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コロナで帰国できない時はー台湾旅行ー

コロナも落ち着いてきた頃ではありますが、23年3月4日時点、
海外旅行から日本へ帰国のためにはワクチン3回接種の記録証明あるいは、政府指定の入国72時間以内のPCRの陰性結果が必要です。

先に言っておくと、海外旅行に行くなら現時点ではワクチン3回接種することを強くオススメします!!
「まあ大丈夫。陰性っしょ」と思っている方、海外で陽性になるととっても面倒です・・・もし、バケーションをうっかり取りたい人は海外での陽性はいい機会かもしれません。笑

仮にバケーションを取りたい人でも日本に帰りたくなることもあるかと思うので、ワクチン3回未接種にて海外で陽性になってしまった場合の対応についてまとめたいと思います。
筆者は台湾旅行での経験をまとめますが、他諸外国でもあらかた一緒かと思いますので、誰かの参考になれば幸いです。

<前提:台湾旅行から普通に帰る方法>

■手順

  1. ワクチン3回接種証明あるいは政府指定FMTの入国72時間以内のPCRの陰性結果を用意

  1. Visit Japanで事前の帰国準備

  2. 日本に向けて出国・入国時に政府指定の入国72時間以内のPCRの陰性結果を提示

■PCRを受けたい場合

  1. 受けるタイミング

    • 入国72時間以内のPCRは帰国日(入国日時)の72時間前の期限ギリギリに受けることをオススメします。

    • もし陽性になった場合には諸手続きが必要になるので、早く帰りたければ1日でも隔離期間が早く終わるよう早めに受けた方が良いと思います。

  2. 受ける場所については日本台湾交流会のページから確認ができます。
    場所によって受付時間や結果が出るまでの時間も違うので要確認です。

※オススメクリニック/病院
麗宝医事検験所
 └ 比較的リーズナブル
 └ 日本語で予約可能
 └ 病院ではないので、陽性が出た時は自分で病院などへの手筈を整える必要がある 

<現地で陽性になった時は>

■手順

  1. 日本台湾交流会に連絡をして、隔離場所などについて指示を仰ぐ。(友人など隔離場所がある場合は不要)

  2. 病院ならびに、CDC(衛生福利部疾病菅制署)に連絡し、正確な隔離期間を把握する

  3. 保険会社、保険付きのクレジットカードを持っている場合はクレジットカード会社に連絡をし、保険の適用範囲や今後の対応について確認する

  4. 航空会社にコロナ陽性であることの連絡とフライトのキャンセルあるいは変更手続きを行う

  5. 隔離期間明けにPCRを受ける(陰性であればそのまま帰国)

  6. 陽性の場合で帰国を急ぐ場合、日本台湾交流会の領事室に連絡して領事レターの手続きを踏む。
    ※領事レターの発行には以下4点が必要です(PDFでも写真でも可)

    •  台湾での1回目の陽性証明と隔離期間明け後の2回目の陽性証明

    • 感染リスクや症状がないことを証明する医師からの回復証明書

    • パスポートのコピー

    • フライト情報/チケット

■体験者コメント

イレギュラーな状態を母国語以外で説明するのは結構難易度が高かったので、自分の状態や経緯を説明するテンプレを英語と中国語で作成すると良いと思います。翻訳を使ってもいいと思うので、とにかく自分の状況を正しく伝えると的確な対処ができると思います。

■QA

Q1PCRの値段は?
A1:場所にもよりますが、3500ー4500ドルくらい。

Q2PCRの支払い方法は?
A2:現金やクレジットカード、Apple Payなどが使えるところもありますが、現金しか使えないところもあります。

Q3:現地で陽性になった場合、最短で何日で帰れるか。
A3:最短でも6、7日はかかると思っておくと良いと思います。
(強行スケジュールを組んで運が良ければ6日で済むかもしれませんが、ラッキーは信じない方がいいかも)
 ・検査日を0日目として、5日間の隔離が必ず必要です。
 ・隔離期間後、再度PCR検査を実施し、陰性であればそのまま帰国ができます。
 ・陽性で帰国を急ぐ場合は領事レターで帰国が出来ます。

Q4:領事レターの発行にかかる時間は?
A4:早かれば当日中、翌日には発行されます。

Q5:領事室の対応時間は?
A5:受付時間:9:00~11:30、13:30~17:00です。領事レター発行のための資料提出は16時までです。

Q5:どこに隔離されるのか
A5:指定のホテルなどに隔離されます。知り合いなどがいれば家でも可能です。

Q6:台湾でのコロナの温度感は?
A6:そんなに高くはなかったです。症状もなく感染リスクがなく、病院にいなければ観光も可能でした。

Q7:手続き関連で気を付けることは?
A7:祝日や日曜日は大体主要期間はお休みなので注意です

■各種連絡先

日本台湾交流会
領事TEL:+886-2-2713-8000 (2111, 2112)
FAX:+886-2-2713-0975
E-MAIL: ryoji-k1@tp.koryu.or.jp
受付時間:9:00~11:30、13:30~17:00

CDC
電話:02-2395-9825

■筆者が困った時に分からなかった、伝えられなかった表現


・領事レター:Letter of the Japan-Taiwan Exchange Association Taipei Office in Taiwan
・感染リスクはありません:I have no risk of infection
・医療機関からの回復証明書(診断書、様式自由、中文・英文・日文いずれも可)
醫療院所開立的康復證明(中文、英文或日文擇一即可,格式不拘,必須記載已康復無症狀、無傳染力,可旅遊等內容)。
※回復を証明すること自体が難しく、英語で言っても難しいので中国語をそのまま見せたほうが伝わるかもしれません。



さて、ここからは私の体験談日記です。
社会人4年目。もっと仕事頑張りたい思っている頃、なす術なく1週間のバケーションを楽しんだサラリーマンの日記です笑
陽性になって帰れない方、愉快な旅の始まりです!

台湾から帰れないよ、第二弾。

2023年2月、台湾から帰国出来なくなりました。
実は、2回目。前回は2018年にパスポートを無くして帰れなくなっています笑
トラブル対応にも慣れてるわ、と思いつつテンプレがこの世に少ないトラブル対応は思いの外大変でした笑

■ことの経緯概要

・2023年2月14日〜2月21日:日本でコロナ疾患
・2023年2月24日:台湾入国、すぐに陽性診断
・2023年2月24日〜3月1日:隔離期間
・2023年3月2日:2回目の陽性診断
・2023年3月3日:領事レター申請&承認
・2023年3月4日:日本帰国

<2024年2月上旬>
日本でコロナになる。
2、3日で回復したので台湾旅行は予定通り決行することに。
これがアドベンチャーの始まり。

<2023年2月24日(金)> DAY 0
09:00
台湾桃園国際空港に到着。天気はじっとり曇りの台北。
帰るために必要なPCR陰性証明を求めて麗宝医事検験所へ急ぐ。
受付締め切りは10:30。

急診の受付は午前10時半まで。空港から1時間ほどの場所にあるので駆け込みPCR



10:30 
麗宝医事検験所到着。降りるバス停を間違えたものの、ダッシュでなんとか間に合った。汗だくになりながら到着した私の鼻に結構奥までPCRの棒を突っ込んできた。陽性になったらどうしてくれるんだ。
出費:3500ドル(カード)/ 金曜日のため急診

11:00〜25:00
観光。
鼎泰豊で贅沢ランチからの街歩き&夜市巡り。
やっぱり台湾グルメは美味しいな〜。
宿に戻ってからも台湾ビールで改めて乾杯!
ちなみに宿は私の常宿、STAR HOSTEL

<2023年2月25日(土)>DAY 1
8:00 
無料の朝食が喉を通らなくなる。
昨日の17:43に受信したメールを読んでいた。
▼受信したメールと添付書類(日本語が怪しすぎる笑)

通報という文字にビビりまくるも、特に申告はされておらず。自分で申告すべきだった模様


日本政府が求めるファーマット

8:30
ぜっっっったいに偽陽性だ!と思い、隔離ルールを知らない私はとりあえず急いで再度同じ場所でのPCRを予約。で、すぐキャンセルをされてしまう。
ホステルのフロントのお姉さんに聞きながら今日すぐ受けられる病院を紹介してもらう。予約は不要とのことでお昼頃を目指していくことに。
陽性だったから再度受けたいとは言えず、孤独が始まる。

11:00 
一緒に来ていた友人を十份と九份観光に送り出して私は台北に繰り出す。
台中栄民総医院へ向かう。

北門にある、予約なしで受信できる緊急外来

13:00〜19:00
台北迪化街を散策。夕方からは台湾人の友人と再会。
大学1年生の時の超短期留学もどきでカナダで出会った友人とその彼氏が台中から来てくれた!
まだ知らぬ台湾グルメを楽しんだ。
陽性の事情を説明すると「そんなのよくあることだから気にしないよ!」と言ってくれた。

19:00
NEGATIVE,NEGATIVE,NEGATIVE・・・・祈りながら向かう。
結果はPOSITIVE(陽性)!
帰れないと絶望する私に、「バケーションができたね!」と励ましてくる友人。社用PCも携帯もない私は仕事をどうしようかで頭がパンクしかけた。
友人彼氏おばあちゃん宅に遊びに行った後は夜市周辺のご飯屋さんへ。
帰国に向けた作戦会議の始まり!
作戦①:被験者入れ替わり作戦
作戦②:陰性証明書の偽装資料作戦
作戦③:大人しく時間を空けてみる

台湾の友人の友人や私の家族、パートナーにテレフォン。
私の出したファイナルアンサーは③!会社を休む覚悟を決め、
延長期間は台中の友人宅に泊めてもらうことに決定した。

<2023年2月26日(日)>DAY 2
一緒に来た日本の友人に昨日の出来事と今日でお別れの話をする。
18:00
日曜日は他にできることもないのでなんだかんだ終日観光。
私の好きな餃子屋さんで中締め。
友人は私を残して帰国。

20:00 台中に移動
泊まっていたホステルからメールをもらう。
どうやら2つ目の病院が私を感染者として保健局(CDC)に報告して、
CDCに探されていた模様。どこにいるのか教えて欲しいとのこと。
電話は使えないのでCDCとLINE交換。
台湾の友人に報告したところ「Ignore!」と言われたので電話を全無視。
カタコトの英語や中国語より、彼らが代理に電話してくれるとのこと。

21:00 
台中友人宅でもホームステイの始まり!

<2023年2月27日(月)、28日(火)、1日(水)>DAY 3&4
ホリデーのためできることは観光のみ!
ちなみに2月28日は2・28事件でナショナルホリデーです。

2023年3月1日(水)DAY 5 
台湾の友人彼氏が駆け回ってくれて、以下を確認。
1)CDCに連絡。CDCが電話してきた訳と隔離期間を確認。
→2つ目の病院が陽性者報告をしていたことが発覚。
 このままだと隔離期間は25日〜3月2日。
→1日でも早く帰えるために1つ目のクリニックで陽性であったことを伝えるもクリニックがお休みで確認が出来なかったので3月2日(木)に回答が得られるとのことに

2)台湾領事室に電話
領事レターに必要な内容を伺うもメールで連絡をしなさいとのこと。

2023年3月2日(木) DAY 6
帰国のためのミッションと結果報告
-MISSION-
1)CDCとコンタクトを取り、1回目のPCRを正式な陽性DAY0とカウントしてもらう。
2)CDCに確認が取れ次第、PCRを再検査する
3)万が一陽性の場合は回復証明書をゲットする
4)領事レター発行手続きをする

-本日の結果-
1)DONE!
 見事1つ目の陽性結果を報告してもらい、隔離期間は2月24日〜3月1日にて  確定。隔離期間終了証明を獲得。

隔離期間終了証明書


2)DONE!
台中栄民医院にて再度PCR
└ 4500ドル(現金)/また土曜日が来て動けなくなると困るので急診
└16時半に結果を受け取る。陽性。

2回目の診断として提出するPCRの結果


3)NOT YET
回復証明書をお願いするも、まさかのNG!そんなものは出していない、と
4)NOT YET
16時半までの営業のため間に合わず

2023年3月3日(金) DAY 7
-MISSIONと結果-
1)陽性の場合は回復証明書をゲットする
ナースの友人がドクターに掛け合い、10時過ぎにゲット!
これまでの経緯や状態を説明してくれた模様。

回復証明書(診断書)


2)領事レター発行手続きをする
11時、領事館に急いでメール。
メール添付内容

  •  台湾での1回目の陽性証明と隔離期間明け後の2回目の陽性証明

  • 感染リスクや症状がないことを証明する医師からの回復証明書

  • パスポートのコピー

  • フライト情報/チケット

    16時頃、領事レターをゲットする。

領事レター

MISSIONコンプリートのため、ようやくフライトチケットを購入!

2023年3月4日(金) DAY 7
日中
鼎泰豊で台湾式鼎泰豊の楽しみ方を教わりフェアウェルパーティー

18:00
台湾桃園国際空港第一ターミナルでチェックイン。
領事レターと回復証明書を印刷して提示。

20:55
PEACHに搭乗

26:00
羽田空港第三ターミナルに到着
Visit Japanの必要資料は登録できていないので、別ルートで検疫。
怪訝な顔で一度止められるも無事入国!!!!

長い、長い旅行がようやく終了しました。
PCR総額12,500ドル。その他交通費等々含めて相当な出費で急いでクレジット会社の保険内容を確認している今です。笑

素直にワクチン3回目を打っておけば、、、と思いつつ
台湾の友人の温かい言葉に涙がちょちょぎれました。

And I know・・・の部分からうるうる。明確に帰る日が分からないというのは結構大きな不安でした


余談ですが、台湾は諸外国に領事館を持ちません。
台湾の友人曰く、もし私と立場が逆であれば相当難しい状況になるとのこと。
大好きな台湾。彼らの歴史や政治、情勢などもっと学ばなければならないと思いながら帰国をしました。



いろんな方にご迷惑をおかけしてしまい、リスクヘッジの大切さも痛感します。笑
過度に不安に思うことはありませんが、準備は抜かりなく、不確定な要素は減らせると安心の旅行になるでしょう。
万が一帰れなくなっている方は、ちゃんと帰れるのでどうかご安心を!
焦っても仕方もないので存分に楽しんでくださいね!



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