「SASUKE」の海外人気

 TVの人気番組「SASUKE」が海外でも人気になっているという話が気になった。
 他の参加者の失敗を願うのではなく、一緒に成功を喜び合う(日本的?)姿が新鮮に映ったようだ。

 誰か1人が優勝するのではなく、全員が一番になる可能性があるというルール。これは「勝つ(1位になる)」ことを目的とするスポーツ競技より「合格」を目指す資格試験に近いので、失敗しても自己責任と納得できる。だから個人戦にもかかわらず、「ライバル」ではなく「仲間」になり得るし、皆で喜ぶことも不自然では無い。

 単に“他者をリスペクトする姿”が新鮮に見えただけでなく、それが本来のスポーツ精神でもあり、本来の人間社会に備わるべき精神だったことに気がついたから、海外でも人気になったのではないだろうか。忘れていた何かを思い出させてくれたような。

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