見出し画像

聖地巡礼 「君の名は」 須賀神社

四ツ谷駅から歩くこと15分。職質を受けそうなほど閑静な住宅街。教会や二葉亭四迷の邸宅跡がある。通りかかる住人の視線がイタイ。良いオトナが昼間に住宅街をキョロキョロしながら歩いていると怪しさしかないのだ。これからは場違い感を和らげるためウーバーイーツのカバンと自転車で偽装すべきかと思案する。曲がりくねった道を進むと長い石段が突如現れる。長編アニメ映画「君の名は」の舞台となった須賀神社。ラストシーンで主人公とヒロインが試練を乗り越えて再会する場所だ。

画像1

昭和の「君の名は」の舞台といえば数寄屋橋であったが、令和における「君の名は」の舞台は断然須賀神社である。
急な石段は三葉と瀧だけでなくコロナ肥りとお正月肥りに苦しむ筆者にも試練である。息を切らして石段を登ると本殿に辿り着く。
この須賀神社は四ツ谷の総鎮守で300年余の歴史がある。須佐之男命と稲荷大神を祀っている。「すがすがしい」から須賀神社。実に覚えやすい。境内にはメガネ娘がちらほら。境内には「おそ松さん」から「鬼滅の無限列車」まで作品の成功を祈願する絵馬が鈴なりだ。どの絵馬もレベルが高い。

画像2

本殿を覗くと三十六歌仙の絵が飾られている。天井絵も大変見事であるという。須佐之男命はヤマタノオロチの退治など体育会系の神である一方で和歌の神でもあるそうだ。現代なら喧嘩に強いヘッズという趣。狛犬たちもおらついている。

画像3

画像4

須賀神社の付近には「忍者ハットリくん」でお馴染みのカリスマ忍者、服部半蔵が眠る「西念寺」もある。服部半蔵は槍の名手で、家康から拝領した槍がロンギヌスの槍よろしく今も西念寺に封印されている。その封印を解くのは誰であろうか…犬連れのおばちゃんの視線が厳しいのでそろそろ撤退。石段を登った疲れは、わかばの鯛焼きで癒しましょう。近頃運動不足解消のために都内を歩いているのに、かえって太ってきたような気が…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?