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【国宝探訪】奈良・圓成寺

この探訪記は2016年7月24~26日のもので、「京都・鞍馬寺」の続きです。

2日目は奈良でも今まで訪れたことのないお寺に行ってきました。
まずは柳生にある圓成寺へ。
近鉄奈良からバスなんですが、東大寺、般若寺を越えて、ずっと山の中に入って行ったところにあります。山は険しくないので、車酔いするほどのカーブがないのが救いです。
急に酒屋や食堂、幼稚園が現れたと思ったら、そこが降りるバス停でした。バス停からすぐなのは事前に確認していたのですが、門にお寺の名前がないのです。門から見えるのは、いい雰囲気のお庭のようでした。ここで間違いないと思って、足を踏み入れました。

門を入ると左側に池があり、道に沿って進むと、右側の石段の上にまた門がありました。でも、そこからは入れません。どこに目指す建築があるのやら…。
池の端まで来ると、右側にようやく入り口らしき石段がありました。お寺の説明板も立っていました。
石段を登ると受付があったのですが、誰もいません。呼び鈴もありません。立ち入り禁止エリアに人の気配がしたので、声をかけてみると、庭仕事をしていたお寺の方が出てきてくださいました。バス着いたんですか?開けてなくてすみませんとのこと。バスより前に自家用車で来る参拝客はいないんだろうか…
そこが大きな観光寺院と違って、のんびりしていていいところですね。

まずは、多宝塔に向かいました。内部には運慶の大日如来が安置されています。この仏像も国宝なのですが、博物館で何度か見たことがありました。でも、やっぱりあるべき場所で見るのは違うと思いました。
そして、目的の国宝建築・春日堂と白山堂を見に行きました。

春日堂・白山堂

ちっちゃい!思っていたよりずっと小さい建築です。日本最古の春日造ということですが、小さく、ひっそりとした佇まいがこの山里のお寺に合っていると思いました。

春日堂・白山堂

本堂は室町時代の再建でしたが、内陣の四本の柱に極彩色で描かれたであろう諸仏の画が残っていました。もう少し長居したかったですが、数時間に一本のバスを逃すわけにはいきません。最後に、池の向こう側から楼門を見て圓成寺を後にしました。

基本情報(2024.2現在)
※ ルートは私が探訪時利用したものを基本としています。
圓成寺 奈良市忍辱山町1273
JR・近鉄奈良駅から奈良交通バス「忍辱山」下車すぐ
公式サイト→ 忍辱山 圓成寺 (enjyouji.jp)

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