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プラごみって分別した後どうなってるの?

こんにちは!さいたです。今日はタイトルの件で一冊の本を勧めさせてもらいます。

(目次)

1、プラごみのことを知ろうとしたきっかけ

2、プラごみの現実

3、私にできることは何?


1、プラごみのことを知ろうとしたきっかけ

2、3ヶ月ほど前、Twitterでウミガメの死体内部にプラスチックのごみが詰まっていたという情報が流れていた。話題にもなった。海に流れているプラごみを餌と誤って食べてしまうという問題は、テレビ番組でも取り上げられていて「ポイ捨てをしない!プラごみを減らす努力をしましょう」というような発信をしていたと記憶している。

海を汚すのは良くないと私も思う。出来る限り汚さない選択をしたいけれど、実際どうしたらいいのかわからない。普段ポイ捨てなどしていないし、できるものは分別してゴミを出している。これ以上に何をすればいいのか。

そもそもなぜプラスチックがそこまで海にあふれるのか私は理解できなかった。プラスチックを処理する技術が遅れている国々が大量に廃棄しているということならば、自分にはどうすることもできないじゃないか。
いやいや待てよ。私は分別したプラごみがその後どうなっているのか知らないんじゃないか?プラごみのこと、何も知らないんじゃないか?わからないならば知るしかない。
私は図書館に行き、この本を手に取った。

2、プラごみの現実

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『プラスチックの現実と未来へのアイデア』高田秀重 監修(東京書籍)

プラごみ初心者の私が、プラごみを知るのにこの本を最初に手にしたのは幸運だったのかもしれない。難しい文章は噛み砕いて説明されているし、専門用語は注意書きがしてある。プラスチックは何からできているのかすらよくわかっていない私でも、世界のプラスチックやプラごみの問題について理解することができた。しかも2019年に発行されているので最近の事象を含めて基本を学ぶことができる。是非一度、皆さんに手にとっていただきたいと思う。

それで、読んでみて愕然とした。プラごみについて自分は全く何も知らなかった。プラスチックは石油から人工的に作られたものなので、土に埋めても微生物が分解することはない。言われてみればその通りで、私は気がつけていなかった。プラスチックは目に見えないほど細かな粉になっても、世の中から消えることはない。細かくなると有毒物質を付着してしまうそうだ。その数が近い未来にプランクトンより多くなる。海の生物はもちろん、それを食べる人間もプラスチックを食べて生きていくことになる。有害物質が付着したプラスチックを。

その原因は間違いなくプラごみで、日本は処理しきれないプラごみを海外に輸出していた。海外でプラごみを処理できなければ、やがて海に流れる。私が分別して出したものも海に流れていくことに関わっていたのだった。
今は海外に輸出することが難しくなった。国内に溜まり続けるプラごみとどう向き合うのか。プラごみ問題はそんなことになっていた。

プラごみはここで一度に書き切れないほどの大きな問題だ。世界がどうにかしようとしている。そして日本はその流れから一歩遅れている。
私にはまだ小学生と幼稚園の子供がいる。この子たちの暮らす未来を守るのは自分の役目だ。未来の人たちが過去の私たちに「なぜ環境の悪化を止めてくれなかった?」と言われないようにする義務がある。
だが先ほども書いたけれども、問題は地球規模だ。大きすぎて私が解決できるようなものではない。そうとなれば、自分にできることをやるしかない。

3、私にできることって何?

この本には個人として何をすればいいのかの提案も書いてある。ペットボトル、ビニル袋、使い捨てのプラスチック容器などの使用をできるだけ控える。特にペットボトルはプラごみの1番の原因なのでできるだけマイボトルを使おう。分別を丁寧に行うことで無駄のない再利用を促す、などがあった。

2050年に世界は使い捨てプラスチックを廃止する方向に動いている。その使い捨てを最も多くしている国はアメリカと日本。日本は世界で第2位のプラごみ生産大国だ。そしてプラごみへの活動は世界より遅れをとっている。

私たち一人一人がプラスチックの利用について意識することで未来は変わってくる。逃げずに考えることが大切なんだ。難しく辛く考えず、まずは状況を知ることが大切だ。この本はそんなきっかけになる本だと思う。

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