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久しぶりに観たら、改めて良い!と思った

声優さんの訃報を聞いたから、という訳ではなく、たまたまTVが点いていたからなんだけど。
でも久しぶりに観てみようと思ったのは、その事があったからで。
観ると「やっぱり凄いわ!」と改めて思ったアニメ。

今日は、『ちびまる子ちゃん』に想いをよせて。



まるちゃんとお姉ちゃん

『ちびまる子ちゃん』の主人公さくらももこ、通称まるちゃんは1965年生まれ。
私より2歳年上のほぼ同年代です。

アニメの放送開始は1990年。
当時の私は23歳、社会人1年生だった。
もうこの手のアニメを観るような歳ではなかったけれど、私達世代が小学生だった頃のお話で、懐かしかったのかな。

「あ~また明日から仕事かあ、、、」とため息も出るような日曜日の夕方。
一家団欒?の日曜日の夕方、、、。
そんな感じの私がつい観てしまっていた『ちびまる子ちゃん』笑

『ちびまる子ちゃん』は色々なお話がありました。
まるちゃんとたまちゃんの友情話、クラスメートとの学校生活の話。
そんな主人公まるちゃんのお話は、まさに私でした。
さくら家の日常では、姉妹の部屋でまるちゃんがお姉ちゃんに頼みごとをしたり、お母さんにお姉ちゃんが我慢させられたりする話。
そんなお話の時は、実際に4歳下の妹がいる私が自分を投影するのは、まるちゃんのお姉ちゃんでした。

家族で観る『ちびまる子ちゃん』は、懐かしさと共感と、なによりまるちゃんとクラスメートの醸し出す空気感が優しい。
”あるある”エピソードが楽しくて。
お姉ちゃんの理不尽な扱いに、母に「これよ、こういうことよ!」と昔のことを蒸しかえす私!笑
まさに「平成のサザエさん」といわれるに値するアニメでした。

私はまるちゃんになったり、お姉ちゃんになったりして。

「さあ、明日からまたがんばろ!」

そんな風に『ちびまる子ちゃん』を観ていた30年前の日曜日でした。

昨日観たまるちゃん、私は?

時は流れて、私は56歳!笑
何年かぶりに観た昨日の『ちびまる子ちゃん』の話は、、、

4月4日のおばあちゃんの誕生日が近づくある日。
お小遣いをねだりに来るまる子におじいちゃん(友蔵)は「おばあちゃんの誕生日だから?」とお期待するが、
まる子はそんなことは全く考えてなくて、もらったお小遣いで駄菓子屋へ。
いよいよ明日のおばあちゃんの誕生日。
プレゼントに巾着を手作りしているお姉ちゃん、それを見てまる子はやっとおばあちゃんの誕生日を思い出す、、、

この話に、私はオットに、
「Hちゃん(孫)は大きくなっても、私にプレゼントはくれんし、誕生日なんて覚えないよねぇ(笑)」と。

それで気がついたのです。
アレ?
私はダレ目線で観てたんだ?

すっかりおばあちゃんの誕生日を忘れてしまったまるちゃんは、孫のHちゃん(1歳10ヶ月)。
私はまる子のおばあちゃん目線だったのです。

まるちゃんのお母さんを通り越して、
私はこのお着物を着たおばあちゃんの気持ちだ、、、。

そう気づいた自分に苦笑し、「うわ〜!私、歳取ったんだ!」と、ビックリしたのでした。


全世代が楽しいアニメ

たぶん娘達が『ちびまる子ちゃん』を観ていた頃の私は、まるちゃんのお母さん気分で観ていたのかもしれません。
でも、当時そんな事を考えながら観ていませんから、私は昨日急におばあちゃんになったんですね(笑)

『ちびまる子ちゃん』。
改めて凄いアニメ作品ですね。
少し前に流行った『鬼滅の刃』さえ観ていない私なので、他のアニメについて語るものを持っていないのですが、『ちびまる子ちゃん』凄いなぁ〜、と。
30年経っても、主人公からお姉ちゃん、お母さん、おばあちゃん、色々な登場人物に自分を投影することができるアニメ。

作者が亡くなっても、声優さんが交代しようとも、作品の魅力は変わらない、色褪せない。
改めてステキな作品だと思いました。


末筆になりましたが、
TARAKOさんの御冥福をお祈り申し上げ、
次のまるちゃんにまた想いを乗せたいと思います。



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