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居場所をつくる仕事

ここ最近、プロデュースしているグループからメンバーが脱退したり、人の変化を見たり、改めて〝居場所〟について考えてみたいなって思う。

「丸本くんの仕事はつまり、居場所を作ってあげることだよね」

これは出版社を離れ、SNSの人気者たちと一緒にWEGOのPRをしたり、レキシントンというSNS世代の芸能事務所を作っている最中に、雑誌編集時代の友人に言われた言葉。

今では世の中的に肩書きを複数持つことが当たり前とされているんだけど、当時(といっても3~4年前)は、肩書きがなければともすれば胡散臭い人と思われる時代。この頃僕は音楽グループを仕掛けたり、(名前は別名義で実はやってる)作詞を提供したり、所属タレントのアパレル事業を進めたり、アパレルPRをしたり、ジェンダーレス男子というカルチャーを広めるために書籍を出したり。

人から見れば胡散臭い、そんな僕を友人はそう評してまとめてくれた。

身動きがとり辛かった出版社時代の反動もあり、またSNSの誕生で僕は次から次へと新しいことに挑戦してたんだけど、突き詰めて考えると僕は自分の周りに集まってきている人たちの〝居場所〟を作ってたんだなと実感した。

それはSNSによって芸能人と一般人という境目がなくなり、バズれば誰でも有名人になれる時代に生まれた人たちの居場所。

ジェンダーレス男子に関してもそう。

「男は男らしく、女は女らしく。そんなことよりも自分らしくいたい」とトークショーでこんどうようぢが語ったジェンダーレス男子の本質。

男なのに化粧をする、きれいでありたいから、スキンケアも女性並みにこだわる。そんな人たちが異常なのではなく、そんな価値観もありだよねって思えるような世界を作るのが、ジェンダーレス男子で僕が一番やりたかったことだと思う。

最近、ビジネスでもよく言われるコミュニティーというワードは、居場所をビジネスの観点で作り変えた言葉だと思う。逆にいうと居場所はコミュニティーを文学の観点で作り変えたもの。

これから僕がどんな仕事をしていくかはわからないけど、誰かの居場所をつくるっていうキーワードだけは忘れないように、心に留めておきたい。

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