わかってほしいなら、「7つの習慣」の第5の習慣が大事
「あの人は私の言うことを素直に聞かないわ」
こんなことを感じたことがある方、いらっしゃるかなと思います。
今日は、こんな「わかってくれない」気持ちを抱いてしまうシチュエーションを、第三者として観察したことを、ふと思い出した「第5の習慣」を交えてお伝えしたいなと思います。
自分自身をちょっと冷静に見るきっかけになれば嬉しいです。
会社で見たこんな一幕
先日、会社で課長の男性と、その部下の女性が面談をしていました。
どうやら、女性社員が作成した昇進試験の論文の添削とアドバイスをしていた模様。
二人が話している場所に近くに座っていた私の耳には、ところどころ二人が話す言葉が聞こえてきました。
上司が良かれと思ってしたアドバイスの大半を、その部下は何か強い思いがあったのか素直に取り入れようとはしていませんでした。
さて、これって部下が悪いんでしょうか?
私は、部下だけのせいじゃないよなぁ・・・って思ってしまいました。
なぜ相手が理解してくれないのか
先ほどのシチュエーションで感じたことは、どちらも「相手を理解する」というステップを飛び越えてしまっていたな、ということです。
一緒に働いて日が浅いので、仕方がないのかなと思いますが、でも
こういうこと、わかっていたのかしら、と思うんですよね。
一方で、書き手側もきっとこの視点が不足していたのかもしれないなと想像しています。
お互いが相手を理解してない段階で、アドバイスなんて機能しないんだなぁと、耳をダンボにしながら感じていました。
「第5の習慣」を思い出してみる
『7つの習慣』という本をご存知の方も多いかと思います。
自分の人格を磨くための、基本とすべき考え方を大きく7つの習慣に分けて書かれている本です。
その中の「第5の習慣」に今回のシチュエーションで起こった事態を改善できるヒントがあります。
それは「まず理解に徹し、そして理解される」です。
自分を理解してもらおうと話すのではなく、まずは相手を理解することが1番最初に来るんですね。
実際、その女性社員にその後話を聞いた時、以前の部署にいた人たちがどんな人でどんなアドバイスをされてきたのかを聞くと、「なるほど、だからあの発言が出てきたのか」と少し納得できました。彼女がいた環境は、おそらく他の部署では当てはまらないケースもあるもので、そのことを彼女に伝えると、とても驚いていました。
そして、評価する人にもいろんな人がいること、「わからなかったら調べてね」というスタンスでいると、わかってもらう前に相手が離れてしまうかもしれないことも伝えました。(偉そう(笑))
わかってくれたかはわかりませんが、お互いが見ていた世界の違い=前提条件の違いが、コミュニケーションの障害になることもあるのだな、と改めて感じる出来事でした。
理解するためにために必要な想像力
私が大好きなVoicyのパーソナリティ ワーママはるさんの放送は、多くのリスナーさんにとってどのタイミングで聞き始めてもわかりやすい放送だと感じます。
例えば、過去放送に対するコメントや質問があった時、放送回(例:#327)だけでなく、どういう内容の放送だったかということをざっくり要約してからリスナーさんからのコメントを言い、それに対するワーママはるさんの回答を話されているんです。
だから、その放送回を聞き逃していても、置いてけぼりにならずに聞き続けられる。「#327で何話していたの?」とモヤモヤしたままにならないんですね。
これって、ワーママはるさんが、「みんな毎回聞いているわけじゃない」「皆が皆、前回の放送を覚えているわけではない」という想像力を働かせているからこそではないかな、と思うんです。
目の前の相手がわからないときや、理解する時間がないときは、こういう想像力を大事にしたいですね。
◇
今回は、第三者として会社のとあるコミュニケーションから感じたことを書きました。
他人のことだと冷静に見れますが、私も当事者になるとついつい「私をわかって!」となっていまいます。
「まず理解に徹し、そして理解される」
この言葉を、心の見える場所にそっと置いておきたいと思います。
◇
7つの習慣がわかる本はいろいろあります。
「完訳」は様々な例示があり、自分に当てはめながら読み進められると思います。
「13歳からわかる!」の方はボリュームも少なくストーリーでわかりやすいので「7つの習慣」をまず知りたい!という方におすすめです。
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