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職場復帰ママさん&奮闘中ワーママさんにエール! 新年度に役立つ「心の3ステップ」

新年度がスタートして、慣らし保育が始まったり、職場復帰したりする方もいらっしゃることと思います。また、すでに復帰して、まさに今奮闘されているワーキングママさんも多いことでしょう。

働くママさんたちへ、かつて嵐を通過した者として、知っておいて役立つ「心のコツ」を一つ、紹介させてください。

新しい環境は「3つの順番」で慣れていく

心理カウンセラーの下園壮太先生が教えてくれた、休職した人が職場復帰する時に役立つ、「心の3ステップ」です。

①まずは「仕事」に慣れる
②次に「場所」に慣れる
③最後に「人」に慣れる

 最初から完全復帰を目指すのではなくて、まずは「仕事をすること」に慣れる。在宅ワークなどで、ちょっとした作業や簡単な仕事から始めます。
 次に「場所に慣れる」。出勤する場合、まず最寄り駅、オフィス、部署、デスクなど、少しずつ近づいていきます。
 最後に「人」に慣れる。他人は一番コントロールが効かない、ままならないもの。最後に慣れればいいと考えて、苦手な人とはさりげなく距離をとるなどして、ゆっくり関係を築いていきましょう。

『ワーママが無理ゲーすぎてメンタルがやばいのでカウンセラーの先生に聞いてみた。』
(下園壮太/時事通信社)

この「心の3ステップ」は、とても気をラクにしてくれるコツです。

今は時間に追われてアップアップしている方も、
「段階を踏んで、一つずつクリアにしていけばいいんだ」
と、焦りをしずめることができます。また、つい気をもんでしまいがちな他人のことは「後回しにしてもいいんだ」ともわかります。

このコツはお子さんにも言えて、たとえば慣らし保育中で”ギャン泣き”している子もいると思いますが、

①まずは保育園に「行くこと」に慣れる
②次に保育園という「場所」に慣れる
③最後に先生やお友達に慣れる

というステップを踏めばいいんだ、と考えれば、少し親自身も落ち着くことができるでしょう。

職場復帰時だけでなく、転職したとき、子どもが進学したとき、夏休みやGWなどの長めの休暇明けなどにも、覚えておくと使える、ちょっとした「心のコツ」です。

まずはエンジンを温めるところから

もう20年近く前になりますが、私自身も職場復帰したてのころは、今までと全く違うペースに焦って、毎日泣きそうになっていました。
でも、そのときに先輩ママさんである友人がこう言ってくれたのです。

「復帰前と同じように仕事したくても、いきなりエンジン全開なんて、無理無理!まずはエンジンを温めるところから始めるのよっ」

この言葉でスーッと、気持ちが落ち着いたのを今でも思い出します。これも「心の3ステップ」と同じで、焦らないで大丈夫だよ、ということだったのですね。

それにしても、発熱して保育園から呼び出し、時短勤務の中で仕事のやりくり、職場の人間関係、夫・両親との関係、子どもの手術・入院…ああ、あれは本当に怒涛の日々であった(←すみません、これはただの独り言)。

とにもかくにも、この友人や、職場の先輩たちから受け取った「エール」のおかげで、一つずつ乗り越えながら今に至ることができました。

今の子育て環境は「戦場並み」だと知っていますか

さて現在は、共働き家庭がさらに増えて、企業や社会の理解も進み、私は「今のママさんたちはだいぶ両立しやすくなったのだろう」と漠然と思っていました。

しかし、それは誤解でした。

働きながら子育てをしている、現在のワーママの環境はさらにハードになり、その過酷さは実は「戦場並み」だそうです。その理由を知りたい方、またどうすればいいのかを知りたい方は、ぜひ、

『ワーママが無理ゲーすぎてメンタルがやばいのでカウンセラーの先生に聞いてみた。』(下園壮太著。時事通信社)

を、読んでみてくださいね。

心理カウンセラー・下園壮太著

ワーママさんへ、エールのバトンを

この本は、保育園に通う男の子のお母さんでもある、時事通信社の編集者Aさんが企画しました。Aさんは、
「育休明け、職場復帰して、うつっぽさのどん底だったときがあって。その時に自分も含めて、世のお母さんたちの心を少しでもラクにする本を作ろう、絶対この企画を通そうと思ったんです」
とのこと。

Aさんの熱意を受けて、著者である心理カウンセラーの下園壮太先生が、メンタルヘルスの最前線での経験と知見をたくさん、ご紹介してくださっています。

ライターとして、私自身も「エンジン空ぶかし状態だった昔の自分」に向けて、また今悩んでいるかもしれない後輩たちに絶対に届ける、という思いで、原稿作成のお手伝いをさせていただきました。

さらに、編集者のAさんと同じく、2人のお子さんを育てながらお仕事をされているイラストレーターのひえじまゆりこさん(https://note.com/c_yuriko_17/)が、子育て実感のこもった、でもクスッと笑える、素敵なイラストと漫画を寄せてくださっています。

つまり、この本は、著者の下園壮太先生、編集者のAさん、イラストレーターのひえじまゆりこさん、そしてライターの私の4人が、今まさに元気をなくしているかもしれない、自信を失いかけているかもしれないワーママさんたちへのエールを、ギュギュギュ!と詰め込んだ本なんです。

それぞれの思いがやや暑いかもしれませんが(笑)、必要な方にこの本が届きますように、と心から祈っています。

エールを受け取って、どうかその方の人生が、少しでも前向きなものになりますように。

そしてエールが少しでも生かされたのなら、どうか遠い先でもいい、今度は次の後輩ママたちへ、エールをバトンのように繋いでいってくださったら、こんなにうれしいことはありません。

あ!ちなみに。
編集者のAさんが、忙しい中でも「さらっと読める」ように、随所に気を配っています。読みやすい仕上がりになっていますので、ぜひ一度、お手にとってみてくださいね。


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