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副業の神!動画編集は○○するな!爆速で技術を習得~歴史を制する者は編集を制する~

タイトルにつられた人はご注意ください

いやいやいや…副業の神って…
でも、1ミリでも真面目に気になった人は情報商材などに搾取されちゃうので、安易に興味を持たないようにしてください。

  • 「自分は騙されませんけど?」って自信満々なアナタも

  • やりがいを得ながら楽して稼ぎたいと思ってるアナタも

  • 「私はスクールに入ったり教材買ったりしてません。リスクはなるべく回避したいのでね。信頼できる講師の交流サロンを無料で利用してます」というアナタ。
    そうそう、変な講師のLINEコミュニティslackコミュニティに入ってるアナタも。

「自分に自信がない・今の状態から抜け出したい・失敗したくない・手軽に技術を習得したい・苦労したくない・誰かに判断を委ねたい」
こういう人はハッキリ言ってカモにされます。

"今は" 高額な金銭を搾取されてなくとも、
アナタ自身の価値と時間を搾取されています。

苦労したくない、誰かに判断を委ねたいなんて…地獄を見ると思います。

あと、そういうアカウントに限ってフォロワーが何万人もいますが。
今はお金さえあれば、3日で500〜800人くらいフォロワー付けれますから、安易に信用しない方がいいです。



さて、なんでこんなタイトルやまどろっこしい前置きにしたかというと、別に意地悪する意図はありません。

近年あまりにも「動画編集 儲かる」と謳ったビジネスが目に余るのです。
Twitterでも胡散臭いアカウントがわんさか出てくるし、搾取されている人も目につきます。

5Gの時代は動画市場が右肩上がりだの、スキルは不要で出来るだのと、様々な謳い文句で誘っています。蟻地獄に。

コロナ禍という世界的な恐慌が起こってから急増したようですが、こういった一部の勢力が強くなり搾取される層が増えるのは、歴史上ずっと繰り返されてきたことです。
文明は発達しても、人間そのものは進化していないということかもしれませんね。
アナタはどう思いますか?



さて、今回の本題はというと

タイトル後ろの「技術を習得~歴史を制する者は編集を制する~」について書きます。

技術習得方法は、映像制作の現場から得た方法です。爆速に習得できるかどうかはその人の努力次第ですが…でも編集に興味ある人は読むと面白いかも。

歴史については芸術大学での講義にも遜色ない内容ですので、編集や映像に興味がある人は是非読んでみてくださいね。



🔵編集って何?


そもそも編集って?というところから始めます。
私は映像編集業やデザイン業をやって気づけば7年以上経つのですが、業界では「エディター」や「編集マン」という呼称が多いです。

次に、何をやっているかについて。
全部説明するのは長くなっちゃうので、ザックリ図解をご覧ください。
(本当はテレビや映画など業界によって異なるので参考程度に…)

編集の立ち位置ザックリ図👇

立ち位置でいうと「オフライン編集」「オンライン編集」が映像編集の仕事です。

これは自論も含みますが、編集において特に重要なのがオフライン編集(構成編集)です。

オフライン編集(構成編集)は人間の骨と同じです。
骨があって肉がつくのであり、脆い骨を作ってしまうと体の機能が不完全になり、体という作品の完成形に影響します。

また、編集マンは操作するだけのオペレーターではありません。
例えば、想定したシーンが編集の段階になってイメージと異なるとわかった場合。そういう時は新たな編集を提案することで対応します。
監督が指定することもありますが、出来る限り双方向コミュニケーションを心がけて編集マンの引き出しから柔軟に提案することが大切だと思います。

つまり、誠意をもって作品に向き合うことが大切だということです。(師匠からはそう教えられました)



🔵「編集機」フィルム、リニア、ノンリニア


次に、映像編集で大切な「編集機」について。

現代に至るまで3種類の編集機があります。
図の右欄…小さい字で恐縮ですが、主な特徴も書いてあるのでご参照ください。

ザックリとこんな感じ

リニア編集機の画像はWikipediaから引用

さて、映像業界の経験しかりネットの情報しかり、編集の職業名においては「映像編集者」という名称が主流だと分かります

でも、近年は「動画編集者」という名称もよく聞きますよね。

そもそも、映像編集と動画編集との違いは何でしょうか?

スマホで撮ると動画編集?
ちょっとした編集=動画編集?

次章では、映像編集と動画編集の違いを説いていきたいと思います。



🔵映像編集と動画編集の違い


私も色々調べたのですが、明確な情報はなく…当たり前ですが辞書にも載っていませんでした。
なので、この2つの違いを言語化するにあたり自論が入ることはご容赦ください。

この近年…特に2020年以降から「動画編集者」という言葉は急増しました。
体感ですが、職業名のような肩書として急浮上してきたのは2020年以降のように感じます。

それまでは「この動画、スマホで編集したんだ」なんて何気なく使われた言葉であって、職業名ではなかったような。

理由の1つは、コロナ禍による動画コンテンツの需要拡大でしょう。
例:YoutubeやSNS。ファスト映画やゆっくり動画など。

ちなみに、ネットで「Youtube 編集 求人」と調べると「動画編集者 募集中」といった求人がたくさんが出てきます。

さらに、2021年に検索されたキーワード上位には…
「裏 バイト 映像 編集」とあります…(Googleトレンド調べ)
深入りしない方がイイですね…。

ファスト映画しかり、著作権などのポリシーが欠けたまま…あるいは知識を備える前にツールに飲み込まれてしまうのは、人間の愚かさだと感じます。

動画編集者は職業としての誕生が新しいのに対し、昔から職業名としてあるのが「映像編集者」です。
呼び名は「EDITOR(エディター)」や「映像編集技師」などあり、更に担当業務が細分化されることによっても呼び名が変わってきます。

映像編集・動画編集の比較👇


🔵映像編集っていつからあるの?


テレビ・映画やSNSなど、日常生活のさまざまな場面で目にする映像ですが、映像っていつからあると思いますか?

その歴史は1895年まで遡ります。
フランスで(映写機)が開発され「映像」が誕生しました。
この時点では作品性のある映画というものは無く、記録映像が主でした。
映画というにはまだまだ…赤ちゃんのようなものです。

最終的にストーリーや撮影技法、映像編集といった演出が加わり「映画」という形が完成していきました。

映像編集の成り立ちについては、初期はいかにスムーズに編集するかどうかが重視され、演出としての役割はそこまでありませんでした。
(例:歩いているシーン→角を曲がるシーン といったカット編集は演出ではなくあくまで流れ。状況の説明にすぎない)

しかし、1920年以降、映像編集の革命ともいえる作品が登場します。

モンタージュという技法が確立され、映像編集は飛躍的な進化を遂げました。
※モンタージュとは複数のカットを組み合わせて多種多様な効果を創り出す技法。

『戦艦ポチョムキン(1925)』や『アンダルシアの犬(1928)』は従来の編集を覆した映画史に残る有名な作品です。

映像編集の歴史は100年も前からあるなんて、奥深いですね。


『戦艦ポチョムキン(1925)』
監督/編集セルゲイ・エイゼンシュテイン

本作、階段のシーンはあまりにも有名。
断片的にも見える映像を様々なリズムでつなぎ合わせるのは今見ても巧妙です。
見ているとハラハラしたり、感情が動かされると思いますが、この効果こそモンタージュ理論の醍醐味です。


『アンダルシアの犬(1928)』
監督/編集 ルイス・ブニュエル
1:33~目が切れるちょっとグロイシーンがあるのでご注意を。

剃刀の動きと月のシーンを見ると分かりますが、全く意味が違うシーンを同じ動きで繋ぐ編集により、流動的な演出になっています。
現代でこそ当たり前のようにある技法ですが、本作が起源といえるでしょう。




ハリウッドにおける「映像編集権」


ちなみに、ハリウッドでは監督に「映像編集権」を持たせないことがメジャーです。

ネット情報ですが、スティーヴン・スピルバーグやクリント・イーストウッドは編集権を持っているらしいです。
編集権まで持っている監督は稀で、それほど専門性の高い職業ということです。

というか、監督は他にも多大なる業務がありますし、編集はめちゃくちゃ時間を取られますので、シンプルにそういう理由があるのかも?



余談:ディレクターズカット版

ディレクターズカット版の映画ってありますよね。
これは劇場公開後に監督自ら再編集した作品になります。

有名な例だと
「ニューシネマパラダイス」、「エクソシスト」、「ブレードランナー」などがイメージしやすいでしょうか。

なぜ、編集権のことやディレクターズカット版があるか…

かなり平たく言うなら、監督と編集は専門性が異なるという事。

監督の場合、苦労して撮影した映像は使いたいと感情を抱いたり
この画を入れてこそこのシーンは意味をなすと思うのはとても自然な事です。

映像編集者は監督の意向に寄り添いながらも、その感情を割り切って、尺に収める・上映にふさわしい映像を構成するといったところでしょうか。
あとは大人の事情なども。

ここで留意すべきは、ディレクターズカット版と劇場公開版どっちが優れているかは重要ではありません。
好き嫌いは個人的な話でいいんじゃないでしょうか。

私は「エクソシスト」はディレクターズカット版の方が好きです。

逆に「ニューシネマパラダイス」は劇場公開版が好きです。

「ニューシネマパラダイス」ディレクターズカット版(完全オリジナル版ともいいます)は作品の意図や登場人物の描き方が異なると思います。
そのためボリュームが重い印象。

個人的には、素晴らしい料理だったな~また食べたいなと思えるボリュームが私は好きです(伝わるかな)
劇場公開版では映像編集者によって程よいボリュームに仕上がっています。


アナタの好きな映像編集者は誰ですか?
私は市川崑監督の作品で有名な長田千鶴子氏。
市川監督が亡くなった後のインタビューで、長田氏がまだまだ駆け出しだった頃に監督から編集を学んだ話が印象的です。

そして、ニューシネマパラダイスの編集 マリオ・モッラ氏。
マリオ・モッラ氏に関しては情報がほとんどないのですが…私の原点と言える映画なのでここに記します。



🔵映像編集の技術習得方法


以下は私が実際のプロの現場で教わった習得方法です。(映像制作会社でテレビ局とポストプロダクションで経験を積みました)
特にオフライン編集に関して注力した内容ですが、オンライン編集にも応用できます。

・目標3ヵ月以内に編集1000本ノック&批評

・制限時間を決めて編集(30分・15分・10分・5分)&批評

・誰かと一緒に同じ素材で編集し合い、批評する

・好きな編集の完コピをする(作業時間も記録する)

・編集技法の参考になる映像を何回でも見る。保存したりスマホで撮ったりして見返せるようにする。

以上です。
順不同ですが、全て同時進行が理想です。

1000本ノックは特にオススメ
ただ、闇雲に編集をするのではなく「起承転結」が成り立つテーマですることに意味があります。そして、批評してもらう人が必要です。

批評する人はなるべくプロが望ましいですが、いない場合は身近な人でもいいです。
その場合「この編集どう?」とは聞かず「コレ意味わかる?」と聞くと良いです。
目指すは、ナレーションがなくても伝わるものにすること。

次にオススメなのは、好きな編集の完コピを制限時間つきで行うことです。

最初は時間がかかるでしょうから、30分でどのくらいまで出来るか試し、そこから分数を短くしていきます。
そして、これにも批評してくれる人が必要です。

やたら数と時間と批評に比重を置きますが、
つまり「プレッシャーかけて数をこなす!品質を確かめるために辛辣な批評を受ける」ということです。


日々アンテナを張って編集技法の参考になる映像を何回でも見ることも、自分の引き出しを増やす促進力になります。
(Aftereffectsの技術を伸ばしたい人にもオススメ)


基本をよく学べる参考動画がこちら。


基礎が大事な理由

基礎が大切な理由は、どんなモノでも共通していることです。
例えるなら、音楽でもスポーツでも一緒。

いきなり高度な楽譜や大技を試みるのも勝手ですが
それっぽくできたとしても、後で壁に必ずぶつかります。
なんとなく、それっぽい風に出来たとしても。

スポーツでいうなら、筋力や体幹でしょうか。

日々取り組んでいくと、いつか壁が立ちはだかります。
この壁は必ず誰しもがぶつかるもの。
その壁を乗り越えるために、基礎が大切です。

基礎があると、壁を乗り越えるだけの筋力や経験が身についている状態にできます。
基礎がある方が、成長の伸び幅も大きいので、後々の宝になります。

色々語らせていただきましたが、私のような若輩者が偉そうに言うべきことでもありませんが…。
このように改めて文章にすることで、自分自身にも言い聞かせているつもりです。日々勉強。努力。

目指すは、上手くて速くて個性がある、判断力がある、提案力がある…そんな編集マン。



今回はこれで以上です。
読んでいただきありがとうございました。

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