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「ミラーワールド」をテーマに作品を作りました。 クリエイティブ集団「PARTY」×デジタルハリウッド大学

特別講義「PARTY LAB」

今回デジタルハリウッド大学の特別講義でクリエイティブ集団「PARTY」の方々からメディアアート、デジタルクリエイティブの制作手法やアートディレクションなど学び、その成果物として作品を作りました。

講師陣はPARTY CEOの伊藤直樹さん始め、第一線で活躍されているクリエイターの方々。豪華。

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カリキュラム

講義は三ヶ月間かけて全16回あり、前半はデジタルクリエイティブのアートディレクションや、歴史や実装方法などの講義と、制作する作品のアイディア、モックアップを発表し、後半はチームに別れ展示に向けて演出や設営、実装を行っていきます。
そして展示会に向けて最終日に作品を発表をするカリキュラムになっています。


【日程/各回タイトル】
講義1回目 12/6(金)  WIRED.jpから紐解く「ミラーワールド」と「実装」
講義2回目 12/6(金)  メディア・アート作品の実装と設営について
講義3回目 12/10(火) デジタルクリエイティブのアートディレクション
講義4回目 12/10(火) デジタルクリエイティブの歴史と最前線
講義5回目 12/13(金) デジタルクリエイティブの実装について
講義6回目 12/20(金) モックアップ制作 発表(1)
講義7回目 1/9(木) モックアップ制作 発表(2)
講義8回目 1/9(木) モックアップ制作 最終発表
講義9回目 1/14(火) 「ミラーワールドの実装」制作プロセスについて
講義10回目 1/14(火) 「ミラーワールドの実装」具体的な実装方法とテクニカルディレクション
講義11回目 1/21(火) 「ミラーワールドの実装」アートディレクションと実践的な演出方法
講義12回目 1/21(火) 「ミラーワールドの実装」メディア・アート作品の設営について
講義13回目 1/24(金) 「ミラーワールドの実装」インタラクションの実装
講義14回目 1/24(金) 最終展示の準備と制作(1)
講義15回目 2/4(火) 最終展示の準備と制作(2)
講義16回目 2/25(火) 最終展示&プレゼン発表


ミラーワールドの実装

今回のテーマは「ミラーワールドの実装」。デジタルツインやミラーワールドという言葉で表現されるデジタルの世界、情報レイヤーの世界、そのミラーワールドを実装せよ、というテーマになります。

PARTYがクリエイトディレクションを務める雑誌WIREDの本でも特集されており、講義中にはこれらの制作過程についても学ぶことが出来ました。

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作品紹介 - Gaia Visualizer -

そして今回作った作品がこちらです。タイトルは Gaia Visualizer 
地球を一つの生命体と捉えるガイア理論と地球のデータをビジュアライズ化することでミラーワールドを表現した作品になっています。

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地球はひとつの生命体のような自己調整システムを備えている。地球のあらゆるデータを可視化し、地球視点で俯瞰し見えてくる世界、地球の大きな生命の流れを描く。
外側に投影されるリアルの地球、地球の内側に投影されるミラーワールドの地球。温室効果ガスの排出による深刻な気候変動を情報レイヤーから見ることで、本当の地球が見えてくる。
このまま気候変動が続けば、地球が「自己調節機能」を用いて環境を安定させるかもしれない。その「自己調節」とは、もちろん「人類滅亡」を意味している。
ミラーワールドで見える世界を認識することで人類の行動は変わるだろうか。リアルに目に見える地球と、目に見えない地球上のデータをビジュアライズしたミラーワールドを重ね合わせることで見えてくる地球を眺めることで、人類の意識は変わるだろうか。
また地球の自己調整機能を地球上にある組織のあり方へ応用していく。
構造体としての組織(企業、団体、街、自治体、国)は、創発的価値を発揮する群へと遷移していく。長く続く仕組み。非中央集権型組織。支配者がいない組織。循環型と自律分散型を作ると、持続可能性が生まれてくる。
世の中の全てをこのようにリデザインしてゆくことは、私たちの地球をどう変えてゆくだろうか?


ペーパードームを使って、ドームの表側にありのままの地球を投影し、ドームの内部ではNASAから取得した地球の火災データをビジュアライズ化しました。ドームの外と中の対比構造でミラーワールドを実装しています。


NASAから取得したデータは60万行。これをTouchDesignerで地球の地図上にリアルタイムでプロットしていきます。今回初めてTouchDesigner使ったのですが、データ加工しビジュアル化させたり色々なことが出来て感動しました。TD面白くてもっと使いこなせるようになりたい。

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制作過程や講義内応などは時間見つけて別noteにまとめようと思います 。


展示会案内

2/25-28まで展示会行っています。

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【「ミラーワールドの実装」展 開催概要】
(無料/入退場自由)

日時:
・2020年2月25日(火) 12:00~18:00
・2020年2月26日(水) 12:00~18:00
・2020年2月27日(木) 12:00~18:00
・2020年2月28日(金) 12:00~17:00

会場:
デジタルハリウッド大学・駿河台キャンパス
メディアライブラリー/E17教室
東京都千代田区神田駿河台4-6 御茶ノ水ソラシティ アカデミア3F



最後に

今回の講義を受けてミラーワールドとはどうゆうものか、アイディアを考え、意味を持たせ、解像度を上げて実装をしく体験を通じて、デジタルクリエイティブの手法を体系的に学ぶことが出来ました。
やっぱりミラーワールド、アートについて考えるのは難しい、いつもと違う頭を使います。だけどこんな機会がないと深く考えないので有難い日々でした。

また仕事をしながらの制作はやはり大変で、今回チームを組んだ方達も仕事があるので、中々進捗が芳しくないときもありましたが、何とか最後、形にすることが出来て良かったです。

そして今回講義をしてくださったPARTYの講師陣の方々、一緒に作品を作り上げた浅田さん、高木さん、一緒に講義を受けたみなさん、学校関係者の方々、本当にありがとうございます。

個人的には2作品目なので1年に1回はこのような活動をして作品作っていきたいなと思います。全般的に大変でしたが良い経験になりました。
これがきっかけでTouchDesignerにハマりそうです。


最後まで読んで頂きありがとうございました。







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