言い争いに勝者はいない 他短編2話
(読了目安3分)
◎言い争いに勝者はいない
他人との言い争いに「勝者」なんかいません。
言い争いをするのは、「自分に負けている人たち」ですから、そこには敗者しかいないんです。
長く愛されるのは、最大の敵と言える「自分」に勝っている人です。
長く愛される人は、他人との言い争いなど卒業しています。
いま、自分に勝てていない人は、他人は放っておき、どうやったら自分に勝てるかだけを考えてください。
「勝つ」というと勝負みたいなイメージになってしまいますが、言い方を変えると「どうやって自分を認められるか」ということです。
自分を認めるには、「人間の不完全性」を認めるための相応の努力が必要です。
その努力を惜しまずに続け、自分を認めることができたときが、自分に勝ったときなんです。
自分との勝負は生涯に一度だけではなく、何度も訪れるものです。
しかし、人として成長するほど勝率は上がります。
やがて連戦連勝という状態になったときが、「オリジナルブランド」として自分を確立できたときと言えるかもしれません。
いずれにしても、他人と言い争っている人は全員が敗者です。
そんな人が長く愛されることはありません。
◎無常
楽しく遊んでいる人がいます。
一方で、悩みの中にいる人がいます。
しかしそれは、いつか逆転することもありえます。
つまり、現在楽しく遊んでいる人が悩みを抱え、現在悩みの中にいる人が楽しく遊ぶこともある、ということです。
物事は無常で、常に変わり続けています。
今の幸せも、今の不幸も、永遠には続きません。
どんなことに幸せを見出すかは、人生経験と考え方が決めていきます。
いまある環境の中で、少しでも自分の意識を変え、幸せを感じていられる時間を長くすることが、みなさんにできることです。
◎実践するのはあなたです
世界中の大人が他人の幸せを願い、その願いを行動に移せる実力を身につければ、世界は平和になっていきます。
そう、「理屈」はわかっているんです。
しかし、その理屈を実践できず、目先の利益を追求し、「他人のことはどうでもいい」と考える大人はたくさんいます。
大人が「自分の利益だけを追求する」という行動を起こしてしまうのは、愛を知らないからです。
愛のない環境で育ったから、愛のない行為が「標準」となっているんです。
そしてその「愛のない環境」を作ったのは、さらに上の世代の大人たちです。
人類が愛に近づけるかどうかは、年長者が若者たちにどんな環境を作っていけるかにかかっています。
夫婦喧嘩が絶えない家庭環境を作ってしまったら、子どもにとっては「争い」が標準になってしまい、親を否定しながら結局自分も「争う人」になってしまいます。
今後人類が愛に近づくことができるかは、みなさん一人一人が愛を実践できるかどうかにかかっています。
いま、負の連鎖の中にいる人は、まずは自分が愛に近づくために、負の連鎖を断ち切ってください。
そして愛とはなにかということを、やがて生まれてくる子どもたちや、自分より長く生きるであろう人たちに伝えていってください。
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