見出し画像

おばあちゃんありがとう。

さっきおばあちゃんが亡くなったと連絡が来た。

アメリカ駐在やコロナのせいでこの3年、一度も会えてなかった事もあり、ゴールデンウィークに九州の大分県に住んでいるおばあちゃんに会いに行った。

おばあちゃんは微熱が続いていてコロナかもしれないから、と今回は離れたところから少し顔を見るだけにしよう、ということになった。

門の外側からだいぶ離れたところに立っていたおばあちゃん。

「よく来たね。こんな離れた所からでごめんね。また元気になったらゆっくり遊びにきてね。もう日本にいるからね。すぐ会えるからね😊」

具合が悪いのにできるだけ近くに来てニコニコ笑ってお話ししてくれた。少し話してまたね、と言って別れた。いつもなら一緒にご飯を食べて一緒にゆっくり時間を過ごしていたのだけど、今回は叶わなかった。

また来たらいいね。そう言って私たちは帰った。

1週間後。
母から電話がかかってきた。コロナではなく腫瘍が見つかった。高齢なので手術はできない。余命は長くて半年くらいだろう。と。

もう一度会いに行こうと思った。でもまだ時間はあると思っていた。

そして昨日。
あまりに痛がっているからモルヒネを打ちます。そうなるともう話せなくなる。と聞いた。

今ならまだ話せるかも、と急いで電話をした。でももう電話に出ることはなかった。

そしてさっき母から電話が来た。
「おばあちゃんが亡くなった」と。昨日、モルヒネを打つ直前に母には電話があったらしい。最後に何を話したのだろう。ここでいうことではないだろうけど、2人はよく母娘ケンカをしていた。私は何度も間に立たされてうんざりしていた時もあった。いつも、「もっと仲良くすれば良いのになぁ。」と思ってた。でもやっぱり親子だった。良かった。本当に良かった。2人はただすれ違っていただけ。私は知ってるよ。ちゃんとわだかまりは解消したかな。

もっとこうしておけば良かった。
あの時ああしたら良かった。

誰かが亡くなる時は、どんな行動をとっていても必ず後悔はあるんじゃないかって思う。分かってはいたけどやっぱり後悔だらけ。

もっと話しておけば良かった。もっと色んな話を聞いておけばよかった。もっとお手紙書いたりメールしたり電話しておけばよかった。早くもう一度会いに行けば良かった。

「達者なのは口だけだよ」
といつも言っていたおばあちゃん。いつまでも元気だと思ってたけど、そうじゃなかった。人の命は永遠じゃない。分かってはいるけどやっぱり辛い。突然奪われる命もある。事故、事件、災害、戦争。尊い命が終わる瞬間は必ず来る。そんな時、亡くなる人は何を思うのだろう。残される方の気持ちは...考えたくない。

沢山の暖かい思い出を残してくれたおばあちゃん。家族に愛されたおばあちゃん。
ユーモア溢れるお喋り上手なおばあちゃん。
最後まで口紅つけておしゃれな姿を見せてくれたおばあちゃん。
天国でおじいちゃんと会えてるかな。
今まで本当にありがとう。どうか安らかにお眠りください。

1日1日、今この瞬間は2度と訪れない。
後悔はするだろうけど、それでもできる限り後悔しない生き方をしたい。そのためにできる事、忘れちゃいけない事、人生で大切にしたい事ってなんだろう。

当たり前は永遠じゃない。あらためてそう思う。だからこそ、大切な人たちに感謝と愛情は伝えたい。毎日毎日、出し惜しみなく伝えたい。それでもきっと後悔するときはくる。だけどできる限りのことはしていきたい。家族、友達、関わってくれる方々に、これからも素直な気持ちで向き合っていたい。

なんだろ。大切なことがありすぎる。とにかく今は思い出が溢れてくる。この時間も大切にしなきゃ。

思いつくままの文章だけど、忘れないように。残しておきます。

最後まで読んでくれて本当にありがとうございました。皆さんにとって素敵な1日になりますように。

りんこ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?