人間関係・恋愛・仕事の短編集 5

(読了目安6分)

◎人を見る


新しく仕事を始めようとしているときに、ひとつ見落としがちな点を書いておきますね。
気になる職業の仕事内容を研究することも大切ですが、どんな職業も、その職業を「楽しんでいる人」がいますから、その人たちのことを研究することも大切です。


仕事を楽しんでいる人に注目し、どんな考え方で仕事をしているか、研究してみてください。
その職業を楽しんでいる人たちには、共通点があり、職業が人を幸せにするわけではないということがわかると思います。


同じ仕事をしていても、愚痴ばかりの人もいますよね。
職業が人を幸せにするわけじゃないとわかれば、職業を選ぶよりも、自分を鍛えようとする思いが強くなるはずです。


そこから「自分磨き」をすればいいわけです。
本当の自分磨きができている人、つまり自分がオリジナルブランドになっている人は、その環境の中で楽しむ方法を知っていますから、仕事で悩むことはなくなります。
仕事での悩みがないということは、すでに給料の3年分が手に入ったと言ってもいいほど大切なことなんです。
その日の仕事のストレスをその日の給料で解消する3年間だったら・・・実質給料はゼロですからね。


仕事の研究も大切ですが、「仕事を楽しんでいる人から学ぶことも大切」、ということを覚えておいてください。


◎夢の実現のために必要なこと


20代後半で仕事を辞め、30歳を機に、以前からあこがれていた自営業を実現しようとしているOLがいるとします。
「自営業」という夢の実現のためにやらなければいけないことは、やりたい仕事のためにどんな準備が必要なのか調べることです。
失敗してもやり直せるほどのお金があればいいかもしれませんが、失敗ばかりするとテンションは下がりますから、やるからにはできる限りうまくやりたいはずです。
そのために準備を徹底する必要があるんです。


そして、同じぐらい大切なことがもうひとつあります。


それは、自分を調べることです。


事業主になる自分がどんな人間なのか調べないと、やる気だけが空回りし、事業がうまくいかないことも多いからです。
やる気があればなんでもできる・・・なんてことはありません。
夢の実現には、まずやりたい仕事についての分析、そして自分についての分析、この両方が必要になり、両方の分析が正しくできることで夢が実現します。



◎大人の自覚があるなら


自分が大人だと思うなら、他人から幸せをもらおうとするのはやめましょう。
アンパンマンに出てくるドキンちゃんが、「ねえバイキンマン、私を楽しませてちょうだい」と言っているのと変わりませんからね。
自分が子どもだと思うなら他人から幸せをもらおうとしてもいいですが、それでも充実感が得られないなら、あなたは既に周囲から大人とみなされていると思ってください。
大人になってしまったら、愛をそそぐことでしか充実感は得られません。



◎愛は自分の幸せから


これは毎度のことですが、今回も復習してみましょう。
あなたがあなたの責任で地球の80億人を幸せにすることはどう考えても不可能です。
ですから、あなたは地球上の80億人の幸せに責任を負う必要はありません。


あなたが責任を負うのはたった一人、自分だけです。
あなたが自分の中の愛に気付き、人間の不完全性を信じることができれば、いつも感謝し、笑顔でいられるはずです。
あなたが争わないなら、あなたの周りは平和になります。
そうやって、80億人がそれぞれ自分の幸せに責任を持つだけで、世界は平和になります。
自分を幸せにすることが、そのまま他人を幸せにするということです。
たった一人でいいんです、自分の幸せに責任を持ってください。
そして、自分の幸せに責任を持てる女性が子どもを産み、育てていけば、地球は愛で満たされていくはずです。



◎あふれる愛


「あふれる愛」とは、自分で自分を満たしている人からそそがれる愛です。
あふれる愛をそそげる人が、長く愛される人です。
自分を愛で満たすには、自分に愛をそそぐ必要があります。
愛はそそぐと返ってきますから、自分にも他人にも、愛だと思うことをしてください。
愛とはなにか考え、愛だと思うものをそそぎ、それが愛なら、あなたは愛で満たされていきます。
愛で満たされたら、そこから先が「あふれる愛」です。
あふれる愛をそそげば、あなたは愛され続けます。




◎外敵


組織対組織の争いは、時に組織内の絆を強くします。
しかし絆というのは、「外敵」がいなければ成り立たないものなんでしょうか。
外敵の影響によってできたその場限りの団結や絆は、外敵がいなくなると内乱につながる不安定なものです。
一方、社会貢献のための団結、愛のための絆、これらは、外敵に対して動じず、内乱には発展しません。
それは、愛をそそぐための団結だからです。


◎まずは大人が見本を


お酒を飲んでいる人から「酒を飲むな」と言われても納得できませんよね。
同じように、ケンカをしている大人から「ケンカするな」と言われても、子どもたちは納得できません。


それぞれの大人が最低限自分の幸せに責任を持ち、「その日、決して争わない」ということを実行できれば、世界はその日から平和になりますが、人類はそんなことさえできないまま、現在も争っています。
みなさんだって争いは嫌ですよね。
自分のためにも、子どもたちが楽しく暮らせる平和な世界を作るためにも、まずは大人が子どもたちに「愛をそそぐ」ということの見本を見せてあげてください


◎ステージ


人間は基本的に、次の3段階のステージに立っています。
3のステージに立つ時間が長い人ほど、長く愛される人です。

1:幸せをもらおうとする

2:自分のことは自分でなんとかできるようになる

3:幸せをあげようとする


◎認めてもらいたい・理解されたい


人間は周囲からの「容認・理解」を求める欲がありますが、実力がない大人が安易に容認や理解を求めると、人間関係がこじれ、悪循環になります。
女性なら「身体」、男性なら「お金」があれば、容認や理解はある程度得られますが、マスターは、「欲に対して実力が小さな人」の人生をたくさん見てきました。


人生がうまくいかないなら、それには必ず理由があります。


簡単に考えられることとして、「自分が異性なら自分と結婚したいか」と考えてみてください。
結婚したくないなら、その「理由」を書き出してみてください。
それが、人生がうまくいかない主な理由です。
そして、書き出した「理由」を改善すればいいんです。
自分を客観視できない人は、客観視できる人の言葉を大切にし、決して「うぜえよ、おまえだってやってるだろうが」などと言わず、謙虚に受け止め、成長してください。
容認や理解を求める欲は誰にでもありますが、それを満たすには、欲に応じた実力が必要です。


以上です。
ここまで5回の投稿、最後までありがとうございました。

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