リベンジポルノ

(読了目安8分)

プライベートの「見られたくない写真」がネットの世界に流出してしまう件について書いてみます。
いわゆる「リベンジポルノ」です。


あなたとのセックス系の写真を撮りたがる彼氏がいた場合、あなたは写真を撮らせますか?
それとも撮らせませんか?


そして、どっちが愛なんでしょうか。


元彼とのプライベート写真がその後の結婚に影響することが多いですから、あなたが既婚者なら、ある意味安心かもしれません。
しかし、「私は結婚してるから夫に写真を撮らせても大丈夫」なんて言っていたら、まだまだ子どもの思考です。


夫が写真を撮りたがるなら、なぜ夫は写真を撮りたがるのか考えてみてください。
その写真や動画を売ったり、同じ趣味のコミュニティーで見せ合ったりしているかもしれません。
たとえば自分が浮気をしたとき、妻の弱みを握っていれば有利になると考えているのかもしれません。


・・・

◎リベンジポルノ


みなさんは「リベンジポルノ」という言葉は知っていますよね。
主に、「別れ際や別れた後の腹いせに、元パートナーのヌード写真などをネット上に公開すること」です。


「男性が加害者、女性が被害者」というパターンが大多数です。


「写真を世に出すぞ!」と脅され、映像の流出が怖くて元彼の言いなりになってしまう女性や、お金を要求される女性、会社にいられなくなってしまう女性など、被害が広がり、公的な機関への相談も増え続けています。


また、「流出したあなたの写真や動画をインターネット上から削除してあげます」とうたってお金を請求する組織もあり、数万円から数十万円の費用を払っても状況は全く変わらない、という被害も続出しています。


たとえば、運が悪いと以下のようなことになります。


<A子さん20才の場合>
ネットで出会った男性と付き合いはじめてしばらくした頃から、その彼がくり返し裸の撮影を要求してきました。

彼は、

「オレのことが好きなら」

「いつも一緒にいたいから」

「結婚も考えてるんだ」

などと口説き、写真撮影を迫りました。

A子さんは今までなかなか彼氏ができず、自分にも自信がなかったため、「この人と別れたくないし、結婚するつもりだし、別にいいか」と写真や動画を撮らせてしまいました。


しかしA子さんは、しばらくすると、彼のだらしなさにあきれてしまい、別れ話を切り出します。
ところが、別れるかわりに過去の動画を買い取るように強要され、やむなく5万円で買い取りました。
5万円払い、過去の動画も買い取り、一安心かと思ったのもつかのま、その後、見知らぬ男性のアドレスからメールがありました。



「ネット上にあなたの動画が出回っています」

「私はリベンジポルノで困っている女性のために、ネット上からファイルを削除する仕事をしています」

「削除するには10万円かかりますが、どうしますか?」



A子さんは動揺しますが、お金を振り込み、削除を依頼します。


「無事削除しました、ご安心ください」
数日後、こんなメールをもらったA子さんは、ほっと一安心・・・なわけないですよね。


実際はすでに多くのマニアに保存され、A子さんの動画はネットの世界から消えていなかったんです。
消えていなかったどころか、拡散し続ける一方でした。


一度ネット上に流出したファイルは、瞬間的に世界中に拡散しますから、削除することはほぼ不可能です。
実は「流出動画を削除する業者」は、元彼とその仲間だったんです。
まず別れ際にA子さんに動画を売ることで儲け、削除の話を持ちかけることでまた儲け、二重に儲けていることになります。


以前、マスターはA子さんに近い被害を受けた女性の相談に乗ったことがありますが、一度ネット上に公開された写真や動画は、どうがんばっても消すことはできません。
(マスターは愛をこめて本質的な話をして彼女を励ましましたが、その後の彼女についてはわかりません)


インターネットの便利さと危うさは常に表裏一体です。
便利さを享受する一方、その便利さゆえに、動画は一瞬で流出し、その動画は消すことができないわけです。


本人が気付かないような「盗撮」の映像ならまだしも、カメラ目線の露骨な写真が流出すると、やっぱりイヤですよね。
「現在の彼氏や結婚相手にどう説明すればいいのか・・・」、こんな悩みも出てきますから、リベンジポルノに使われるような映像を撮られないようにすることが、なによりも大切なことなんです。



◎どうすればいいのか 2つの提言


「リベンジポルノ」の被害を少なくするためにはどうすればいいのか・・・まず1つめは、これまでに写真を撮られたことがない女性への提言です。


これは単純です。


どんなことがあっても、あなたのヌード写真を撮りたがる男性とは関わらなければいいんです。
写真を撮りたがる行為は「愛ではないから」です。
あなたは写真を撮られたら不安になりますよね。
彼氏が他の男友達にあなたの写真を見せたり、ネット上にアップしたりするかもしれない・・・これって女性にとって不安しかありません。


男性が自分の欲のために女性を不安にさせるのは愛ではありませんから、写真を撮りたがる男性は、その写真を自分の利益のためにしか使わないんです。

「別れるときや、別れた後、自分のために利用する」ということです。


男性は、いろいろな文句で写真を撮りたがります。

「オレのことが好きならいいだろう」
「オレを信じているならいいだろう」
「あとで絶対に消すから」
「写真があれば他の女と浮気しなくてすむ」
「いつも君を感じていたい」



これに応じて写真を撮らせると、別れられなくなるか、別れた後にその映像の流出の被害者になる可能性があるわけです。
「オレのことが好きなら写真撮らせて」なんて言われると、「断ったら嫌われる」と思ってしまい、つい写真を撮らせてしまうかもしれません。
しかしその考え方は「彼に嫌われたくない・嫌われないためには撮られてもいい」という自己都合ですから、結局「目先の欲のために行動する」という意味で、彼氏と同じことをしていることになります。


ヌードなどのプライベート写真を撮ることは愛ではなく、それに応じることも愛ではありません。
もしあなたがそんな状況になったら、断るのが愛です。


ということで、「彼氏のことが好きなら、ヌード撮影を断る」・・・これが長く愛される女性です。
もしそれで別れることになったら、あなたは次のステージに進むことができます。
「写真を撮らせておけば別れずに済んだのに・・・」なんて思うことはありません。
むしろ写真を撮らせていたら、別れたくても別れられない関係になっていたかもしれないんです。


たとえ写真を撮らせないことが原因で別れることになったとしても、写真を撮らせなかったことを後悔したり、自信をなくしたりする必要なんて全くありません。


また、別れ話になったときの「最後に一回だけやらせて!」に応じるのもダメです。
「最後の一回」のとき、彼氏は盗撮の準備をしているからです。
特にお酒・タバコ・ギャンブルをやる男性には気をつける必要があります。
赤外線カメラや音声だけの録音をされて気付く女性はまずいません。
この10年ほどの科学技術は、一般の人でも簡単に高画質の盗撮をすることを可能にしています。
彼氏の行動が怪しいときは、「最後に一回!」なんて無視して、すぐに別れることが大切です。

※疑い始めたらキリがありませんが、コンセントに差し込んで使うプレゼントや、電池で動くようなプレゼントも盗撮や盗聴などを疑っていいと思います
※強い睡眠薬も意外と簡単に手に入りますから、女性に飲ませて昏睡状態にして撮影する方法もあるようです



2つめは、すでに映像を撮られた女性への提言です。
大切なことは、その映像を取り戻そうとムキにならないことです。
「あの写真返してよ」なんて要求したら、どこかにコピーするかネット上にアップしてから返してくれるのがオチです。
撮られた写真にこだわるほど、弱みを握られることになりますから、「そんなものに価値はない・今の私が私」ぐらいの気持ちでいることが大切だと思います。
そして実際に「世界中に公開するぞ」と脅されても屈しないことが大切です。
脅しに屈してしまい、お金(身体)で解決しようとすれば、要求がエスカレートすることは間違いありません。
堂々とした態度で、必要に応じた大人の思考の対応をしてください。


あなたの人生は、「自分のヌード写真が公開されているかも・・・」、という不安と闘う人生ではありませんよね。
すでに写真を撮られた女性なら、基本的に、「過去のことは諦め、前を向いて愛をそそぐ」、これしかないと思います。
撮られてしまった写真は、以前の投稿にあるように「暗い過去」と言えるものかもしれませんが、その暗い過去があなたを輝かせます。
万一新しい彼氏や結婚相手が見てしまう可能性があるとしても、あなたのことを本当に愛しているなら、「暗い過去もこの出会いに必要だった・今の幸せのために必要なことだった」と解釈できるはずです。


マスターも過去にいろいろとありましたが、それがあるから今の妻と結婚でき、家庭を持つことができたんです。
過去を消そうなんて考えたら、「今・未来」を消そうとしていることになりますよね。
さらに書けば、自分を否定することになってしまいます。
過去は過去、それも自分だと認め、前を向いて愛をそそげばいいんです。
過去の経験を糧にして、さらに成長してください。



◎まとめ


20世紀中は、ネット環境も未熟で、「リベンジポルノ」という言葉もありませんでしたが、インターネットやスマホが普及した現代、この類の被害は大きくなり続けています。
日本でも海外でも、芸能人のプライベート写真の流出のほとんどはリベンジポルノです。
(売名行為で自分からヌード写真をリークすることもあるかもしれませんが)

好きな彼氏に写真を撮らせるのが愛なのか、それとも断るのが愛なのか・・・

あなたが彼氏の立場だったら、彼女に「ヌード写真を撮らせてよ」と要求するのか・・・

・・・みなさんの愛の判断が試されます。


最後に確認のために書きますが、マスターは上記のような性犯罪にかかわったことはありません。
犯罪者の手口がわかるのは、これまでの人生経験と、実際に多くの女性から話を聞いてきたことや、インターネットで様々な情報を検索できるからです。

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