ケンカが絶えない夫婦が作った食事

(読了目安2分)

マスターは夫婦でレストランを経営しています。
そこでみなさんに質問です。


みなさんは、ケンカが絶えない夫婦が作った食事を食べたいですか?


・・・きっと食べたくないですよね。


マスターも、ケンカばかりの夫婦が作った食事を食べたいとは思いません。
ですから、夫婦仲が悪いレストラン経営者がお客様に食事を出す行為は、お客様に対して不誠実な行為なんです。


きっとそんなレストランに限って、「愛をこめて作っています・心のこもった料理です」などと書いているかもしれません。
心をこめるなら、まず夫婦ゲンカをやめることが先ですし、それが料理に愛をそそぐ基礎だと言えます。


以前、マスターの知人で、レストランの経営者が離婚したんです。
ストレスを抱えたまま料理をしていたわけですから、料理に愛をこめることができなかったわけです。
これじゃ忙しいばかりで売り上げも伸びないでしょうし、売り上げが伸びたとしても、家庭をかえりみず、利益を使って浮気や遊びに夢中になってしまいます。
まず夫婦の仲が良いことが、レストランの基本です。


レストランに限らず、みなさんは「ストレスを溜めている人」のサービスなど受けたくないはずです。
ですから、みなさん自身も、仕事をするときは楽しみましょう。
少なくとも、ストレスでイライラしている状態で仕事をすることは避けてください。
自分がされてイヤなことは、他人にしないことが愛です。



余談ですが、以前、台風の影響で広域の「停電」になったとき、「うちで料理が作れないんです、なにか食べ物ありますか?」と、父と子の2人がマスターの店を訪れてくれました。
マスターの店も停電中だったんですが、その場でできるもの(いちごジャムとホイップクリームのサンドイッチ・焼き肉のたれ味の炒めごはん・チーズケーキ・コーヒー・アップルジュース・チョコレート)を出してあげました。
「お金もたくさん持ってないんです」とのことで、「非常時ですし、今回は全部で300円でいただきますね」と提供したんです。
すると、「本当においしかったです、このご恩は忘れません」と喜んでくれ、帰り際には、「私の仕事は〇〇なので、もしなにかあれば無償でなんでもやらせてください」と言ってお帰りになりました。
父親にとっては、きっと心に残る食事になったんだと思います。


これは、イレギュラーの出来事に対して、マスターたち夫婦が「どうやったら役に立てるだろう」と考え、連携して対応した結果です。
マスターは、いつでもこんな接客ができることが大切だと感じています。

・・・

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