産後クライシス 2 授乳とオムツ交換

(読了目安20分)

では前回に続き、「産後クライシス 2」です。
前回よりさらに長い投稿になります。


今回は主に「哺乳瓶での授乳」と「オムツ交換(紙オムツ)」についてです。
このふたつは、「衛生面」の比重が大きく、赤ちゃんが感染症になるかどうかの分かれ道であると同時に、極端に言えば、「産後クライシス」になるかならないかの分かれ道でもあります。
というのも、うまくできれば以下のようなメリットが考えられるからです。

・親の時間が増える(時間節約)

・病院に行く頻度が減る(親の時間と子どもの身体的負担の軽減)


・子どもが泣く時間が減る(親子の精神的負担の軽減)


・感染症について周囲からああだこうだと言われない(親の精神的負担の軽減)


結果的にイライラしない子育てができますから、夫との関係にゆとりも出て、「産後クライシス」が遠ざかります。


では本題いきましょう。
3年間毎日子どもの世話を経験した「男性」の意見です。
きっと新しい発見があると思います。



<授乳(哺乳瓶)>

母乳に恵まれ、哺乳瓶での授乳が不要なお母さんもいると思いますし、また、搾乳しておいた母乳を人肌に温め、哺乳瓶で授乳する方法もありますが、以下は主に「夫」が哺乳瓶での授乳を担当した場合です。



◎哺乳瓶の素材はビンとプラスチックのどっち?

マスターは、ビンよりプラスチック製がオススメです。
プラスチック製は素材が薄く、ミルクの温度がすぐに手に伝わるので、温度管理しやすいことが主な理由です。
プラスチック製と言っても、材質には5~6種類あり、最近はデザインも多様ですから、楽しむつもりでいろいろと調べてみてください。
ビンは強度を出すために素材が厚くなり、重くなり、冬は冷えますし、基本的に「いいことなし」です。
こだわりがないならプラスチック製がいいと思います。




◎キャップの締めすぎに注意

赤ちゃんが哺乳瓶でミルクを飲んでいるとき、乳首の付け根付近を見ていると、小さな気泡が哺乳瓶に入っていくのが見えるはずです。
この泡は、飲んだ分と同じ体積の空気です。
ミルクを飲むと哺乳瓶内の圧力が下るため(負圧が発生するため)、弁をつけてそれを相殺し、ミルクが出やすい状態を保つわけです。
哺乳瓶の乳首部分のキャップを強く締めすぎると、この負圧調整弁が機能を発揮できなくなり、あかちゃんがいくら吸ってもうまくミルクが出てこない状態になります。
赤ちゃんが哺乳瓶を口から放せば乳首の先端の穴から空気が入りますが、それに気づくあかちゃんはほとんどいません。
健康なあかちゃんは鼻で呼吸をしながらミルクを吸い続けることができるため、乳首を話さず吸い続けるわけです。
そして、いくら吸ってもミルクが出てこないと・・・


赤ちゃんは・・・


キレます・・・


ですから、調整弁がうまく機能する強さで締める必要があります。
強さの調整は、あかちゃんが飲む姿を観察すればわかりますが、基本的に哺乳瓶を横にしても隙間からミルクが漏れない程度に、弱めに閉めれば大丈夫です。

※粉ミルクがうまく溶けていない場合も、圧力調整の穴(負圧調整弁)が詰まります。
また、洗浄が不完全な場合は、調節弁の穴に残ったミルクが乾いてしまい、それを繰り返すうちに目詰まりをおこすこともあります。
衛生的にも悪いので、そうなったときは指でもみ洗いすればスッキリします。

※成長して吸い込みの力が強くなることと、乳首の穴が切れて大きくなることにより、負圧調整弁から入ることができる空気の量よりも飲む量が増えてくるころには、赤ちゃんの頭もよくなり、乳首を口から放し、乳首の先端から空気を吸い込ませて圧力を調整してから飲むようになります。
順調に飲んでいるようでも、負圧調整弁は目詰まりしているかもしれませんから気を付けてください。




◎哺乳瓶の「乳首」の種類

哺乳瓶の「乳首」には、「素材・形状・穴の形状」にそれぞれ違いがあります。
「素材」は、天然ゴム・イソプレンゴム・シリコンなどがあり、耐久性や洗いやすさで、マスターはシリコンが好みです。
「形状」は、メーカーによっていろいろあるようですが、マスターはノーマルな円筒形のものを使いました。
「穴の形状」は、大きく分けて、小さな丸い穴の「ピンホールタイプ」と、十字にカットしてある「クロスカットタイプ」があります。
ピンホールタイプは小さな穴が開いています。
クロスカットタイプは十字に切れ目が入っているだけで、あかちゃんがくわえて乳首をつぶすことで隙間ができる構造です。


「素材」「形状」「穴の形状」のうち、ポイントになるのは、「穴の形状」です 。


「ピンホールタイプ」は、小さな穴があいているため、逆さまにするとしばらくの間はミルクがポタポタ、またはピューっと出てきます。
また、赤ちゃんに哺乳瓶を渡して放置してしまうと、万一あかちゃんが飲みながら眠ってしまったときや、満足して手から離したとき、寝ている布団に乳首の先端が触れると、残りのミルクが毛細管現象によって引き出され、布団にしみこんでしまうことがあります。
短所がある一方で、あかちゃんがクチャクチャと噛んでも穴が広がらず、耐久性に優れています。
飲みはじめから飲み終わりまで親が管理できる環境なら、ピンホールタイプが優れているかもしれません。


「クロスカットタイプ」は、乳首の先が十字に切ってあるだけで、あかちゃんが乳首をくわえたときの「つぶれ」を利用し、ミルクが出るように設計された形状です。
普段は密閉性がよく、哺乳瓶内と外気が少しの気圧差なら、逆さにしてもミルクが漏れません。
赤ちゃんが途中で満足し、そのまま寝入ってしまったとき、哺乳瓶が転がってもミルクが漏れないわけです。
寝不足の親が、ミルクを飲んでいる赤ちゃんの横でうっかり眠ってしまっても、トラブルになりにくいということです。
しかしひとつ短所があります。
それは、あかちゃんが乳首をくりかえし噛むことで、十字が広がってしまうことです。
乳首の先に2ミリ程度のカットだった十字が、噛むごとに大きくなり、3ミリ4ミリと広がってしまうんです。
そうすると大量にミルクが流れ出るようになり、お腹を空かせたあかちゃんが喜んで強く吸い込んだとき、むせることがあります(以下、「乳首による授乳時の注意点」で説明します)。
歯が出てくると、さらに噛む力が強くなり、穴が大きくなっていきます。
必然的に交換サイクルが短くなり、コストがかかるようになります。




◎乳首の種類による授乳時の注意点

ミルクは外気より温かいですから、出来たてのミルクが入っている哺乳瓶の中の空気は、ミルクに温められ、膨張方向にあります。
「ピンホール(丸い穴)」の乳首で飲もうとするとき、哺乳瓶の中と外の気圧が同じにならないうちに哺乳瓶を下に向けると、空気に押されてミルクがピューっと噴き出してしまうわけです。
そうなると、飛び出したミルクがあかちゃんの目や鼻に入り、ビックリして泣いたり、周囲にミルクが飛び散って、親があたふたしたりします。
また、人がいるところでは、他人にかかって迷惑になったりすることもあります。
うまく乳首をくわえた場合でも、ミルクは噴き出そうとしてますから、吸う力以上にミルクが入ってきてしまい、あかちゃんがビックリすることもあります。
運が悪いとむせてしまい、うまく飲めません、というかきっと泣きます。
ですから、ミルクを作るときは、哺乳瓶を立てて、乳首の穴から膨張した空気を抜くことが大切です。
基本的に「ゆっくり作る」、これで解決しますが、急いでいるときや、ミルクと外気温の差が大きい冬場は特に気をつける必要があります。
マスターの場合は、ミルクをあげる前に哺乳瓶を立てて、「ピンホール」ならそのまま数秒待ち、「クロスカット」なら、先端をちょっと握って空気を「プシュ」っと抜きます。
親の指先はもちろん消毒しておきます。
ちなみに台ふきや不潔なタオルで指を拭いたらダメですよ(タオルには雑菌がたくさんいますから)。
また、飛び出したミルクが赤ちゃんののどに直接当たってむせることがないように、くわえさせるときは正面からではなく、横からというのも工夫のひとつです。


「クロスカット」の乳首には、特有の短所があります。
上にも書いたように、噛むことで乳首先端が切れてしまい、十字が大きくなってしまうと、お腹が空いている赤ちゃんが一気に飲もうとしたとき、ミルクが大量に入ってむせてしまうことがあるんです。
赤ちゃんはミルクを飲みたいんですが、飲もうとすると一気に入ってきてしまい、ゲホゲホして泣き始めます。
このとき、親の判断としては「ミルクを飲まないで泣くばかり」となりますが、実際は飲みたいからこそ思い切り吸って、大量のミルクにむせてしまうわけです。
この問題は、乳首を新品にすればあっけなく解決します。


クロスカットの乳首は便利な反面、上記のような弊害もありますから、常に乳首の先のカットの大きさをチェックし、大きくなってきたら交換しましょう。




◎哺乳瓶と乳首の洗い方

哺乳瓶も乳首も、柔らかいスポンジで軽く洗ったあとは、100倍ほどに希釈した「塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム溶液)」で洗います。
これをスプレーして水ですすいだ後は、中は拭きません。
拭いてしまうとタオルの雑菌がこびりついてしまうからです。
マスターは、哺乳瓶を洗った後は全て組んで外側だけ拭いて保管していました。
ただ、数日間使わないなら、拭いてしまい、使うときにまた洗えばいいかと思います。
「塩素系漂白剤」をスプレーボトルに入れると、スプレーの金属部分がさびてしまうと心配するかもしれませんが、それはだいじょうぶです。
薄めていますから、数年間は使えると思います。
煮沸や電子レンジを使った熱消毒、専用薬液による漬け置き消毒は賛否両論ありますが、マスターは、「コストがかかりすぎて親の余裕がなくなる方法」だと思います。
特に煮沸消毒は、時間的と費用がかかり、ヤケドの危険も伴います。
「100倍希釈の次亜塩素酸ナトリウムのスプレー」で、コストも時間も危険性も大幅に軽減できます。



乳首の穴と負圧調整弁には汚れが溜まりやすく、菌の繁殖が心配される部分ですから、よく洗うことが大切です。
また、乳首を取り付けるスクリュー部分にも汚れが溜まるので、気をつけて洗いましょう。
乳首は毎回分解して洗うといいですが、冬場は週に2回、夏場は週に3回ほどの分解でもいいと思います。
もちろん常に次亜塩素酸ナトリウムを使って洗っていることが前提です。




◎夜中のらくらく授乳


「らくらく授乳」なんて書くと、「親が楽しちゃダメ」、という声が聞こえてきそうですが、人類の歴史は楽をするための歴史ですから、楽をすることはなにも問題ありません。
親に余裕があった方が、赤ちゃんが元気に育つ可能性は高くなるんです。


夜中に何度も哺乳瓶で授乳する場合、立ち上がっていろいろとやると面倒です。
親も普段から寝不足ですし、最小限の動きで授乳したいところです。



以下に紹介するのは、「電気保温ポットがない場所・部屋」の対処法です。

慣れてくれば、立ち上がらなくてもサクサク授乳できる方法があります。

まず、3本のプラスチック製哺乳瓶と、熱湯を入れた保温できるタイプの水筒を用意します。
それから一回分ずつ小分けした粉ミルク(3段の容器が売られています)を用意します。
それらをテーブルに置いてスタンバイします。


たとえば、できあがりで120ccのミルクを作るなら、3本の哺乳瓶には、それぞれ水を100cc・80cc・60ccと差をつけて入れ、保温ポットには熱湯を300ccほど入れて寝室に入ります。
これを順番に使うわけです。
夜中、あかちゃんが泣き始めたら、まずは水が100cc入った哺乳瓶に、保温ポットからお湯を20cc入れると、赤ちゃんが飲みやすい温度になります。
そこに粉ミルクを入れて混ぜれば、適温のミルクができあがります。


次に泣いたら、水が80cc入った哺乳瓶にお湯を40cc・・・
さらに次のタイミングで、水が60cc入った哺乳瓶にお湯を60cc・・・
こうすれば、保温ポットに入っているお湯の温度が下がっても、出来上がりの温度に大きく差が出ないわけです。
数回の経験があれば、あらかじめ哺乳瓶に入れておく水の量はわかってきます。
冬場は寒いのと、粉ミルク自体も冷えているため、夏と比べたらお湯の量がだいぶ多くなります。
温度の確認は、プラスチック製なら、粉ミルクを溶かしているうちに数秒で手に伝わってきますから、赤ちゃんを待たせません。
哺乳瓶は、一晩置いても翌朝洗えば大丈夫です。


※ミルクが足りないと泣きますから、普段の一回分より多めに作っておくといいです
※赤ちゃんが自分で哺乳瓶を持つようになったら、授乳中にオムツ交換をしてしまうと楽かもしれません
マスターは赤ちゃんの胸元に、タオルを折って作った「哺乳瓶安定装置」を置き、ミルクを飲んでいるすきにオムツ交換をしました。




◎授乳で泣くときは

授乳で泣くときは、以下を疑ってみてください。

1:「ミルクが出すぎること」
お腹が空いているとき、乳首の穴が大きく、哺乳瓶の空気が膨張していると、吸い込んだ瞬間一気にミルクが流れ込み、むせてしまったり、ビックリして泣くことがあります。



2:「ミルクが出ないこと」
乳首の穴がつまっている、または圧力の調整弁がつまっている、または乳首のキャップを締め付けすぎて圧力調整弁が機能していないなど、ミルクが出ない理由は様々ですが、もうひとつ、クロスカットの乳首を新品に交換したばかりのとき、製造側のミス(不良品)でクロスカット部分がしっかり切り離れてないことがあり、穴がとても小さい場合があります。
また、新品に交換すると、交換直前までは、穴がゆるゆるになった「大きい穴の乳首」を使っていたため、赤ちゃんは急にミルクが出なくなったように感じ、泣くことがあります。



3:「冷たすぎること」
「オギャー!」を日本語に訳すと「冷たいぞゴルァ!」になります。
赤ちゃんが成長するほど温度差に寛大になってくれます。


4:「熱すぎること」
「オギャー!」を日本語に訳すと「熱いぞゴルァ!」になります。
熱すぎたら本当に危険ですから、哺乳瓶をしっかり持ち、手のひらに伝わる温度で安全を確認してからあげてください。
お腹を空かせたあかちゃんの泣き声が大きくて焦ってしまうと、ついつい熱くてもそのまま与えたくなりますが、熱いまま飲ませたら大泣きされます。



5:「味が違うこと」
濃すぎたり、薄すぎると飲まないこともありますが、結局ぬるま湯や果汁でも飲むことを考えると、他の要因もあるのかもしれません。
「哺乳瓶でミルクを飲むならこの濃さ」という赤ちゃんのこだわりかもしれません。



6:「空気が入ってくること」
少ない量になると、哺乳瓶をしっかり立てないと空気ばかり吸ってしまいます。
そんなときは泣きます。
慣れてくると自分で哺乳瓶を立てるようになります。



7:「足りないこと」
ミルクを飲みながら「これからラストスパート!」というところでミルク切れになると、泣きます。
赤ちゃんがミルクを飲むとき、予想した量ぴったりで終われば、粉ミルクの無駄がなくお互いに気持ちいいものです。
マスターは、哺乳瓶のミルクの量が減っていくと、そのまま満足して手を離すのか、もっとくれと泣くのか、緊張するわけです。
飲み終わる直前、「プチュー・・・プチュー・・・」と、空気が混ざりながら最後の一滴を飲み干した時が泣くか泣かないかの分かれ道です。
親は授乳のたびに鍛えられます。



8:「欲しくないとき」
親の判断ミスで、いらないときにミルクをあげちゃうと、「オギャーーー!(ちがーーーう!)」と泣きます。



9:「鼻が詰まっていること」
授乳中は口がふさがりますから、鼻が通ってないと苦しくなります。
あかちゃんも、苦しくなったときは一度哺乳瓶を口から離し、呼吸してから飲み直しますが、その動作に慣れてないと泣きます。
鼻水を吸引すれば鼻が通ることもありますし、鼻腔が腫れていて鼻が詰まっていることもあります。
後者の場合は、頭の位置を高くすることで血圧が下がり、鼻腔内に隙間ができてなんとか鼻が通ることもあります。
鼻づまりの度合いを調べるときは、ティッシュを細く切って、ミルクを飲み始めたあかちゃんの鼻に近づければわかります。
片側ずつ近づけて、動き方の度合いで確認してみてください。
鼻が通ってないときはティッシュが動きませんし、通ってるときはおもしろいようにパタパタ動きます。
左右別々に調べることで、鼻の詰まり具合がわかります。
両方の鼻の穴が詰まっていたら、まず間違いなく「息苦しくて泣いている」と思っていいです。



10:「ゲップが出ないこと」
授乳中は空気も一緒に飲み込むようなんですが、空気を飲む量が多いと、胸が詰まった感覚になるようです。
ですから、ミルクを飲み終わった後にゲップが出ると、その後、とても気持ちよく過ごせるようなんです。
ミルクを飲んでそのままゲップをせずに寝てしまった場合、突然起きて泣くことがあります。
そんなときはしばらく縦に抱き、ゲップを出してやると、落ち着くことがあります。
飲んだら寝るな、寝るなら飲むな・・・とはいきませんから、基本は、飲んだらすぐにゲップを出してやるのがいいと思います。
大きなゲップが出ると、赤ちゃんも気持ちいいですし、親も快感です。
母乳の場合は哺乳瓶より一度に出る量が少ないことが多く、あかちゃんも一気飲みしないためか、または哺乳瓶より乳房の方が変化しやすい形状で、口中にスキマができにくい(空気が入りにくい)のか、飲んだ後もゲップ無用でそのまま放置もありだそうです。



補足:


新生児ほどミルクを吐きやすいと言われています。
胃の形がほとんどまっすぐなため、飲んだものを貯めておけないんだそうです。
ですから、飲んでる最中や胃の中で吸収されるまでは、頭の位置は常に胃より高い方がいいと思います。
せっかく飲んだミルクを吐き出してしまうと、再授乳と掃除、ミルクの確保など、母子共に負担が増えますからね。
また、ゲップと一緒にミルクを吐いてしまうこともありますから、焦らず対処するのも知恵です。
上を向いたまま勢いのあるげっぷをすると、同時にミルクを噴き出すこともあり、鼻や耳の中に入り、親子共々焦ります。




◎乳頭保護器

これは母親のための助言です。
乳首が痛いとき、自分で搾って保管しておき、哺乳瓶で飲ませる方法もありますが、乳首にかぶせる乳首、「乳頭保護器」もあります。
これなら授乳ムード満点で、かつ乳首はそれほど痛くないはずです。
コツが必要だったり後始末が面倒かもしれませんが、痛くてどうしようもなくなると、イライラして「産後クライシス 」になりますから、よかったら試してみてください。



以上、「授乳」についてでした。
以下、「オムツ交換」についてです。




<オムツ交換>

2つめのテーマは「オムツ」です。
オムツ交換できる夫になると妻が楽になりますから、男性もぜひ挑戦してみてください。


「オムツなし育児」「布オムツ」「紙オムツ」・・・細かい話は抜きにして、マスターは「紙オムツ」で育児をしました。
マスターは、現代日本での「オムツなし育児」「布オムツ」はオススメしませんが、その理由は、衛生面、精神面、費用面などで負担が大きいと思うからです。
「オムツなし育児」「布オムツ」については、興味がある人は調べてみてください。



◎種類


紙オムツには大きく分けて「テープタイプ」と「パンツタイプ」があり、それぞれに特徴があります。
以下、比較してみます。


テープタイプ


<長所>

単価が安い
ズボンを脱がさなくても脱着できる
締め付け具合の調整ができる
「おしっこを吸収して膨らむ量」を計算してうまくつければお徳


<短所>
脱着にコツがある
暴れるとズレる
モレやすい
マジックテープが腰のあたりを傷つけることがある


ズボンを脱がさなくても取りつけ可能・締め付け具合の調整ができるのが、テープタイプのメリットだと言えます。
ズレやモレに弱いですが、つけ方を間違えなければ充分に使えると思います。




パンツタイプ

<長所>

履くだけで装着できる
暴れてもズレにくい
腰の部分を傷つけない


<短所>
単価が高い
取り付け時はズボンを完全に脱がす必要がある(片足ずつでも可ですが)
決まった形のためマジックテープでサイズの微調整ができない
フィット感がいい反面空間が少なく、おしっこの量が多い時や、一気に排泄したときは吸収が間に合わずモレやすい


オムツを外す時は、腰の両側部分を力いっぱい引っ張ると破れます。
お尻部分の外側に、最終的にオムツをまるめてとめるための、「強力なテープ」がついているものがほとんどだと思いますが、これが、なにかの拍子に使用前にめくれてしまうと、他の部分に貼り付いたりして不便なことがあります。


さて、上記の両タイプとも、複数回の吸収や長持ちをうたってますが、それはあくまでも「実験」レベルの話です。
内側のギャザーの立ち方や密着度によっては、1度目と同じ場所に2度目のおしっこが勢いよく出てしまうと、吸収が間に合わずあっけなくモレてしまうこともあります。
赤ちゃんのおしっこの勢いや、オムツの特徴を知っておけば、オムツを無駄にすることも少なくなるはずです。
オムツの使い心地は、「生理用ナプキン」を使う女性なら、ある程度想像できると思います。
オムツをするとどんな感じか、あかちゃんの身になって考えてあげてください。
マスターは持病の関係で、20代のとき、生理用ナプキンを使っていたことがあるんです。
おりものシートや夜用スーパーサイズなどを試したことがありますが、どれも「さらさら感」には限界があり、やはりベタベタと貼り付く感覚はイヤで泣きたくなります・・・
(羽なしタイプを少しお尻寄りにしてつけると安心できた記憶があります)


話がそれましたが、マスターは、赤ちゃんに使うならテープタイプが好きです。
しかしテープタイプは、マジックテープの部分が少し硬く、腰の部分の肌に直接当たると、赤ちゃんの腰の部分を擦りむく可能性があります。
赤ちゃんは、ヒリヒリして気になると思います。
ただ、ちょっとした工夫で防ぐことができますから研究してみてください。

※オムツの外袋には「プレゼント」がもらえるクーポンみたいなのがあると思います。
地道に集めると意外といいものがもらえます 。




◎オムツ交換時

オムツ交換は、親にケリが入ることがあるから気をつけましょう。


新生児のオムツ交換なら蹴られることはありませんから安心ですが、大きくなるにつれて油断をすると蹴られます。
赤ちゃんの足の射程内に入らないようにしましょう。


また、オムツが外れた瞬間、気持ちよくて暴れてしまうことはよくありますし、寝返りを打とうとして回転する場合もあります。
回転を防ぐ目的もそうですが、交換している最中に、赤ちゃんが自分の手で股間をさわってしまうことがないためにも、オムツ交換時は、なにか「興味を引くもの」を持たせ、動きを止めておくと便利です。
マスターは哺乳瓶やミニカーを持たせて両手の動きを止め、その間にオムツ交換することがほとんどでした。
また、男子の場合は、アソコの上にティッシュを乗せておくと、不意の噴水を防げます。


用意するものはウエットティッシュ・ティッシュ・ビニール袋・ふたつきのバケツです。
マスターは、手のひらを合わせるのと同じように赤ちゃんの足の裏と裏を合わせ、それを左手で握り、持ち上げ、ウエットティッシュとティッシュを右側に置き、股間のお掃除をしました。
使ったティッシュなどはオムツの中にしまいこんでしっかり丸めます。
丸めたら、テープタイプはそのテープでオムツを留め、パンツタイプはお尻側にある留めるための専用テープを使って留めます(全部のメーカーにそのテープがついているかわかりませんが)。


交換したオムツはビニール袋に入れてバケツの中に捨て、ふたをしておきます。
そうすることでニオイがほとんど気になりません。


細いノズル付きの「水差し」を使い、排泄物がついた場所を洗ってあげると、その後のかゆみも緩和されると思います。
オムツ交換の場に水があると、なにかと便利です。
あとはオムツ交換の動画サイトを見つけてみてください。
いろいろな方法があると思います。



今回は以上です。
最後までありがとうございました。


次回、衛生面についての考え方を書いておきたいと思います。
子どもの手洗いなど「衛生」に気を使う親に対して、「そんなに気にしなくても死なないわよ」「少しぐらい感染した方が子どもが丈夫になるわよ」などと言う人がいます。
みなさんはこんな人が自分の親だったらどう思いますか?

・・・

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