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春高2022 東山対市立習志野

はじめに

 どうもkomeiです。1/5に春高バレーが開幕した。今年も無観客開催ということで観に行くことはできなかったが、スポブルで配信していたので、見ることができた。一昨年の優勝校、東山のファンなので、東山対市立習志野の試合について感想を書いていきたい。一回戦最注目のカードである。バレー未経験者の無知な意見になるので、経験者の方々にコメントでいろいろ教えていただければ幸いです。

 話は変わるが、東山が高校サッカーで勝ち上がったのは意外だった。京都は京都橘の印象が強かったが、東山の完成度は高かった。青森山田にも善戦し、今後全国の上位に食い込んでいくだろう。

結果

 結果は、習志野高校がセットカウント2-1(22-25,25-19,25-22)で勝利した。東山ファンの自分としては残念な結果だったが、習志野は強かった。

スタメン

  東山
1 佐々木達郎 3年 182㎝ 
2 麻野堅斗 2年 206㎝ MB
3 横江啓吾 3年 193㎝ MB
4 尾藤大輝 1年 186㎝ OH
6 當麻理人 2年 178㎝ S
13 花村知哉 1年 179㎝ OH
9 辻本怜要 3年 172㎝ L
18 高橋智貴 1年 166㎝ L

  習志野
1 平山大陸 3年 178㎝ OP
3 高橋慶帆 3年 193㎝ OH
4 藤井海嘉 3年 189㎝ OH
5 小田周平 2年 195㎝ MB
6 五十嵐 健人 3年 173㎝ S
8 溝口雄大 2年 189㎝ MB
2 藤野颯 3年 172㎝ L
11 関大斗 2年 163㎝ L

感想

 東山はどこか乗り切れていない感じがあった。1セット目中盤までは良かったが、1セット目終盤から押され気味だった。ミドルを有効に使えていたか否かという点がそこの大きな差かなと思った。当初は麻野のブロードなどが効果的に使えていた。しかし、段々レセプションが乱れがちになり、サイドにいかざるを得ないような場面が目立った。例年の東山のチームとの最大の差はレセプションだったかなと思う。とはいえ、セッターの當麻はレベルの高いセッターで、縦のCクイックやDクイック、左右両方のブロードなどを使っていた。完全ノーマークの場面も数回では収まらない。ただ、焦りがところどころ見られた。トスが低くなることも多々あり、極めつけは二セット目後半で見られたダイレクトのアウトだ。流れが悪い中、強引に決めに行ってしまっていた。(ハイキュー!!!に登場する稲荷崎高校の北の、「強引に打ってブロックにつかまってこっちの流れになるん?」的なコメントが脳裏に浮かんだ(シャットとアウトの違いはあるが)。)東山は終始雰囲気がよくなかったように思う。麻野がサービスエースをとったり、シャットがいくつか出たりと流れが変わりそうなこともあったが、やり返されるなどして終始習志野の方がいい形で試合に入れていたと思う。全体的に力を出し切れなかったように感じた。佐々木はサービスエースも決めていたが、尾藤とともにもっと良いサーブを府大会では打っていたように感じた。麻野のジャンフロはリベロを中心に乱していたし、エースもいくつかあった。解説の川合さんも言っていたが、尾藤は緊張からか序盤は特に動きが硬かったように思う。1年生エースのプレッシャーは計り知れないと感じた。あとは、スパイク速度や通過点の高さも府大会より低かったような気がした。

 対して習志野は1セット目終盤以降いい雰囲気で試合を進められていたと思う。習志野の最も良かった点はブロックだろう。シャットもいくつかあったが、それ以上にワンタッチを取る確率が非常に高い。しかも高く上がるからフリーボールのようなボールがたくさんあった。OHの高橋も昨年までミドルだったということで、チーム全体として身長も高いし手の形もきれいだった。バックライトなどノーマークになる時もあったが、そこを割り切ってレフトに二枚、三枚付くことが非常に多かった。その中でも一度バックライトを一枚で止めたシーンもあり、一人一人のレベルも高かった。次はセッターの組み立てかなと思う。素人なのでここは正直あまりよくわからないが、2セット目にサウスポーMBの小田に沢山上げてその後時間差をうまく使うなど、真ん中を非常に多く、成功率高く使えていたなと思った。小田のスパイク本数はとても多かったがそれがうまくはまっていた。あとは、OPの平山のレシーブ。ハイキュー!!!の澤村のような安定感があったように思う。派手さはないが、当たり前のようにAパスを返していく。エースの高橋慶帆の打数はそれほど多くなかったと思うが、高さはすごかった。ここぞで決める勝負強さもあった。

MVP

 個人的MVPをそれぞれのチームから上げたい。東山はMB麻野堅斗。サーブが非常に良かった。ブロックの本数はそれほど多くはなかったが、リードブロックでしっかりコースをふさいでいたのかなと思う。ブロードも一本止められたが効果的で、クイックの高さと速さ、ネット際の視界の広さなどがよかった。
 習志野は同じくMBの小田周平。クイックがほとんど止められずに、多く決めていた。ブロックでもワンタッチを中心にとっていた。セッターの五十嵐と迷ったが、印象の強さで小田を選んだ。決めるだけでなく、いい囮にもなっていた。それをうまく使ったのは五十嵐ではあるが、セッターの凄さを理解できていないのでどうしてもアタッカーに目が行ってしまう。セッターはあまり評価されないが、想像以上に大変なポジションなのだろうなと思う。
 奇しくもどちらのチームもサウスポーのミドルになってしまった。

おわりに 

 春高が始まった嬉しさと東山が負けた寂しさが同時に来ている。習志野高校には次の試合も頑張ってほしいし、東山は、来年三冠を目指して頑張ってほしいと思う。これからどんどん他の強豪も登場するので楽しみだ。
 福井工大福井が霞ヶ浦に敗れたというのも予想外の結果だった。「波乱のない春があるかい」と烏養前監督も仰っていたが、何が起こるかわからないし、勝ったチームが強いだけである。今後も楽しみに春高を追っていきたい。

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