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なぎと暮らす

なぎと暮らす

なぎを捨てるか、彼を捨てるか….乗り越えるか…。
付き合い始めた時からわかっていた、いつか『ネコ』問題と対峙しないといけない時があることを。


アトピー性皮膚炎に小児喘息。幼い頃から病院に行くのは慣れっこだった。
動物園のふれあいコーナーで5分も居れば、かゆくてかゆくて止まらない。押入れから出してすぐのお布団で寝れば、夜中咳が止まらず苦しい。喘息のために何回点滴したか数え切れない。
それでも年齢が上がるとともに、うまく避ける方法と起こる前に予防することを学んだ。これによってアレルギー反応による、かゆみや咳はだんだんと抑えられるようになってきた。
それでも…暮らしの中にネコがいるのは相当なリスクで、不安だった。

初めてなぎと会ったのは、2018年の冬だった。


玄関が開くなり、階段の踊り場に走って出てきた。さすが、飼い主(彼)が大好きなだけある。
が、私を見るなり走って逃げていった。さすがメス猫。きっと
「また新しい女がきた!こいつは誰だろう?」
と思っていたに違いない。(そんなことない)
それでも、もともと人懐っこい性格なので、近寄っても逃げずに触らせてくれた。
めっちゃかわいい…。ネコの毛によるアレルギー反応を恐れながらも、なぎの可愛さに癒され、とりあえず薬でも飲んで予防…と思っていたら

「早く、服脱いで!着替えないと服に毛がつくから。絶対、着替えるまで座らない!」

ええええ、私たちまだ一夜もともにしてないんですよ…。
そんな乙女感なんて関係なく、いかにネコの毛がやっかいかを身を持って知っている彼は、私の乙女チックな感情なんてガン無視でさっさと着替えを渡してきた。後々、彼のこの行動の重要さを実感するけれど、この時はしぶしぶ。

さぁ、着替えて、薬をのんで、1日一緒にいてどうなるのか、私…。


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