ダイエット8 ―男性はどんな体型の女性が好きですか?―

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マスターが考えるダイエットは、食事や運動についてはもちろんですが、それ以上に、「目的意識」や「愛」「大人の思考」「動機」など、心に関する部分に重点を置いています。
その理由は、いくらダイエット情報やダイエット食品、ダイエット器具などがあっても、「やる気」が続かなければダイエットは成功しないからです。
ダイエットの成功、そしてその体重の維持には、モチベーションを保つことが不可欠です。


今回は以下3つのテーマに沿って書いてみます。


◎男性はどんな体型の女性が好きですか?
◎どこまでが幸せ太り?
◎高校生のダイエット(「子供の思考」のダイエット)

・・・

◎男性はどんな体型の女性が好きですか?

これは簡単です。


グラビアアイドルやファッションモデルのような体型です。
「細め・ウエストがくびれた体型」と言ってもいいかもしれません。


そんな体型を支持する男性が圧倒的に多いため、グラビアなどの商売が成り立つわけです。
「男性はその体型にしかお金を出さない」と言ってもいいほどです。


まれに、幼児体型、肥満体型などを好む男性もいますが、これはマニアックな世界での話で、かなり少数派ですし、そんな男性は、女性から「ちょっとヘンな男」として敬遠されます。


ただ、グラビアアイドル並みの体型の女性だからといって、「長く」愛されるわけではないことは、みなさんもモデルや女優の破局のニュースを見て、よくわかっていると思います。
彼氏はすぐにできても、別れもすぐ、というグラビアアイドルも山ほどいます。
これは、内面がまだ子供の思考のため、何度かの肉体関係の後、すぐにケンカが始まるからです。



逆に、グラビアアイドル並みの体型ではなくても、長く愛される女性もいます。
いったいなぜか・・・そしてどの程度の太さまでなら長く愛されるのか、考えてみましょう。




まず、「かなり太い人」についてです。
「彼女が欲しい、結婚したい、家庭が欲しい」と言っている、身長170センチ、体重100キロの男性K君がいたとします。


K君は、言いました。

「きっと世の中にはこんなオレを好きになってくれる女がいる!」

と。


そして、そんな女性が現れるのをひたすら待っていました。

3年・・・5年・・・女性は現れません・・・

10年・・・20年・・・女性は現れません・・・

30年・・・待ち続けて気付いたら、60歳を過ぎていました。

たった一度の人生・・・これでは手遅れです。


K君がはじめの3年間でダイエットに成功していたら、30年後には孫の顔を見ていた可能性さえあります。


しかし「なにもせず待つ」という受身の人生を送り、60歳を過ぎて独身のままになってしまいました。


身長170センチで100キロの男性を好む女性は、実際にいると思います。
しかし、それはとても珍しいことで、しかも結婚したとしても、病気のリスクがあり、周囲との和も保ちにくくなり、子供に対しても誇れる親になれません。
そんな状態は愛ではないので、やがて夫婦生活も破綻します。


ですから、逆の場合も同様に、ほとんどの男性はかなり太めの女性を好まないことはわかると思います。
長く愛されたいならダイエットが最優先です。


では次にいきましょう。


上記はかなり太めでしたが、こんどは「ちょっと太め」の場合です。
あなたが身長160センチ、60キロぐらいの感じです。


ある程度の体重が必要なスポーツ選手などでない限り、60キロは「ちょっと太め」です。
本人もできれば50キロになりたいと思っているはずです。


しかし世の男性の中には、ちょっと太めの女性に対して、「太めの女性が好き・安心できる・健康的」などと言う人は意外と多いんです。
理由はわかりますか?


男性が太めの女性を褒めることの本質は、「セックスの可能性を増やしたいから」です。
その男性がグラビアアイドルの体型が好きだとしても、一般男性は通常、グラビアアイドルと付き合うことはできません。
理想は理想としてはっきりしていても、現実を考えたとき、グラビアアイドルとのセックスをあきらめざるを得ない状況になります。


そんなときにセックスの可能性を増やすには、「太めが好き」と言うしかないわけです。
(「太めが好き」と言っている本人のパソコンには、グラビアアイドルのデータが保存されています)


みなさんは、女性だけのお酒の席で、理想の男性体型について遠慮なく話すことがあると思います。
男性も同様に、男性だけのお酒の席で、理想の女性の体型について遠慮なく話すことがあります。
その会話は、きっとみなさんが思っているほど女性にとって甘い内容ではありません。
(女性だけの会話も男性に対して容赦ないと思いますが)


女性の前で「グラビアアイドルより君ぐらいのぽっちゃりがいい」と言う男性は、「細めの女性から相手にされない・だれかとセックスしたい・女性ならだれでもいい」などと思っている男性だと考えてください。
もし「ぽっちゃりしてる方がいい」と言う男性の言葉を信じて付き合えば、ほぼ間違いなく「もうちょっと痩せたら?」と言われるか、細めの浮気相手を作ると思います。


また、言われないとしたら、「もうちょっと痩せたら?」と言えないストレスを、「酒・タバコ・浮気・ギャンブル・過趣味・過食」などで発散している可能性もあります。


男性の本音をしっかり見つめたいなら、とにかく、「太めの女性を前にした男性の声」を頭から信用するのは知恵とは言えません。
男性の言葉には、自分の目先の利益のためのバイアスがかかっています。


参考までに、以下のような「太め女子(A・B・C子)」たちの会話はまさに「勘違い」です。


A子:アイドルグループとかグラビアアイドル、アダルトビデオ・・・男子に人気がある女性は細めが多いけど、実際は「太めが好き」って言う男子が意外と多くない?


B子:そうそう、私も太めだけど、この前バイト先の居酒屋で口説かれたよ。


C子:太めが好きな男子ってホントは多いのかもね。


B子:うん、私を口説いた男も、「芸能人はみんなガリガリで気持ち悪い」って言ってたし。


C子:私はよく「健康的だからそのぐらいの方がいいよ」って褒められるよ。


A子:だよね~、太めだっていいじゃんね、アイドルなんかガリガリで気持ちわる~



男性がもし本心から太めを好むなら、アイドルグループ、グラビアアイドル、AV女優などは、みんな太めの女性になっています。
しかし、実際に人気がある人たちの体型はどうでしょうか。
「少し太め」に分類される女優やアイドルでさえ、そのほとんどは、一般から見れば「普通」の体型に分類されます。
男性の多くは、理想は「細め」が好きで、現実の世界では「太め」で妥協していることがわかります。
細めの体型の方が、より愛をそそげるということがわかると思います。


余談:本心の見極め
男性が「太めが好き」と本心で言っているか判断する方法があります。
その男性が、お酒・タバコ・ギャンブルをやっていなければ、愛を発信していると言えます。
そういう男性から出る「太めが好き」という言葉なら、信じていいかもしれません。


ということで、「男性はどんな体型の女性が好きですか?」の答えは、

「多くはグラビアアイドルの体型が好きです」

となります。


ここまでで、男性の好みの体型がはっきりとわかりましたね。
まず、あなたがグラビアアイドルのような体型になれるなら、なってしまうのがもちろん「愛」ですが、人には「生まれつきの体型」というものがあり、なかなかそんな体型にはなれません。
そこで、次の話になります。

「生まれつきの体型は知恵で補うことができる」

という話です。


たとえば、6頭身の体型を8頭身に変更することはできません。
頭の大きさだけでなく、肩幅、腕や足の長さなどもなかなか変えることはできません。
しかし、知恵のある男性は、女性に対して「8頭身になれ」とは望んでいないんです。
その女性にできる最大の努力をしているかどうかを見ているからです。
あなたにできる最大のパフォーマンスを発揮できれば、それがあなたにとって最高の体型であり、「愛」を発信できる体型、ということです。


ですから、長く愛されたい女性がみんな「グラビアアイドル」の体型である必要はありません。
みなさんが、みなさんにできる最善の努力をしていれば、誰もが長く愛される人になることができるんです。


逆に、グラビアアイドルの体型を持っていても、知恵がなければ、男性から「遊び相手・飾り」として認識され、長く愛されることはない、ということです。
元々体型に恵まれている女性は、努力しなくてもモテますから、知恵を身に付ける努力のスタートが遅れるかもしれません。
この点は、くれぐれも気をつけてください。
「体型も顔も美しいのに長く愛されない・結婚できない」というのはこのパターンです。


ではまとめましょう。


多くの男性が本心で好む体型は、「グラビアアイドルの体型」です。
しかし、知恵のある男性(長く愛する力のある男)は、最後は、女性の体型より内面を重視しています。
知恵のある男性は、その女性にできる最善の努力をしているかどうかを見ていますから、グラビアアイドルの体型でない女性でも、長く愛されることは可能です。


「頭の大きさや身長、腕や足、胴体の長さなどはどうにもならないが、体重と知恵はどうにかなる」


「知恵のある男性は、どうにもならない部分ではなく、どうにかなる部分を見ている」

ということです。
体型にかかわらず長く愛される女性がいるのは、そのためです。


ただし、最善の努力を怠り、「太めで知恵がない女性」に甘んじていたら、知恵のある男性から相手にされませんし、モテない男か、セックス目当ての遊び人と短い恋愛をするだけで、長く愛されることはありません。




◎どこまでが幸せ太り?

ここで書く「幸せ太り」とは、結婚後によくある体重の増加です。


結婚後に太ると、「幸せ太りね」と言われることがありますが、それは、「あらら・・・結婚したら太っちゃったのね、残念だね」と言えないからです。


「太れるほどゆとりがある生活をしている」という意味では、体重の増加は「幸せ」と言えなくもないんです。


しかし、本当の幸せは、その先にあります。

本当に幸せな人は、食料に恵まれていても食べ過ぎることはなく、理想の体重をキープできるため、太ることはありません。
「自分に対する愛、周囲に対する愛」として、ムダのないスリムな身体を維持しています。


「幸せ太り」という言葉があるなら、それは、結婚時の体重の1割増までです。
しかも体脂肪率は大きく増えないという前提です。


特に、結婚前にダイエットをした人は、それが「理想の体重」に近かったわけですから、そこから「太る」というのは明らかに愛ではないんです。
愛を忘れ、感情に任せて食べ続けた結果の「ストレス太り・甘え太り」と言えます。


極端な例ですが、結婚当初55キロだった夫が、離婚直前には80キロ・・・マスターはこんな夫婦を知っています。
ストレス太りの典型です。


「でもマスター、結婚するとみんな太るでしょ?それが普通なんじゃないの?」
という意見はそのとおりです。
ですから、世の中には、大切なところでうまくいっていない夫婦が多いんです。
みなさんは、「それが普通」だからといって太る必要はありませんからね。
「太っているのが普通だからそれが愛」というわけではなく、「ストレスを溜めている人が多い」というだけのことです。


「体重が変わらない」というのは、「愛情も変わらない」ということの表現です。
上にも書いたように、頭の大きさや身長は変えることはできません。
また、出産を経た40代の女性が、結婚当初の20代の「体型」を維持するのは無理ですが、「体重」だけならコントロールできます。
ですから、永遠の愛を誓ったなら、体重のキープはとても大切です。
「長く愛される」には、それに応じた努力が必要なんです。


ということで、幸せ太りは1割まで、それ以上はストレス太りです。
愛する努力のひとつとして、体重の維持、がんばってください。




◎高校生のダイエット(「子どもの思考」のダイエット)

高校生になるとダイエットに興味を持つ人が増えると思いますが、高校生って、ほとんどがまだまだ「子どもの思考」にどっぷり浸かっている気がします。
マスターの高校時代を思い出しても、今考えればただの子どもでした。


マスターはこれまで女子高生数人のダイエットを担当しました。


口は達者です。

「絶対にやります」
「死ぬ気でやります」
「こんどこそ本気です」
「ホントに痩せたいんです」

と決意を語ってくれます。
しかし、実際にダイエットを始めると続きません。
いろいろな理由をつけて怠けてしまうんです。


これは高校生の恋愛にも言えることで、

「ずっと一緒にいようね」
「これが本当の愛」
「今度こそ本物」
「今回はうまくいきます」

などと言いながら、数ヵ月後には別れてしまう人も少なくありません。


ダイエットにしても恋愛にしても、立派な決意のわりに続かないのは、人生経験が少なく、自分の実力をわかっていないからです。


自分にはその目標を達成できる力があるのか、今の自分の力でなにができるか、このあたりを客観的に判断できず、一喜一憂を繰り返します。
「やる」と言ってやらないわけですから、周囲からの信用もなくします。
自分の信用をなくす行為は自分に対する愛ではないので、周囲から愛されることはありません。


また、自分の価値観が確立していませんから、噂やメディアの言葉を信じやすいのも特徴です。
結果を焦るあまり、「〇〇を使って痩せた・〇〇を食べて痩せた」という、メディアが流した情報に安易に飛びつくこともよくあります。
好きな芸能人のダイエット情報に敏感になり、マネをしようとする人もいますし、ダイエットグッズをそろえた時点で満足してしまう人もいるようです。


高校生のダイエットの成功率、成人のみなさんはどう思いますか?
マスターは、10人に1人かそれ以下かもしれないと思っています。
ただ、高校生が自分の実力を知るきっかけを持ったり、社会の仕組みを知るという意味では、ダイエットに挑戦することは有意義だと思います。
ダイエットが、仲間とのコミュニケーションの手段になっていることもありますし、仲間意識を強めるための「合言葉」のような役割もありますから、高校生がダイエットに挑戦することは決して悪いことではありません。


さて、先日、ダイエットの成功に必要なことは、「目的意識」と書きました。
そのダイエットの動機が「愛」なのかがポイントです。
子どもの思考のダイエットは、自分の都合ばかりで、愛がありません。
愛がないから成功しませんし、たとえそのときは成功しても、いずれリバウンドします。
成功しなかったダイエットは、子どもの思考が動機だったということです。


みなさんは「成人」ですよね。
愛を動機にした大人の思考でダイエットに挑戦してください。
「高校生のダイエット」は、もう卒業しましょう。


・・・


今後は以下の予定です(順不同)。
ダイエット特集はあと数回続くと思います。
お楽しみに。

◎楽して痩せたい?
◎ダイエット業界裏話
◎先進国の不合理な食事情
◎お酒とダイエット
◎マスメディアとダイエット
◎管理栄養士・医師でも
◎部分やせ
◎食べなくても痩せない人
◎食べる喜びは最大の喜びか
◎流行のエクササイズについて
◎ダイエット特集がなくならないわけ
◎ダイエットが失敗する理由
◎運動は? 本質編
◎ダイエットを成功させるには

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