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恨むべきもの


食べ物の怨みは100代祟るんや💢


私は数年前まで月に一度、自分を見つめ直し、心を清らかにし、人を許す事を学ぶ…というような場に参加していた。

そこでの晩御飯はみんなで分け合う。なのでめちゃくちゃ大きな大皿にとんでもなく沢山のおかずがドーーーンと並べられているのである。

そんなある日、う巻きが出た。
前回の時はおかずもだいぶ余ったので、もう少し欲しかったら後で頂こうと思った。

それがいけなかった。

う巻きの皿が回ってきた時にはもう空っぽだった。
びっくりしてテーブルの人たちを見る。

Σ(゚Д゚)!!!!!!!!!

なんということだろう!
う巻きの大皿ごとを自分の皿に移し替えた男がいたのだ。

私はその神聖なる場で、怒り、恨み、そこで呪いの言葉を心で唱えた。
どうせなら(あわよくば)私の小皿のきゅうり🥒を食べればいいのに…とも思っていた。

そして夜の一人の心を清らかにし鎮める勉強時間に、う巻き男をサツ力゛イする方法を考えノートに書き留めていた。
心は鎮まるどころか怒りに燃えていた🔥
清らかになるどころか穢れていく一方だった。
だが、それでも構わなかった。
その日の外は大雪🌨
山奥だし帰れないかもしれないと来た時は不安だったが、夜の時点での私にはすべてが好都合であった。
神が私に味方している!
そう思った。

う巻きを食べれなかった事が怨めしい!!!
絶対に(話の中で)サツ力゛イしてやるヽ(`Д´)ノプンプン
クローズド・サークル書いてやる!!!!!ヽ(`Д´)ノプンプン
っと話を考えていた💢
う巻き男を(小説で)怯えさせ、(小説で)腹ペコにし、(小説で)きゅうり🥒攻めにし、(小説で)サツ力゛イしてやる!!!
探偵?私だよ!
犯人?私だよ!
もう、う巻きの恨みで頭がいっぱいだった。
そして私は男をう巻きと名付けた。
私はう巻きに他の食べ物もほとんど取られ腹ペコであった。
ぐぬぬ…う巻き…絶対に許さぬ…💢💢💢

その時の私の頭は腹ペコすぎて正常ではなかったのだ。
否っっ!!!
正常やわいっ!!!ヽ(`Д´)ノプンプン

そこは勉強会の場でもあるのに、私はふとすれば凶器を探し、毒なるものはないかとキョロキョロし、暖炉の薪投げつけたろかと考え、う巻きを見かければ眼力でサツ力゛イしようとした。
しかしう巻きを仕留める事は出来なかった…。

その後も私はう巻きには食べ物を奪われ、腹ペコで目は疲れ精神もズタズタになり家に帰ってきた🌚
帰ってからはう巻きへの恨みごとを家族に嘆き訴え「う巻き殺人事件」なる小説を書くと意気込んでいた。

あれから数年…恨みは忘れてないが、話は出来上がっていない。

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