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まるごとデジタルキャンプin塩尻に参加しました

狛江市未来戦略室(こまえのデザイン. )の田代です。

今回のnoteでは、狛江市も参画している「一般社団法人まるごとデジタル」主催の研修会のため、未来戦略室職員1名が長野県塩尻市に行ってきましたので、その模様をレポートします。


一般社団法人まるごとデジタルとは

一般社団法人まるごとデジタルは、人が主体の豊かなデジタル社会の実現を目指して、全国の自治体とともにデジタルデバイドの解消やDX推進に取り組むことを目的としています。
狛江市は令和6年1月からこちらの団体の自治体会員として加入しています。

狛江市がこの団体の活動を知るきっかけになったのは、令和5年12月に行った高知県日高村への「村まるごとデジタル化事業」の視察でした。
日高村では、持続可能な行政を目指して、スマホの地域生活のインフラ化を推進するため、高齢者のスマホ普及率向上事業を展開しています。

高知県日高村への視察は日記こちら↓

まるごとデジタルキャンプとは

一般社団法人まるごとデジタルの主催で、デジタルデバイド解消に向けた活動の第一歩となる、初めての自治体・企業合同勉強会「まるごとデジタル スタディキャンプ in塩尻~出会って、学んで、動き出す~」が塩尻市DXセンター「core塩尻」にて開催されました。

自治体会員からは、和歌山県白浜町、兵庫県たつの市、長野県塩尻市、島根県吉賀町、鹿児島県志布志市、鹿児島県いちき串木野市、長野県飯綱町、高知県日高村、鹿児島県大崎町、長野県、長野県中川村、狛江市が参加して、自治体間におけるDXの推進のための勉強会がスタートしました。

塩尻市のDXの取組み

まずは今回の会場市である塩尻市からDXや地域振興についての取組みの紹介がありました。
塩尻市が設立した一般財団法人塩尻市振興公社は、2009年の設立以来、中心市街地ショッピングセンターの運営管理、塩尻インキュベーションプラザを拠点とした市内製造業やICT関連企業への支援、時短就労者を対象とした自営型テレワーク推進事業「KADO」による多様な働き方の推進、シビックイノベーション拠点「スナバ」による地域課題の解決や起業支援に取り組むなど、塩尻市の持続的発展に寄与しており、その功績は全国の自治体からも注目を集めています。

凄いぞ!DXセンター「core塩尻」

そのような塩尻市振興公社の新たな事業として事業として手掛けたのが、令和5年6月にオープンした塩尻市DXセンター「core塩尻」です。ここがほんとに凄かった。

「core塩尻」は革新的な都市機能の創出をもたらす、塩尻市の地域DXの拠点として位置づけられて、今後の塩尻市の核として、そして日本のDX震源地として最先端の技術を活用し、まちに変革を起こし続ける場所となることを目指しているとのことです。

core塩尻の所在地は塩尻市の中心部にある大型ショッピングセンタービルの2階フロアにあり、ビル内の駐車場やスーパー、ドラッグストア、本屋にも行きやすく、非常に利便性が良い場所にありました。

core塩尻の施設内は無料エリアと有料エリアに分けられており、無料エリアの中央には誰でも使える自習・ワークスペースが設けられて、昼間はパソコンを持ち込んで仕事をする人、夕方は地元の高校生などが勉強する姿が見られました。

さらに無料エリアの中にはeスポーツブースがあり、そこには最新鋭の機材が配備され、存分にeスポーツに集中できる環境が整っていました。
eスポーツは地元の若者だけでなく、高齢者のフレイル予防にも効果があるとされ、地域住民にも好評なのだとか。

そして、ここからは有料のパートナー会員エリア。

パートナー会員エリア内は落ち着いた大人の雰囲気。ワインレッドの絨毯のカラーは塩尻市の特産であるぶとうのワインをモチーフにいているそうです。

椅子や机などのオフィス家具や家電、植栽など、ディテールにもこだわりが込められているとのこと。

某有名家電メーカーの電子レンジやトースターも完備。

参加企業・自治体との情報交換

core塩尻の紹介に続いて、参加する企業紹介コーナーや自治体からイチオシ事業の紹介コーナーでは、各団体から熱意とユーモアに溢れるプレゼンがありました。
今回初めて企画された「まるごとデジタルキャンプ」は、学びと出会いがたくさん生まれる企画が盛りだくさんで用意され、充実した勉強会となりました。

視察後記

塩尻市では期間限定で公道での自動運転バスの実証運行が行われていました。

この運行においても塩尻市振興公社のこれまでノウハウが事業に生かされているとのこと。自動運転技術の開発と運行実施にあたっては、産学官連携の巨大コンソーシアムが組まれるなど、日本の最先端技術がここ塩尻に結集しています。こういった塩尻市振興公社の事業成功もあり、塩尻市には企業・自治体から視察が相次ぎ、いま全国的に注目を集めています。

塩尻市の先見の明とチャレンジ精神が現在の事業展開にも確実に結びついていることを目の当たりにし、自治体業務の枠を超えた起業志向の観点から非常に学びの多い視察となりました。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます。よろしければ、「スキ」や「コメント」をいただけると嬉しいです!
※このnoteは、狛江市未来戦略室のスタッフ4名が交代で執筆しています。それぞれの文章のスタイルもあわせてお楽しみください。

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