「大人の女性」とは

(読了目安9分)

大人の思考の人は長く愛されます。
長く愛されない理由は、大人ではないからです。
今回は、「大人の女性」について書いてみます。


・・・


みなさんは、「大人の女性」と聞くと、どんな女性を想像しますか?

「スーツを着て大企業で働くきれいなお姉さん」

「若い部下たちを従えた大企業の女性上司」


「有名モデルの生徒を持つフィットネスのインストラクター」


「芸能人から尊敬される料理教室の先生」


などでしょうか。


20歳になると「成人」ですよね。
「成人」は大人というイメージですが、マスターから見たら、「大人」とは到底言えません。
生後20年で本当の大人と呼ぶには早いと思います。


時々、宮崎駿のアニメに出てくる女性主人公のように、若くても愛を発信できる天才的な女性もいますが、それは例外です。
マスターの20歳のときなんて恥ずかしい限りですし、アラフィフの今だって、自分の未熟さを再発見する日々です・・・
(もちろん20歳のときよりは成長したと思いますけどね)


たとえば、「初体験」をしたら大人の女性と言えるでしょうか。
それとも、「結婚」をすれば大人の女性と言えるでしょうか。


・・・きっと違いますよね。


それから、出産経験がある女性は大人の女性と言えるでしょうか。


たぶんこれも違いますよね。


「子どもを産みたい」と思う気持ちは大人になった証拠のひとつですが、望まない妊娠で出産した女性は子どもの思考の場合が多いからです。
ですから、子どもがいる女性より、子どもがいない女性の方が、大人と言える場合もあります。
子育てをしていても、それを負担だと考えている女性もいるみたいですし、ただ歳をとっているだけで、頭の中は子ども思考の女性もいますから、「大人の女性」を実年齢で決めることもできません。


◎「大人の女性」とは


マスターが考える「大人の女性」は、

「愛を発信することができる女性」

です。

言い方を変えると、

「自分癒しを卒業している女性」

「愛をもらおうとしない女性」


「物事の原因を自分に求める女性」


「自分の幸せに責任を持てる女性」


「自分がオリジナルブランドになっている女性(ブランド品を着て喜ぶ女性ではなく、その女性に着られた服が喜ぶような女性)」



などですが、これらをより具体的に書くと以下のようになります。


「酒・タバコ・ギャンブルをしない」


「愚痴を言わない」


「感情的になって怒らない」


「元気に挨拶ができる」


「朝と夜のテンションが変わらない」


「否定的なことを言わない」


「約束を守る」


「姿勢が美しい」


「人をリラックスさせるための冗談が言える」


「はっきりとした口調で話せる」


「体臭や口臭がない」


「理想の体重をキープしている」


「他人を心配させないための化粧ができる」



これらができる人ほど「愛を発信することができる人」と言えます。


たとえば、大人ならお酒を飲まないのは当然です。
お酒は思考を麻痺させ、トラブルの原因になりますよね。
お酒は成人になってから許されているものなので、「大人の飲み物」だと勘違いしている人がいますが、本当の大人は、大切な人を守るため、お酒を飲むことはありません。
子どもや介護が必要な人のためや、誰かから相談を受けたりしたときのため、さらに、地震などの災害のときに正常な判断をするために、お酒を飲んで酔っている場合ではないことをよく知っています。



朝は元気でも、夜になるとぐったりしてしまうのでは、周囲の人を心配させてしまうので、テンションを変えないのが大人です。



体臭や口臭が迷惑になることもわかっています。

相手のためを思って本当に大切なことを伝えるときは、感情的になって怒ると逆効果だということも知っています。


理想の体重をキープすることが自分への愛であり、周囲への愛であることも知っているので太り過ぎることはありません。


以下、「大人の女性」についてさらに書き進めます。



◎相手の立場になれること


子どもの思考の人同士の恋愛は、短い恋愛になります。
大人の思考の人と子供の思考の人の恋愛でも、一方が飽きてしまうことがありますから、やはり短い恋愛になります。
長く愛されたいなら、大人の思考の人同士の付き合いしかないわけです。


大人の条件のひとつとして、「相手の立場になれること」というのがあります。
それは、子どもを例にしてみればすぐにわかります。
子どもは、自分の要求ばかりを通そうとして、相手の立場など全く考えません。
子どもだから許されますが、大人になってしまうと、それでは孤立します。


外見がかわいい女性であっても、わがままだと、初めだけかわいがられ、やがて肉体関係抜きでは男性から相手にされなくなります。


「人間関係を上手にこなせる人は、相手の立場になれる人」ということです。


これは料理の世界でも同じことが言えるんです。
「野菜を上手に切れる人は、野菜の立場になれる人」ということです。
ちょうど今、野菜の切り方を練習しているスタッフがいます。
野菜をまな板に置いたときの高さ、奥行きなどで、包丁の動きを変えたり、その野菜が求める厚さなどを考えたりして、野菜の要求に合わせて切っていく練習です。
マスターが助言する前は、彼女は野菜に対して「自分の切り方」を通そうとしていたため、極端に表現すれば、野菜を無理やり引き裂き、いじめている感じだったんです。
野菜も嫌がっていますし、本人も切っていて楽しくない様子でした。
しかし数日練習した後は、野菜が要求する切り方で切ることができるようになり、野菜が喜ぶのはもちろん、本人も「切る」という行為を楽しめるようになりました。


相手の立場になって行動すると、相手も喜び、自分も楽しいわけです。


野菜を切ることで言えば、自分の切り方を通すのが「子どもの思考」、野菜に合わせて切り方を変えられるのが「大人の思考」です。
人間関係で言えば、自分のやり方を通すのが「子どもの思考」、相手に合わせて接し方を変えられるのが「大人の思考」ということです。


大人の女性とは、「相手の立場を考えた上で行動できる人」です。



◎時間がかかる


長く愛されたいなら、「大人同士の付き合い」ということになりますから、あなたが子どもの思考では、長く愛されることはありません。
大人の男性は、子どもの女性を限定的な恋愛の対象として選ぶことはあっても、生涯のパートナーとして選びませんからね。
その理由は、以下の質問で簡単に説明できます。


「あなたは、中学生男子の胸で眠れますか?」



なんとなく落ち着かないですよね。
・・・というか、イヤですよね。
中学生男子はすごく若くてきれいな身体なのに、なぜイヤなんでしょうか・・・


そうなんです、あなたにとって最終的に大切なのは、パートナーの若さではなく「歴史」ということです。
あなたが中学生の胸で眠れないのと同様、男性も、若い女性の胸では安心してゆっくり眠れないんです。
ですから、大人の男性は、生涯のパートナーに「大人の女性」を求めます。


以下、愛を込めて、若い女性に厳しい内容でいきます。


仮にあなたが「かなり年上の男性」と付き合っているとします。
しかもあなたは「長く愛されたい」と願っているとします。
そんな彼と肉体関係を持って、「私も大人なの、だって大人の彼が認めてくれているから」なんて言っている人は、気をつけてくださいね。
その男性は、あなたの身体だけが目当てです。


あなたは、あなた自身になにか得るものがあったり、尊敬できたりする男性と関わりたいですよね。


それは男性も同じです。


男性だって、得るもの、もしくは尊敬できるものがないと、女性と関わりません。
若いあなたと付き合って、「得るもの」があるから付き合うんです。
そして、その男性にとって「得るもの」と言えば・・・「身体」です(場合によってはお金もあるかもしれませんが)。


ということで、「かなり年上の彼」は、あなたの内面に惚れてあなたと付き合うわけではなく、若い身体が目当てなんです。
それは、あなたがセックスを拒否し続ければわかります。
あなたの内面に惚れているわけではありませんから、彼はもちろん離れていきます。
逆に、肉体関係を拒否しなければ、時々連絡があり、ダラダラといつまでも続く関係になります。
長く続く関係ではありますが、長く愛されている状態ではありません。


以下は主に20代前半の女性に助言です。


長く愛されるためには「大人の女性」になればいいんです。
しかし、あなたが尊敬する年配男性と肉体関係を持ったとしても、あなたが大人になれるわけではないんです。
大人にもなれませんし、むしろ自分を安売りする行為です。
高校生がお酒やタバコをやって大人の気分になっているのと同じレベルで、かえってみっともない行為だと言えます。


たとえばバイト先の35歳のイケてる店長に、お酒の席で口説かれ、肉体関係を持っても、あなたは大人ではありません。
店長から見れば、数ある子ども思考の女性の一人で、ただの肉体関係の対象に過ぎないんです。
その店長には、同年代の彼女、もしくは奥さんがいるはずです。


「ぼくは君の身体が目当てじゃない、真面目に付き合ってくれ」と言われても、結局は身体目当てですから、肉体関係を拒否し続ければ離れていきますし、逆に、もしあなたの身体ではなく内面が目当てなら、店長は、同年代の女性から相手にされない子どもの思考の男性だということです。
同年代から相手にされないから、若い女性を相手にすることで、少しは大人でいられるんです。


さらに書けば、本当の大人は、「かなり年下」のあなたを口説きません。
また、あなたがいくら口説いても動じません。


仮に、あなたから見て「大人の男性」に彼女や奥さんがいたとします。
にもかかわらず、あなたを口説き、あなたと肉体関係を持ったなら、マスターから見ればその男性は大人ではありませんし、あなたにも男性を見る目がないと言えます。
あなたは「私は長く愛されなくていいです」と宣伝し、子ども思考のオジサンと関係を持っただけです。


ですから、万一その男性が彼女や奥さんと別れてあなたと結婚しても、その男性はまた同じことを繰り返します。
つまり、あなたを省みず、若い女性と浮気をするわけです。
結局、結婚生活は破綻します。


本当の大人の男性は、大人の女性に惚れますし、「浮気をする快楽」の向こう側の、「浮気をしない快楽」を知っています。


大人の女性になるには、相手の立場になって考え、自分を客観視し、直すところは直していく作業の繰り返しが不可欠です。
ですから、ある程度の時間がかかり、若さと引き換えになります。
「知恵」は短時間で手に入るものではなく、相応の歴史が必要だからです。


20代前半で、「大人の女性」になることは不可能です。
20代前半と言えば、多くの人が「お酒こそ大人の証」と信じて、一生懸命お酒を飲み、酔っている時期だからです。
(そのまま中毒になると、子どもができても飲む親になりますから用心を)
ですから、人間関係や仕事でうまくいかないことがあっても、それは当然です。
焦らず、悲観せず、少しずつ大人に近づいてください。

・・・

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