ダイエット2 ―楽をして瘦せられない理由―

(読了目安4分)

◎楽をして痩せられない理由


「大人」はみんなわかっていることですが、楽をして痩せることはできません。
「楽して痩せられる」と言っているのは、商売としてダイエット関連商品を売っている業界です。
楽をして痩せようとすると、痩せられないばかりか、コストもかかり、「お金と時間を使って痩せられなかった」となることがほとんどです。
ダイエット以前は、自分を太らせるためにお金を使ったわけですから、痩せるときはお金が貯まるのがダイエットの本質です。


多くの人は「楽して痩せたい」と願いますから、ダイエット業界は「うちの商品なら楽して痩せられます」と宣伝します。


しかし実際は・・・数万円の商品、数十万円のダイエットプログラムにお金を使って少し痩せても、またリバウンドしませんか?
ダイエット業界は、そうやって利益を上げています。
利益を上げるには、太った人を太ったままにしておく必要がありますから、ダイエット業界がすすめる方法では、ほとんどの場合ダイエットを繰り返すことになります。


太る人は、「目先の快楽を追いかけるため・目先の苦痛から逃れるため」に食べます。
「楽をしようとして食べ、食べた結果太った」ということです。
「楽」を追求して太ったわけですから、痩せたいなら、その反対の「苦」は当然のはずです。


ということで、楽をして痩せられない理由は、「太るときに楽しんだから」です。


ダイエットに「苦」はつきものだということを忘れないでください。
しかし、その「苦」をどう捉えるかは、本人次第です。
ダイエットの苦痛を「希望のある苦痛」だと捉えることができるかどうかがポイントです。
たとえば登山の苦痛は、頂上までは苦痛の連続ですが、そこに頂上があると信じることや、到達したときの爽快感や達成感を信じることで、克服できます。
それと同じように、ダイエットの苦痛を、「希望のある苦痛」として捉えることができれば、ダイエットは成功します。




◎みなさんのダイエットは?


さて、みなさんのいままでのダイエットはどんな感じですか?


以下、マスターが経験した、典型的な「子供の思考」のダイエットの例です。
似たようなことをしていませんか?


だいぶ前ですが、女子高校生2人(Aさん・Bさん)が、「夏までにどうしてもダイエットを成功させたい」と、マスターのところに相談をしに来ました。
実はマスターの言うとおりにダイエットをやった場合、成功率は100%で、一度も失敗したことはありません。
全てのダイエットが、目標の日に、目標の体重から200グラム以内の誤差で成功しています。
高校生2人はその事を知っていて、マスターに頼みに来たんです。

A・B 「本気でやります!死ぬ気でやります!絶対にやってみせます!」

マスター 「よし、やろう!」


1年間で10キロの減量を目標にし、夏までにまず5キロを目標としました。
食事と運動、その他細かいことをA4用紙で2ページほど書き、AさんとBさんに渡しました。
毎日トレーニングが終わった後、マスターにメールをすることが義務でした。


まずは夏までの2ヶ月間で5キロの減量、そして1年後には10キロの減量です。


・・・2人の高校生、どうなったと思いますか?


・・・Aさんは3日でリタイヤ、Bさんは1週間でリタイヤです。


そう、これが「若さ」というものです。


実はAさんは、芸能人がやっていた「夕方6時以降食べないダイエット」を試したくなったとのことでした。
「芸能人のダイエット」にどれだけの利害がからんでいるかとか、どれだけの商業バイアスがかかっているかなど、高校生には想像できなかったようです・・・


そしてBさんは自然消滅でした。


その後Aさんは、リバウンドで以前よりも太り、Bさんは徐々に痩せていったようですが、目標達成の前に妊娠し、若くして結婚しました。


彼女たちがすぐにリタイヤすることは、普段の生活から、もちろんわかっていたんです。
ですが、自分の力の無さを知ることが知恵への入口ですから、マスターは彼女たちの「ダイエットしたい」という申し出を受けることにしました。
もちろん失敗後も責めることはしませんでしたし、マスターのストレスになることもありませんでした。
彼女たちが、「自分の行動が自信と信用をなくす」と気づいたら、それがなによりの収穫だと思ったわけです。


自分を理想の体重にすることは、自分への愛です。
ダイエットが「三日坊主」で終わってしまうのは、その動機に「愛」がないからです。


ということで、次回、ダイエットと愛の関係などについて書いてみます。

・・・

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