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推すこと推されること

ここ数年!?なのかわかんないけど、推すということが自分の周りでも頻繁というか、もはや当たり前のことのように言われ出した。自分が推しという文化があることを知ったのは、確か宇佐見りんさんの『推し、燃ゆ』を読んだくらいだった気がする。

まだその頃は僕は前の会社で働いていて、アイドル事業をやっていたけどそこまで熱心にかかわっていたわけではなかったし、今となってみたらそれは推しだったんだろうけど僕がメインで関わっていた読モという存在はどっちかというと、憧れやタレント的な存在だと思っていた。そして時代は流れ、ひょんなことから自分でアイドルプロデュースをすることになって現場に行くようになり、目の前で推す人と推される人の関係を見るようになった。

いつかこの推し文化をテーマに楽曲を、そしてライブを作りたいなって思ってから注意深くそのシーンを観察⁉というか勉強⁉するようになった。というのも、僕は正直“推す”という感覚がわからないから。誰かのためにっていうキーワードが推すということなら僕にもわかる。マネージャーという仕事はタレントにために働いている人が多い。給料とかもちろんいろいろ理由はあるけど、メインは誰かのために働いている。でも推すとはちょっと違う気がする。当初は距離感の問題かなって思ったり、責任の有無かなと思ったり、いろいろ想像はめぐらせたけど、どれもシックリこない。だから最初はありのままに自分が推すとはこういうことなのかな?と思ったことを書いた。

Layn『偶像崇拝』

てっててれててーキラキラン
てっててれててー照らしてね

毎日配信 君の顔が見れる至福の時間 
僕にとっての避難所みたいなものだね
君にも生活があるなんて微塵も感じさせない技術
見返りなんていらない なんてウソ?ホント? 
完全無欠のスーパーアイドル

踊れ 偶像とともに 今宵は深夜まで輝いてくれるの?
依存しすぎないようにって 距離感バグるね 
踊れ 偶像崇拝している 君がいるから救われる
依存しちゃったらごめんね たまに苦しくなるよ 君は僕のアイドル

てっててれててーキラキラン
てっててれててー照らしてね

君は僕の写し鏡 君の瞳に映る僕はどんな顔してるんだろう?
君からの光が僕に反射して 毎日を照らしてくれる
運命ってこんなふうに いきなり訪れる
ガチ恋禁止のスーパーアイドル

踊れ 偶像とともに いつまでもこの瞬間が続くかな?
依存しすぎないようにって 自己嫌悪あるよ 
踊れ 偶像崇拝しちゃってる 君なしじゃ生きていけない
依存なんてもんじゃないのかも 深呼吸してみる 君は僕のアイドル

言いたいことがあるんだよ やっぱりお前はかわいいよ
すきすき大好きやっぱ好き やっと見つけたお姫様
俺が生まれてきた理由 それはお前に出会うため
俺と一緒に人生歩もう 世界で一番愛してる
あーいーしーてーるー

偶像とともに 今はこの瞬間が最高なんだ
依存でもなんでもいいよ 君が輝くなら
踊れ 青春群像ってやつでしょ ここが僕の居場所なんだ
依存を超えて過去を超えて 精一杯叫ぶよ 君は僕の人生

てっててれててーキラキラン
てっててれててー照らしてね

Layn『偶像崇拝』

そして推されるほうの視点も、僕はそっち側の人たちとお仕事してる距離感なので注意深く観察した。それでできた夏曲。

Layn『夏の声が聞こえる』

なんにもなかった私 平坦な道を歩いていた
何者でもなかったよ 君が背中を押してくれたんだ

にまにまにま笑顔で せかせかせか世界に
気づけばまるで夢の中
もうもうもどれないよ ぎらぎら灼熱の熱い
ほら 夏の声が聞こえる

キラキラ光る太陽が君へ注いでいく 
そう ひらひら舞い降りる2人の居場所で
ありきたりでごめんね 返しきれない「ありがとう」
傷つくことが怖くて 君の目 見れなかった
夏の魔法で気がつけば君と2人っきり
まるで映画で観たような秘密のワンシーン
残りの人生 何もいらないから 
お願い神様 私を今 照らしてて

ゲッチュゲッチュ 君との想い出作ろう
いつも目と目が合う瞬間 生きてる実感

私はあの空に浮かぶ月 君は優しく微笑む太陽
小指に潜ませたおまじない 「この瞬間がずっと続きますように」

てるてるてっててるぼうず 雨雨雨降らないで
2人は 夏の魔物にさらわれていく

過去の私にあっかんべー
未来の君にあっかんべー
時計の針が進まなければいいのにねって 不安になるよ
夏の魔法が解けても 私を離さないで
そう ひらひら舞い降りる2人の居場所で
ありきたりでごめんね 返しきれない「ありがとう」
傷つくことが怖くて 君の目 見れなかった
夏の魔法で気がつけば君と2人っきり
まるで映画で観たような秘密のワンシーン
残りの人生 何もいらないから 
お願い神様 私を今 照らしてて

ゲッチュゲッチュ 君との想い出作ろう
いつも目と目が合う瞬間 生きてる実感

Layn『夏の声が聞こえる』

このくらいの時期から(夏の終わり)推すほうと推されるほうの関係がなんとなく見えてきた気がした。ものすごく歪に、そして決して美しいだけじゃない共依存にも似た関係。

Layn『月と太陽』

「照らすものと照らされるもの」謎解きみたいだね
僕らは寄り添い合う誰かを探している
「好き」っていったいなんだろう?
君を想えば想うほど 弱くなってる自分に嫌気さすけど

大きな声で 僕はここにいるって もがいてたあの頃
そうか 君に見つけてもらいたかったんだね

チェキフィルムのように いつかは色褪せちゃう恋
月と太陽のように 欠けられない人
君と(wow)僕と(wow)どっちが月で太陽?

未来はいつも道のない道を選んだり 
ワクワクに身を任せて生きているから
君が必要なんだ 一人じゃ立てないなんて 
病んでたフリしてみたり ほんとにダメになったり繰り返し

チェキフィルムのように 形に残ればいいね
君なしじゃ生きられない自分が嫌い
君は(wow) ずっと(wow) 僕を照らす太陽

依存してる? 依存させてる?
寄り添ってる? 寄り添わせてる?
きっと美しい恋なんてありえなくて
ありのままで

毎日会いたくて 君の笑顔が大好きで
いつか僕らがここに生きていた証

チェキフィルムのように いつかは色褪せちゃう恋
月と太陽のように 欠けられない人
君と(wow)僕と(wow)二人は月と太陽

Layn『月と太陽』

でもなんか、この曲が最終的な答えになるにはまだシックリきてないというかなんというか。2月のワンマンライブが3年近く一緒にやってきた現Layn5人での最後のコンセプトライブ。それまでに答えが見つかるかどうか。

年末バタバタしすぎて、会社のことやらなんやらでゆっくりする時間がなかったから、今日はようやく午前中をゴロゴロして過ごせた。今日もひとつずっと先頭を走り続けたグループが終わる。この瞬間を永遠にするために、毎日覚悟を持って生きなきゃなぁ。

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