観光に必要なのは、デザインの力。

大変、お待たせしました。
GoToトラベル事務局の公式サイトが、
本日やっと開設されました…!

▼旅行者向けサイト


▼事業者向けサイト


旅行者用サイトは、夏らしい〜仕様。
サイトURLを早速Twitterでシェアしましたら
「季節によって変わるのかな?」なんてツイートも。あ、そのアイデアおもしろいかも!、担当に伝えようと思いました。秋には紅葉、冬には雪とか、ね。できたら、いろんな地域の画像がたくさん見られると旅したくなるかも。

地域によって繁忙期が異なりますし、この事業自体は、予算が続く限り年度末まで実施していくことになりますので、ぜひ季節や地域を変えて何度も何度も(回数制限はありません!)旅を安全に楽しんで貰えたら嬉しいなと思います。

なお、事業については、観光庁の特設ページも残しつつ、以降はこちらの公式サイトでにて情報を更新し、提供していきますので、よろしくお願いします。



あぁ、霞ヶ関文学。

じつは、これまで、キャンペーンの概要などは
観光庁ホームページ内にある特設ページからコツコツと情報発信をしてきました。

それがこちら。

難解な霞ヶ関文学。。
独特な言い回しや、イラストや図解の少なさ。
単調な色味と構造。
読み込んでも読み込んでも、伝わりづらい。
自覚してます、いつも。


かつ、今回はほぼ毎日のように運用やFAQが更新されているので、情報を取りに来てくださっていた方は本当に大変だったかと思います。

なので、新しくできた公式サイトを見て、
あらためてデザインや構造設計って、
とても大事だなと思ったのでした。

それは、単に見た目の美しさ、という意味だけでなく(勿論、ビジュアルもすごく大事だと思う)、いかに伝えられるか、見る人の理解度をあげられるかという意味においてのデザイン。


そうなんです、今回は内容的には、何か新しいものが掲載されたり、更新されたりした訳ではないのですが、見やすさ、分かりやすさ、そこからの理解度はだいぶ違うだろうなと感じています。

この事業に込めたコンセプトや狙い、目的、意義。そういったものを言葉や文章だけでなく、
構造設計上、デザイン…、柔らかさ、温かさ、
目に見えない政策の性質を、それらで目一杯表現して伝える。そういうことが、とくに国の政策ではもっともっと追究していくべきだなと感じました。


観光に、圧倒的に足りないもの。

今回の、このGoToによる一連のやり取りの中で、
まさに「伝えるデザイン」について、すごく考えさせられました。端的に言うと、
観光の現場や観光政策には、デザインの力が圧倒的に足りていない、ということ。

もっと言うと、デザイナー、クリエイター、
エンジニア、デジマケ人材、そういう人がいない、入りづらい産業構造にあるのでは?
と思ったのです。

霞ヶ関は、ほぼそういう人材は皆無。
ほかの省庁は分かりませんが、少なくともうちにはいないです。いたら、今回の設計もお願いするべき。

本当は、使いやすい、わかりやすい、
政策効果を最大化させるための構造設計や
今回みたいな制度・運用設計には、
そういったプロの人材が必要だと思うのです。

制度設計。私は結構好きで、一粒で三度、四度美味しいみたいなものとか、ほかの課題解決の糸口と繋げたりとか、新しい課題を浮き彫りにするようものとか、そういうふうにフックをつくりながら考えるのが、すごく楽しくてぞくぞくします。

ただ、デザインや、もっと理解を深めるための技術がないので、ひたすら情熱のプレゼンになってしまいます。もっと伝わる書き方や設計にすれば、そこに労力かけなくてもよくなるし、やっぱりそういう力が外から欲しいなと思う訳です。


そういう方をいきなり採用するのは難しくとも、霞ヶ関なら事業単位から関わって貰うことはできるかなと考えました。
例えば、観光関連の事業の仕様書に条件として、そういう方を必ず組み込むことを明記するとか。


少しずつでも、関わっていただく機会をつくることで、観光の現場で起きていること、課題、おもしろみ(業種にもよりますが、かなり独特で特徴的な業界だから、きっとそういった方々の琴線に触れるものがあるとおもっています)を、知っていただくのが大事かも知れないなと思いました。

その大前提として、自分たちの産業構造やビジネスモデルをきちんと知ること。分解して、再定義してみること。まずはそこから。

同時にそういう多様な方々に、もっともっと観光現場に入ってきて貰えるよう企んで、いつかかたちにしたいと思います。