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変えようとしないことが結果的にその人を変える・・・・オープンダイアローグの普遍性について

一般社団法人オープンダイアローグ・アプローチ研究会FLATの活動として
昨年(2023年)「オープンダイアローグサミット」を開催しました。

日本のあちこち(地域)で、支援職のための、発達障害当事者のための、女性のための、子ども支援のための、など様々な領域で実践されている方々に登壇していただき、互いの活動を知り合い、伝え、応答し、可能性を感じ、勇気づけられる機会となりました。

2023年7月1日開催「オープンダイアローグサミット」登壇団体

昨年開催後、それぞれの団体の活動もより広がり、充実し、また新たに仲間に加わってくださった方もいて、昨夜の公開理事会は、今年(2024年)開催に向けてブレーンストーミングのような意見交換会になりました。

オープンダイアローグの始まりはフィンランドの西ラップランド地方のケロプダス病院で、統合失調症の患者さんへのアプローチとしてでした。
なので、まずは精神医療の領域で広がり、その対話哲学や対話実践に興味関心を持つ人たちが増えるにつれ、福祉、教育、地域など様々な分野で活用され始めているという状況を踏まえ、今年はもっと色んな人に来てもらいたい、オープンダイアローグに興味関心を持つきっかけの場にしたい、という声が重なりました。

「10代20代、高校生や大学生に来てもらいたい。」
「大学でも学生支援のためにオープンダイアローグを活用しようと学ばれている方に出会いました」
「高校の生徒会の話し合いに取り入れることも有効なのではないだろうか?」

「産後ケアの1つとして実践してきたが活用できると感じました」
「企業の人にも来てもらいたい」
「経営者って孤独だから、経営者のためのオープンダイアローグも必要とされるのではないか?」

オープンダイアローグの対話実践は色んな分野に活用、応用できる!
精神医療の領域だけのものではない!その垣根(概念)をなくしたい!
広い意味で対話の裾野を広げる活動にしていきたい!

そんな活発な声が重ねられていく中で、オープンダイアローグの可能性の大きさ(無限)は、背景にその思想・哲学、大切にしている軸があるからこそ支えられているのではないか?と思うわけです。

それはすなわち「何かを変えようとしない」ということに尽きる気がしています。

もちろん他にも大切な思想・哲学が含まれていますが、今の私の関心(企業、組織における対話の効能)に照らすと、「変えようとしない」ことが結果的に「相手を変える」(相手が自ら変わる事象が起こる)と強く強く感じるから、ビジネス領域でもぜひ!オープンダイアローグを取り入れ、その哲学、変えようとしない(パワーでコントロールしようとしない)ことが結果的に得たい未来への近道なのだと体感していただきたいと思うのです!

自分ごととして、変えようという(外側からの)力を感じると抵抗や摩擦という反応が起こります。嫌な感情が湧いて、ムッとしたり、言い返したくなったり、グッと力が入ったり。それは自然な反応なのに、ビジネスや子育ての場面では特に、私もやらかしてしまいます。

変えようとすることがいかに役に立たないかを知りながら、それをしてしまうのは、他の方法を知らないからでもあり、またある種の信念「相手が自然と変わる方向に任せたらロクなことにならない」「指導、しつけ、助言なしでは相手が成長しない、悪い方向にいってしまう」「相手の為すままにするのは相手のためにならない」・・・などがあるからかもしれません。

もう少し深く考えると、そこには「自分は正しい」「正解がある」「私は正解を知っている」という前提に立つことでもあり、「私はあなたを信頼できない」ということが伝わってしまうことかもしれないな・・・と思たりもするのです。

「何かを変えようとしない」けれど能動的に関わることは可能です。
目の前の人を信頼し、尊重し、関わり続けることは可能です。
変えようとしない、でも無力ではない!
そんなアプローチ(関わり)があることを
もっと、もっと、もっと〜〜〜〜知って欲しいのです!

ぜひぜひ、ビジネス・教育・子育て領域の方々にもお越しいただきたい!
本屋で立ち読みするような感覚で好奇心のアンテナで、様々な活動事例が聞けると思いますので、今後の情報にぜひ注目してください。

より鮮度の高い情報はフェイスブックからお願いします。

では、では、また〜





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