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桜を見に行こう!

先月バスツアーに参加した時。
添乗員さんに「桜見物のツアーって、どうですか?」みたいな質問をした。
答えは、『桜見物ツアーほど(お客様に満足していただくのが)難しいものは無い』と。

たしかに、、、

桜見物って、ツアーで行くとハズした時の残念感は半端ないだろう。
今年だって、桜の開花は大幅に遅れた。
昨今の気まぐれな気候では、一年に一週間、しかも満開にコミットできるツアーなんて、それは桜の神様からのご褒美だ、、、。

今年も春がやってきた

今年の桜の見ごろ(広島県)は週末。
そんなニュースもちらほらする木曜日の午後、母がウキウキとやってきた。
「明日からお父さんと庄原の桜を見て温泉に入ってこようと思うんだけど、あんたらも土曜日から来ん?」と。
、、、へ?

昔からそうなのだ。
私の両親は海外も国内もよく旅行するのだが、思い立ったらひょいひょいと車で出掛けてしまう、実にお尻の軽い夫婦なのだ。
(免許返納した今でこそ、ひょいひょいはキビしいのだけれど。)
今回は久々にとびだした”高速バスで県北までの桜を見に行ってくるわぁ~”ひょいひょい。
、、、とはいえ、出来る事ならアッシーがほしいから、koma8達も誘っとく?的な(笑)

「はい、よろこんで!」(koma8とオット)

ということで。
突如決まった広島県北東部の桜の名所をめぐる旅、はじまりはじまり~。
(急に決めたわりには予想以上に満足度高い旅だった!)


一日目

国営備北丘陵公園

庄原市にある国営公園。
夏は花火、野外フェス、冬はイルミネーションなども楽しめる。
一年中なにかしらの花が咲いていて、今回はチューリップと桜、スイセン、だった。

咲いた、咲いた、チューリップの花が〜♪
公園内の外周
見渡す限りのスイセン

特に300種類のスイセンガーデンは今が見ごろだった。
300種類を前に、父と母が我が家のスイセンがどれなのかで揉めていた?のには笑えた。
庭のスイセン、毎日愛でているようでも案外じっくり見てないんだわ〜!

蓮照寺の枝垂れ桜

庄原市西城町の蓮照寺の境内にある、樹齢150年のこの枝垂れ桜。

1515年開基の古寺

桜の由来に、150年前に倉橋町(瀬戸内海の島)のお寺から移植された、とのこと。

トラックで運んでないよねぇ、、、
お疲れさまデス!!

「150年前に、苗木じゃあゆうても、どうやって運んだんかのう。」
温暖な島から雪深い県北にやってきた桜の過酷な運命と、しかしその地に見事に根を張り大桜に成長した年月に感心しきりの父だった。
(意外とロマンチック爺!笑)

話が脱線するが。
西城町と聞いて「あ、ヒバゴン!」と叫んだアナタ。
ツウですな。
(お若い方はご存じないでしょう。いや、逆に「ウケる~」なのかも。)
興味ある方は、「西城町 ヒバゴン」で検索してね。

上野公園

庄原市にある県内有数の夜桜スポット。
上野池を囲む600本のソメイヨシノ、「さくら名所100選」にも選ばれている。

余談ですが、池ではサップしてました!

提灯と露店がスタンバイ、ここはまさに夜桜なのね。
「夜にもう一回来ようよ。」と私。
「だれが(ホテルから)運転するん?」とオット。
、、、はい、すいません。

夕食にお酒をいただかない方は是非、夜桜をお楽しみください。

二日目

尾関山公園

三次市にある桜と紅葉の名所。
ここはどうやっても駐車場から遊歩道を10分くらい登らねばならない。
「お母さん、行ける?」
「行くわいね」
桜の中に時折見える山つつじの赤もアクセントが効いていて、しんどい上り坂も桜を愛でながら登った。
頂上まで登りきった80代父母。
(はい、お疲れさまでした~!)
私たちはその上の展望台へ。
桜と江の川、三次市を一望する、まさに春の眺め。

展望台では真横に桜が…


美波羅川の千本桜

最後に、三次市三和町を流れる美波羅(みはら)川沿いに約9kmにわたって続く千本の桜並木。

自然のままの、川と土手

ここの桜に関して。
実は数年前にみんなでここを通ることがあって。
その時父が「ここの桜並木を一度見たかったんじゃがのう」と言ったのを、私はなぜか覚えていて。
地域の人たちが桜並木にしようと川沿いに苗木を植林した、とのニュースが昔あったらしい。(30年ほど前の話)
以来、父はここを通る度に、桜が成長して並木になった姿を一度でいいから見てみたい、と思っていたのだと。

絵画のようでした

今回、ここの桜並木に行こうと言うと、父は予想以上に喜んでくれた。
念願の千本桜は今が満開。
ピンクの帯がどこまでも続いていて、本当に圧巻だった。

車の後部座席で饒舌に語る父。
ええもんを見してもろうた、えかった、えかった。
今日はホンマに花見日和じゃわい。

あとがき(父と母のしたい旅)

世の中が突然コロナ禍になった時、
自由な行動ができなくなった。
旅行に行けなくなった。
人に会えなくなった。
いつまでも続く制限された生活と、限りの見えてきた自分たちの将来に、父母のひょいひょいマインドに決意と信念がプラスされた(ような気がする)。

したいことはする。 
行きたい場所に行く。
会いたい人に会う。

・趣味の盆栽の苗木を香川まで買いに行きたい(父) ⇒達成
・北海道のラベンダー畑をもう一度みたい ⇒達成
・昔となりに住んでいたOさんに会いに高知市に行きたい(母) ⇒達成
・4世代13人で旅行したい ⇒達成
・もう一度東京見物したい
・東京ドームでカープ戦が観たい(できれば勝利したい!)

二人の健康寿命はあと何年あるのか?
(もうしばらくはありそうだけど)
急に桜を見に行くと言い出した父母。
ばっちり満開、また一つミッションクリアだ。

さて、次は何をする?
急げ、急げ!
悔いない人生を。
みんながいつでも付き合うよ。
(スポンサーはお願いしますね!)


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