知識か知恵か

(読了目安5分)

人にとって必要なものは、「知識」でしょうか、それとも「知恵」でしょうか。


知識があれば知恵を理解できるのか、知恵があれば知識を理解できるのか・・・


以下、知識と知恵についてマスターが書きますので、みなさんのヒントにしてください。


・・・



将来、知識と知恵について子どもたちに質問されたとき、マスターならこんなふうに答えます。

カッコ内が子どもです。

(お父さん、知識と知恵って意味は違うの?)


うん、違うよ。

たとえば、難しい試験をたくさんパスして、人の心についていろんなことを知ってるはずの「心理カウンセラー」とか「精神科医」でも離婚することがあるんだ。

心を扱うプロなのに、ケンカして離婚しちゃうんだよ。不思議なことだけど、実際によくある話だよ。

なんで離婚しちゃうんだと思う?


(うーん・・・わかんない(^^)


それはね、彼らって、「知識」はあるんだけど、「知恵」がないからなんだよ。


逆に、心理学者じゃなくても一生仲良く過ごす夫婦もいるんだ。


そんな夫婦には、知識よりももっと大切な、知恵があるんだ。


人間が一番欲しがってるものってなんだか知ってるよね?


(愛でしょ!! ←マスターがいつも言っているのですぐに答えました)


そう。
愛にたどりつく方法っていうのはあるんだけど、愛にたどりつくには知識だけじゃどうしようもなくて、知恵が必要なんだ。


いくら知識があっても、それを利用しないんじゃ、「頭でっかち」なんて言われてバカにされるだけだからね。


(知恵ってなあに? 知識ってなあに? もっとわかりやすく教えてよ)


知恵というのは、知識を利用する力、知識を実行・応用・運用する力なんだ。

知識というのは、簡単に言えば本とか電子辞書みたいなものかなあ。


そこにある情報だけじゃ役に立たないけど、いろんな情報を組み合わせると、すごい発明になったりするだろ?


情報が「知識」で、情報を組み合わせて処理する能力が「知恵」ってことだ。


「知識同士をより多く、複雑にリンクさせる力が知恵」と言ってもいいかもね。


2人とも、お父さんが作る「三角おにぎり」って知ってるよね?

あれは、知識が作るのかな?知恵が作るのかな?



(・・・知恵?)



ピンポーン!

いろんな知識を総合的にまとめてアウトプットすると、カッチリと三角を作ることができるようになるんだ。
お米の温度、手のひらの冷やし方、手のひらのぬらし方、形を作るための適当な大きさ、どの部分にどんな圧力をかけるか、それから、面の凹凸を感じ取ってそれを修正しながら握る方法とか、知識を上手にまとめると、キレイな三角おにぎりになるわけ。


(そうなんだー)


新しい発見とか発明は、知識の積み重ねの上に成り立つものがほとんどだけど、最後には「知恵」が必要になるんだよ。

愛にたどりつくにも知恵が必要だよ。

さっきも言ったけど、知識だけしかなかったら、心理カウンセラーでさえ離婚しちゃうこともあるんだから。


(愛にたどりつく方法ってなあに?)


愛にたどりつくには「愛をそそぐこと」、それしか方法がないんだ。
逆に言えば、それだけで愛にたどりつけるってことになるよね。


(愛をそそぐってどういうこと?)


お母さんはいつもおまえたちに優しいだろ?


(うん!)


愛をそそぐっていうのは、お母さんの生き方そのものなんだよ。

どうだろう、わかったかな?


(うーん、少しだけわかった(^^)



・・・



はい、人の話を素直によく聞くいい子たちでした。


では、ここからは会話形式ではなく、みなさんに直接メッセージです。

知識と知恵はどちらも大切で、どちらが欠けても機能しない車の両輪のような役割がありますが、より大切なのは、知識ではなく、知恵です。

知恵とは、知識を実行・応用・運用する力のことです。

大げさに表現すると、知識だけなら、辞書があればそれでいいんです。

記憶しておくよりよっぽど大量に知識が詰まっていますからね。

しかしそこにある知識をどう運用するかとなると、辞書では教えてくれません。

人生では、知識よりも知恵が必要な場面がほとんどです。

「少しの知識と多くの知恵」

「多くの知識と少しの知恵」

やっぱり前者が大切です。


たとえば、いまではみなさんが使っているスマホなどの「新しい発明」には、知恵が必要です。

それまでの人間では考えつかなかったアイデアは、その直前までは、「知識」としては存在していませんでした。

当たり前と言えば当たり前ですが、たとえばスマホの開発段階などでは、設計者だけにしか理解できない電子回路なんかもあるんだそうです。

つまり、その時点では地球上で一人しか理解できない「新技術(知恵)」で、それが公開されることで人類共通の「知識」になっていくわけです。


実はこのnoteも、良好な人間関係や夫婦関係に必要な「新技術(知恵)」が満載なんです。

読んでいて、ちょっと不思議な考え方や愛とは無関係に思えること、理解しにくい内容もあるかもしれませんが、心配しないでください。

全部知恵につながっていますから。

「学んできた知識をリンクさせ、知恵としてアウトプットする」というのは、「人間関係」も同様です。

マスターは、これまで独身時代に学んできた経験を基礎にし、今の結婚生活に「結婚生活が楽しくなる人類初(?)の新技術」を盛り込んで生活をしています。

どの知識とどの知識をどう組み合わせるとどうなるか・・・その答えにたどり着くために必要なのが知恵です。

知恵があれば「知識」について考えることができますが、知識があっても「知恵」について考えることができません。

なにをすれば愛にたどりつけるか・・・その答えを見つけるために必要なのは、知識ではなく知恵なんです。

ただ、誤解してはいけないのは、知恵は知識と無関係ではなく、ある意味「一体」です。

知識があるから知恵が活かされ、知恵があるから知識が活かされるんです。



◎まとめ


知識と知恵については、

「一体のもの」

「知恵のベースになるものが知識」

「知識を応用する力が知恵」

・・・こんなふうに覚えておくとわかりやすいと思います。

・・・

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