リーセールバリューを意識したショッピングが、これからのアタリマエに!

KOMEHYO GINZAのオープン一周年調査にて、売れ筋商品を調査したところ、高額かつ定番人気商品がランクイン。その理由は、購買時に「希望価格で再販できるか」を考慮すると、息の長い人気商品を購入したほうが、トータルのコスパが高いから…!?
コメ兵が調査した結果をまとめました。


高額品でも人気が高いのは価値が下がりにくいもの。

今年(2024年)の1月で、KOMEHYO GINZA がオープンして1年が経過したことをきかっけに、売れ筋商品などを調査しました。
銀座という土地柄もあり、高額品の売上が好調に推移。ただ、高額商品が売れるのには、土地柄だけではない理由がありそうです…

それは、【リセールバリュー】。
フリマアプリなどの急速な普及により、手段や売り先はどうであれ、「自分のライフスタイルのなかで不要になったものを、売る」という行為が当たり前になりました。少し前なら、「まだ使えるもの」だとしても、個人ではそれを必要とする人とのマッチングが難しくて泣く泣く捨てていたものでも、今は気軽に「欲しい人」を見つけて、売ることができます。
それと同時に、買い手から見ても、「セカンドハンド=中古」の品を買うことへの抵抗感は年々少なくなっており、欲しいものをまずメルカリやリユースショップのオンラインでチェックして、状態や価格を比較してから購入するという人も増えてきました。

事実、リユースの市場はBtoC、CtoCともに右肩上がりの成長を見せており、この10年間でその規模はほぼ倍、約2.9兆円となりました*
もはや、リユースは人々の消費行動のなかでは当たり前のアクションの一つになったと言えます。
そうすると、次には、購入する際に「自分が使わなくなった時、いくられで売れるのか?」という計算がだんだんと働くようになります。
つまり、購買前の時点でリセールバリューを考慮しながら、商品の価値を精査することが増えていることが考えられます。

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共通点は、リセールバリューの高さ

上記のアイテムの共通点にも、価値が下がりづらく、リセールバリューが高いことが挙げられます。昨年1月にコメ兵ホールディングスが実施した調査リリース(※)でも、買い物の際にコスパの良さを重視する人は約9割にのぼりました。
「コスパの良さ」という言葉に対する認識としては、初めて聞いた当時は78.8%の人が価格の安いことを想起していましたが、現在の認識としては58.5%まで下がっており、「コスパの良さ=価格の安さ」だけではなく、購入価格以外の価値基準も強くなっていることが窺えます。

買い物をするときにリセールバリューを意識して商品を購入することが増えたように思うか聞いたところ、「とてもそう思う/7.3%」「ややそう思う/20.8%」となり、28.1%の人が増えたと回答しました。世代では若さ、性別では男性の方がポイントの高い傾向にありました。
今後もリユースの浸透により、このような価値観の変化が強まっていくのではないかと思われます。
※<消費行動とリユース品への価値観に関する調査

新品の定価押し上げに、中古市場の動きが影響することも

なお、先日の日経新聞さまの記事でも、中古品の市場の活性化が、定価の押し上げに影響しているという記述がありました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000208.000000884.html


できることなら、リユース(二次流通)、新品(一時流通)の垣根を越え、相乗効果を上げながら、日本経済がうまく回るよう、世の中に良き影響を与え続けていければと思っております。


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