栽培スケジュール③代かき

代かきとは、今まで乾かしていた田んぼに水を入れて、水が溜まった状態で耕すことを言います。要は土をかき混ぜる作業です。
目的としては
・土をトロトロにして田植えしやすくする。
・泥の層ができることで水が下に抜けにくい田んぼにする。
主にそんなところです。
それと代かきの際にもうひとつ大事なことがあります。
田んぼの高低差を無くすことです。
水を張ると、水は横に流れるので田んぼの中でどこが高くてどこが低いか、というのがはっきり見えます。

一回目代かきを終えた様子。地面が見えているところは高くて、風で水が波立っているようなところは低い。この写真だと分かりにくいが奥側がかなり低い

10メートル以内程度の土の移動で済むなら、扱いに慣れている人ならトラクターで土を引っ張ります。
長い距離や大量の土を移動させる場合は、代かきの時には難しいので上記のような写真だけ撮っておいて、冬場の乾いた時期に土を移動させるのが一番理想です。

この均平にする作業を怠ると、特に自然栽培では痛い目に逢います。

代かきのタイミング

代かきは田植えから逆算して、3日前に行います。
代かきを2回する場合は、1回目→中1日以上→2回目→中2日→田植え
という流れです。(1回だけの田んぼ、2回する田んぼの違いはまたいつか改めて説明します)
これを数枚するのは簡単ですが、枚数が増えれば増えるほど同時並行で進めることが多くなるので、この代かきの作業辺りから脳内は「田」の単語で埋めつくされます。
※栽培スケジュール、目的等、うちの田んぼでの話です。人によって、地域によって、品種によって千差万別ですので、一例として見て頂けると幸いです。

次はいよいよ田植えです。

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