SNS世代の変化

ここ最近、SNS世代について思うことがあって。

と、いうのも僕がこの仕事を始めた時にSNSの主流だったのがアメブロ。僕らの周りだと鈴木勤とかが強かったかなぁ。

僕はその頃雑誌編集者でモデルの人気って測ることはできなかったし、写りの良さや、フォトジェニックみたいなそんな曖昧な言葉で測ってた。読者からのアンケートなんて、雑誌にわざわざ投書してくるなんてよっぽどマニアックだろうから正直見てなかった笑。

そこへ来てアメブロのPVという、リアルな数字の時代がやって来た。

編集者は正直焦ったよね。マーケティングって言葉が、クリエイターだと勝手に自己分析してた編集者のもとにまで届く。

まずはそこを受け入れられるかどうかで、この先も生きていける雑誌編集者かどうかが問われる時代になった。

僕はというと、ちょうどその頃関わっていた雑誌が休刊になって、ウェブに移行する。マーケティングせざるを得なくなる。ウェブってPVが出るしそこが基準なところがあるから、マーケッターにならざるを得ない。

まあそこで試行錯誤の毎日を経て、出版社を辞めてアパレルブランドWEGOのPRをやることになるわけなんだけど、入ったときには時代が変わってた。

twitterの時代になってた。

twitterに自撮りを載せて呟くことで人気者が生まれてた。

僕の周りでいうと、こんどうようぢ、大倉士門、藤田富の3人組、通称よぢとむもん。そしてその3人に代表されるチーム読モBG。

このあたりまでがtwitterをうまく使える人がどんどん知名度を上げてきた。僕がプロデュースするXOXはそれのアーティスト部門だと思う。

そこから2年くらいかなぁ。僕はSNSから生まれる人気者よりも、テレビなんかの一般メディアから生まれる有名人に、身近なひとたちをリンクさせようとした。

テレビにはそれなりに出れるようになった。
ゴールデンタイムの番組に出たりもした。
twitterのフォロワーも増えた。
テレビの力もあいまって、藤田ニコルやりゅうちぇるのような時代の寵児も出てきた。
僕の周りの人たちも街を歩けば、いろんな人が有名人として扱ってくれるようになった。

そして今回のオーディション。
薄々は勘付いてた。
今までのやり方ではダメだって。
時代は変わったって。

何がどう変わったって具体的にいうと、(今回のオーディション募集した)FLASH自体がtwitterで伸びてきた団体だったんだけど、これからはそうじゃないところで知名度を上げないと有名になれない。

そしてそのメディアとは動画メディアだってこと。

ほりえりく(読モ→YOUTUBER)はとっくに気づいてたから、彼は自分が所属するチームさんこいちをそっちの方面にリニューアルした。そしたら思ったよりも早く再ブレイクした。

僕の中でもある種の法則が見えてきた中での、今回のFLASH TOKYOオーディション。

新世代の人達はtwitterだけやってる人の伸びなさと、新しく伸びてる人達を分析して動画の人達が増えるのかなぁって期待してた。でも動画をつくってる人達はほとんどいなかった。ほとんどが先人達の真似をしたtwitterの中でのPR活動だった。

YouTuberの事務所には、そういう優秀なマーケッターな人達がいっぱい受けに行ってるのかもしれない。もしくはユーザーとしてYouTubeが好きでたまたまそうなれたのかもしれない。twitter世代のレキシントンファンの人達が、ユーザーとしてtwitterが好きだからtwitterが最高峰だと思ってPRをしてるように。

まあこの長い文字だけのブログで何がいいたいかというと、SNSは僕らが思ってるよりもすごいスピードで変化していってるし、僕らの変化よりも早く世の中のスピードが進んでいってるってこと。

で、到達するのは、結局、いま何をすればPV、もしくはフォロワーが増えるかってこと。SNS世代がそれ以前よりもすぐれてる能力ってそこを嗅ぎ分ける能力じゃないかなって思う。

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