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習慣と時間軸

タイムライン

 心理療法で括っていいか分かりませんが、タイムライン・セラピーというものがあります。

時間軸を使った療法で、過去や未来を行ったり来たりしながら、行っていく手法なんですが、このタイムラインという考え方がすごく習慣を作る上で参考になりそうだったので、書いておきます。

時間の概念

 時間という概念は本当に面白くて、表現的にも多く使われています。

過去のことは水に流して、とか、時間を稼ぐ、とか、1分を争う、とか。

言い出したらキリがないくらいあるんですが、どの表現もニュアンスは伝わります。

しかし、時間はどの文化でも人に等しく分け与えられている資産であり、違うのは使い方です。

誰にでも過去はあり、そして、現在があり、未来はあります。

どのような体験をしていたかは分かりませんが、時間は平等でした。

違うのは感じ方です。

そして、時間を軸として捉えた時に過去はどこから来るのか、という質問をすることで、インタイムかスルータイムかという時間の感じ方の差異が何となく分かります。

インタイム、スルータイム

 方向性のようなものです。

ちなみに私は過去は左にあり、右に行くにつれて未来になるという見え方をしていますが、人によっては過去は後ろにあって、前には未来が広がっているととる方もいます。

概ね、この2パターンが多いようですが、逆の人や合わさった人など様々です。

要は、時間は同じなんだけど、感じ方が違うということです。

時間軸が私と同じ左から右に流れる方は、スルータイムで過去、現在、未来が全て周辺視野で見渡せる状態です。

出来事は次々に発生し、連続的なものとして捉えます。

時間には正確で遅刻に関しても敏感です。

私とは違うタイプの後ろから前に時間が広がっている人はインタイムで時間を捉えています。

過去、現在、未来は自分を通って見えるので、過去のことは文字通り「振り返り」しないと見ることが出来ません

物理的に振り返る方もいます。

過去のことを考えてください、過去の体験に没頭してください、などとすると、首を動かし、振り返るような仕草も見られます。

出来事は同時に発生し、スルータイムの人と比べて今に集中することが得意です。

遅刻に関しては割と寛容で15分くらいならそこまで過敏に怒ることも少ないです。

習慣には・・・?

 習慣を形成する上では未来や過去を見渡せるスルータイム型の人の方が得意かもしれませんが、この考え方を知っておき、私たち自身がどちらのタイプかを知るだけでも、目標を明確にしたり、過去に体験した経験を活かすことができるようになってきます。

 そうすると、過去に失敗した習慣形成をやり方を参考にしながら、やることが出来るので、今から手に入れようとしている新しい習慣を定着させやすくなります。

心理療法のみではなく、人間の心理状態や環境を全て活用すると、私たちが望む理想の自分になる生活習慣を築くことが容易くなります

さて、今、あなたにとって過去はどちらの方向からやってきますか?

虐待に関する電話はおよそ4分に1件。来年から児童養護施設の対象の児童が在宅支援になることもあり、さらに発見することが難しくなります。教育と虐待。線引きは明確ではないでしょうが、可能な限り関わっていきます。