教えてくれた答えそのものだったのです。


そんな中で、フラットな自分に戻ることがいかに大事かということと同時にその難しさを学びます。


それでもだんだんとエネルギーが高くなる場面もチラホラとして、乗ったり、押したり、転びあったりと、なんかよくわからんけど遊んでみよう!という場になった気がしました。


緊張してた子が最後に遊ぶ場面があって、とても嬉しかったなぁ


さて一方で後半は一般参加の会でしたが、とにかくエネルギーの高い場になっていました。活発な子が多く、フレッド博士も輪の中に入って一緒に遊んでいました。

エネルギーが高まるにつれて、攻撃性が高まるのを感じます。大人側の参加者の中には「怖くて入れない」と思う瞬間もあったほどでした。

しかし僕は前半を終えて、遊ぶとは何か?を考え、改めて自分の在り方がその場をつくることを感じていたので「とにかく息子の然を抱くような在り方で子どもたちと遊ぼう」とだけ決めてマットに入りました。

活発な子どもたちからは、飛び乗る・叩く、蹴るなどなどさまざまな形でメッセージを送ってくれます。外から見ると、暴力のように見えたかもしれないのですが、それが不思議と痛くないのです。


なぜなら子どもたちは「人をギズつけようとはしていない」からだったのだと気づいたからでした。

それがわかったのは、ある男の子とのやり取りをした瞬間でした。その子は飛び蹴りで僕の方に向かってきました。その姿を受け止めながら力を流し、最終的には抱き寄せるようにしました


それから5〜10秒ほどだったでしょうか。息子の然を抱くようにその子を抱き寄せ、愛おしい存在であることをメッセージとしておくり続けました


するとその子は、ニッコリと穏やかな笑顔を僕に見せてくれました。それはまるで温泉に浸かった時の気持ちよさを表すような顔でした。この時、この子は決して傷つけるつもりは全くないのだなと確信を得ました。


例えば、息子の然も僕のことを叩いたり、髪の毛を引っ張ったりしますが、決して僕のことを傷つけようとはしていません。何かしらメッセージを僕に伝えたいから、その行動になるのです。そこには恐怖が全くありません


きっと僕は然が起こす全ての行動を受け入れ、叩くことや髪を引っ張ることは受け流しつつ然を愛していることを伝えるはずです


今日、僕はそれと同じようにきた子ども達にその愛を送ったのです。


オリジナルプレイから学んだのは、我が子に向ける愛を、同じように全ての子ども達に向けることの必要性です。どんなに攻撃性が高くても、僕は一緒に遊んだ子ども達がとても愛おしく、スペシャルな存在に感じていました。



実践会が終わった後、オーストリアでオルタナティブスクールの教員をしているフレッド博士の奥様からこう教えてもらいました。


喧嘩があっても言葉は使わないの。まず体のコミュニケーションが先よ。オリジナルプレイはマットの上だけでやるものではなく、日常の中でこそ大切なあり方なのです。ぜひ子どもたちに愛のメッセージを送りつづけてくださいね。


またフレッド博士からは、「子どもたちとたくさん遊んでください!そしてまた、一緒にまた遊ぼう!」と大好きなハグを交わして3日間の講習を終えました。


本当に深い、深い、3日間の学びでした。しかしまだほんの少ししか感じることができていません。3日間で学んだあり方を、ここのねの日常として落とし込んでいきたいと思います。


とにかく充実した、そしてとても貴重な3日間を過ごせたことを本当に嬉しく感じ、布団へ向かうことにします。


ご一緒いただいた皆様のお陰で温かい場で学ぶことができました。さらに、オーストリアから来日してくださったフレッド博士と奥様、フレッド博士の隣で常に通訳をしてくださったミッチーさん、そして何より主催者の方々のおかげで、この貴重な機会に巡り合うことができました。本当に本当に感謝の気持ちでいっぱいです。


ありがとうございました✨


ここのね自由な学校は日本の法律上、公的な支援が受けられません。それは回り回って子どもたちの経済負担に重くのしかかっています。ここのねを「誰でも通える学校」にするため、ご支援をよろしくお願いいたします!ご支援いただいたお金は、給付型奨学金や施設設備の充実等に利用させていただきます!